北山の一角にひっそり立つ織部美術館(太閤山荘)
今年は古田織部の没後400年だそうで、去年から各地で関連展覧会が
開催されています。
実は私、好きな色が緑色で、いつしか織部焼にとても惹かれていました。
その織部がたっぷり見られるなら見ないわけにはいかないと、スケジュールを
調べて行ける日を狙っていましたが、去年は何かと忙しく行きそびれている
うちに終わってしまいました。
それでも京都には織部寺と呼ばれるお寺がある事、織部美術館があることは
しっかり頭に入れていました。お寺は一般公開はされていないそうなので
行くとしたら美術館の方だと、出かける前にリサーチしてきました。
金閣寺の見学を終えて4時近く、迷って時間を取られたくないのでタクシーで
向かいます。美術館は金閣寺のある北山をさらに奥へ山を登り始めた所に
あります。車一台がやっとの道を登って数分、スマホでアクセス図を見ながら
おおよその場所で降ります。一般の民家のような佇まいです。
それもそのはず随所に贅は凝らされていますが、元は個人の居宅だったそうです。
太閤山荘と名付けられたこの建物、現在は、「太閤秀吉をはじめとする戦国武将
茶人の顕彰を目的として活用され、宮帯文庫のほか、江戸前期の茶室、戦前の
数寄屋建築の母屋・石庭のほか、土蔵を活用した『古田織部美術館』を擁して」
(織部美術館H.Pより)いるそうです。
織部にほれ込み、ゆかりの茶道具や関係する茶人の品を収集したコレクターが
収集品を展示すべく、昨年美術館開設に至ったのだそうです。
門をくぐり、敷き石を踏んで玄関を入ると正面に受け付けがあります。そこで観覧料
(700円)と呈茶代(お菓子付き500円)を支払うと後は自由観覧のようです。
受付のある本館建物を抜けて渡り廊下の先にある2階建て土蔵が美術館です。
現在の展示は『古田織部と小堀遠州』(3月8日まで)です。
「焼き物の趣味においては、豪放で大胆奇抜な織部と、「きれいさび」と評される
遠州の趣味は正反対といってよく、「織部好」と「遠州好」という両者の異なる魅力は
今回の展観の大きな見所の一つ」
観覧を終えて受付に戻ると、玄関わきの洋間に通され、お茶をいただきました。
フラッシュをたかず薄暗い部屋だったので写りが悪くて済みません<(_ _)>
手前お菓子の向う側は黒織部の茶碗
(続く)
※ ここに掲載した写真は最後の1枚を覗いて美術館HPよりお借りしたものであることを
予めお断りします。