自動車業界では今や“世界のトヨタ”で有名ですが、今度は中国で生産している自動車もリコール(無料回収・修理)を実施するとの報道。カナダ、欧州に加え中国を合算すると700万台超にも及ぶ数です。その記事を見て思いだしたのは、昨年の暮れの話。自動車関連会社で働く労働者から「今年発売の新車は買わない方が良いですヨ!」と忠告されました。“新車”など買う予定もなかったので詳しい内容は聞いていません。
リコールに関連しますが、2日前の地元紙を読んでいると“電気カーペットが116万点回収・交換”と言う記事が目に留まりました。「もしかしたら・・・」と思い私の部屋に敷いているものを確認すると同一のもの。何度も読み返し確認して、翌日あの電気業界で有名なパナソニックに電話をすると「当該製品に間違い有りません。直ちに手続きをとつて宅急便で新品を送付します」との回答でした。10年前に購入したものですが、当初から長時間使用すると焦げたような臭いがあり、気になって“3年前”から使用していませんでした。記事には“一部が異常発熱、床焼ける”との内容だけに、未使用は正解でした。
偶然とは重なるもの、インターネットで検索した資料をブリントアウトしようと思ったら、“インク交換”の表示が出ました。交換用にストックしていたキャノンのインクタンクの箱を開けると何と5個入っているはずのインクが4個しか入っていません。早速、購入した●●●電機に電話したところ「間違いなく購入された履歴がありますので、不足分は当店で保障します」と親切な対応でした。
共通するのは、TV等のコマーシャルに出にない日はない位の日本を(世界を)代表する大企業です。さらに共通しているのは“期間切り”・“派遣切り”で人間を機械のように?と揶揄されている大企業です。どこかに欠陥をつくる共通点があるのでしょう。
労働者派遣法の早期改正が急がれていますが、新政権は法改正を先送りしています。安全・安心な製品を生産しなければ日本のものづくりに対する不信は世界の市場に広がります。もはや利益第1主義では、労働者の権利も製品の安全・安心も確保できないことが実証されています。まさか、私自身が体験するとは思わなかっただけに、3回目のリコールが起こるのでは、と心配しています。
昨日書き込みした市民生活の実態の1例。(添付資料:独自調査結果)小泉内閣 発足が9年前だったので、あえて10年前と比較しました。構造改革がもたらしたものは、“貧困と格差”であることが数字を通して市民生活の実態に現れていると思いませんか?