This is the football !長野市で活動していた吉田サッカークラブです。

活動期間1997年4月~2021年3月です。活動時はチーム公式ブログ、休止後はサッカー関係の随想をつづっています。

サッカーで生きていく、には。

2008年12月17日 | サッカー
AC長野パルセイロから退団選手のお知らせが出ました。

僕としては、JFL昇格を逃した時点である程度予想していたとはいえ、いざ発表されると複雑な気分です。

あくまで想像ですが、それだけ二人は今年の昇格に向けてテンションを高めていたんじゃないかと思います。
もう1年この長野の地で、今年以上に気持ちを高く持っていくことに不安を感じたんじゃないでしょうか?

もちろんチームの事情もあるでしょうが、今までのチーム運営の流れからすると決してチーム側だけの理由じゃなくて本人の気持ちの問題が大きいのかな?と勝手に想像しています。

Jリーグのトライアウトも行われました。

子供の進路を考える親として、プロのアスリートを目指す生き方が本当にその人にとって幸せなのかどうか最近よく考えます。

あっ、念のため。我が家のすてぃーぶん・じぇらーどの事ではないので。プロ選手を目指す必要十分条件がそろっていませんから。
小、中とサッカー続けたので、この先の人生でサッカーを楽しむための貯金はもうあります。
彼が高校でサッカーやらなくてもそれはそれで構わないと僕は思っています。というか他のスポーツもやればいいのにとさえ思っています。
きっと、いずれはサッカーに帰ってくるはずですし。


子供がJの下部組織に所属していたり、目指している人のブログを読むことがあるんですが、ここまでやらなければ下部組織にさえいられないんだという感じ。
しかもそこからトップに上がれるのは毎年1人か2人。さらに2、3年以内には多くの選手がトライアウト行きです。厳しい世界です。
その現実を見据えた上で目指しているのでしょうか?


以前読んだ本に、現ジュビロのオフト監督が
”プロの選手になるなら高校卒業でも遅いくらいだ。大学や社会人を経験してしまうとそこでサッカー以外の生活や楽しみを知ってしまう。それを一度解体してプロ選手に鍛え上げる頃にはもう引退まで何年も無くなってしまう。”
と、言ってました。

届かないかもしれない目標に向かって、それでも自分を信じて、ティーンエイジャーの頃に死にものぐるいで努力を続ける経験は何者にも代え難いものだと思います。

ただその目標への扉が閉ざされたときに、すぐにいわゆる普通の生活に軟着陸できるかが問題ですよね。努力の中身がサッカーがうまくなるためという特殊なものである以上、なかなかそれがそのまま生かされる訳にはいかないでしょう。

サッカーはとても楽しいスポーツです。
幼児からシニアまで楽しめるスポーツです。
でもそれで生きていくのはとても大変です。

サッカーのある生活を続けるために
土日が休めて、平日も自分の裁量で帰ることができる現在の会社、部署になんとかしがみついています。
チームやリーグを維持するために役も頼まれればできる限り引き受けます。
D級指導員、3級審判も取りました。
家族の行事も大事にしています。(と思う。)
すべては楽しみのためだからできるのであって、仕事だったらどうなのかな?



何を目指すにしても毎日の生活を大事にしていきましょう。


と、自分にも言っている。


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