母が夢中になるTVと言えば大相撲と時代劇。時代劇は午後8時からの放映が多い ので、その前に就寝する母にとっては、再放送が何よりの楽しみ。丁度、夕食の時間帯に放映されるので、「夕食の用意が出来たよ!」と声をかけても「これが終わったら食べるから・・・」と夢中です。時には、一緒に付きあって見ることもありますが、時代劇と言えば江戸時代が中心。そのなかで“火消し”はヒーローです。
今日は新春恒例の市消防出初め式に参加してきました。例年、屋外で行ってきた“伝統演技”は今年、市民会館大ホールで行いました。市消防団 まとい隊が木やり歌に合わせながら、2人1組で重さ11㎏のまといを10本(1組は2人の女性)振りかざし、会場からは大きな拍手がわき起こりました。その後、高さ6.5㍍の手作りの竹製のはしごの上で妙技を披露。(添付写真)
出初め式は今年の“無災害”を祈願するものとは言え、江戸時代からの消防伝統演技を見るたびに感動します。私の後ろ席にいた保育園児たちも「かっこいい!」「大丈夫なの?」と伝統演技ひとつひとつに大きな声援を送っていました。帰りには、紅白の“餅”をしっかり手に持ち帰りました。
配布された式次第には全国統一防火標語「消えるまで ゆっくり火の元 にらめっ子」と書いてありました。苫小牧市は昨年の火災発生件数は前年より増加しています。「市民の安全と財産を守る」という消防の役割が強調されますが、同時に不特定多数の市民が利用する“公の施設”に対し指定管理者制度(民間管理)が導入されているので防火管理体制が十分なのかが問われます。
さて、“火消し”は別として“もみ消し”は別問題です。
18日から通常国会がはじまります。自民・公明政権が終わって、国民の声が部分的(生活保護の母子加算の復活、父子家庭への児童扶養手当支給・子ども手当、さらに高校就学支援金など)にも予算案に反映されたことは国民運動の成果です。
問われているのは“マニフェスト”を強調し“政権交代”を実現しても、何故、後期高齢者医療制度の廃止は4年先に先送りされるのか。障がい者自立支援法の応益負担(1割負担)も部分修正はあっても応益負担が残ります。生活保護の母子加算が復活したのに、老齢加算は何も手をつけません。派遣切りなどで路上生活が増えているのに、労働者派遣法の改正は3年後移行の実施では、約束事が“消される”ばかりです。さらに重大なのは「安保・外交」、「政治とかね」問題など国民への説明責任が強く求められます。「まだ100日過ぎの新政権だから・・・」の説明で国民は納得出来ません。“臭い物にフタ”方式では、退場した自民・公明政権と同じ方程式だと思います。
新政権の“政治の中身”を変えるため、半年後に迫った参院選での党躍進がどうしても必要です。