名湯有馬温泉
美術館をお暇した後の駅への道は、丁度降り始めた雨を避けてシャトルバスに
乗せていただきました。JR山崎駅を経由して阪急大山崎駅まで10分足らず
時間があり、お天気が良ければ・・天王山もゆっくり散策して見たいところですが
今日は有馬へ急ぎます。
大山崎駅にて有馬温泉までの道のりを路線図で探します。乗り換え二度ほどで
連絡よく行けそうです。阪急電鉄京都線から十三で神戸線へ、そして新開地で神戸
高速線に乗り換え、温泉口経由有馬温泉。新開地ではこんな可愛い電車も見られました。
新開地からの神戸高速線は、新興住宅地が拡がる通勤線らしく平日のこの日、乗客は
家路を急ぐ人々が殆どの様でした。電車を乗り継いで温泉に行く者は珍しいのかも~。
到着は明るいうちにと予定したものの、6時を過ぎて夜の帳が降りて暗くなっていました。
雨降りの為か、平日の所為か分かりませんが、暗くなったとはいえまだ宵の口なのに
駅前メインストリートの土産物店などが、既にシャッターを下ろして、街灯に照らされ
雨に濡れた道路がつめたそうでした。
温泉地というと、浴衣掛けで土産物店を冷やかしながら、そぞろ歩く人の姿が浮かぶ
のですが・・・、これって今はもう大昔昭和のころの残像でしょうか?
宿は有馬グランドホテル、何と昨年の夏エアコンを買い替えた時のメーカーの景品で
抽選で当たった招待旅行です。留守中にウリナムピョンが応募したもので、話に聞いて
いましたが、まさかの当選、まさかのご招待でした。
当初は気が進みませんでしたが、一旦計画を立て始めると
次々行きたいところ、やりたいことが出てきて楽しみになりました^^
温泉自体もどこにもあるようなありふれたものだろうと思っていたら・・・
「日本三古湯」「林羅山の日本三名泉」「枕草子の三名泉」に数えられ、
「江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付け」されていた
との記述が出てきて、どんなお湯か期待を持って出かけるに至ったのです。
またこの温泉は「太閤が好んで訪れた温泉」であるとわかって、期せずして
今回訪問を予定した場所がほとんど秀吉と所縁があった事の不思議を
面白がっています。(方広寺・豊国神社はもとより、織部美術館の古田織部は
千利休亡きあと秀吉によって天下一の茶人とされたそうですし、大山崎は
明智光秀を破った合戦場でした)
有馬のお湯は【湧出口では透明だが、空気に触れると赤く着色する含鉄
塩化物泉は「金泉(きんせん)」と呼ばれ、 それ以外の透明な温泉は「銀泉(ぎんせん)」と
呼ばれている】とあって、その面で金キラ好きの秀吉が好んだのかも・・・ですが
よいお湯だということは、まさに翌朝実感するに至りました。
夜、就寝前にシャンプーや湯あがり後の身支度含めて1時間足らずの入浴時間
でしたが、翌朝の洗顔時に触れた自分の顔は何時になく張りを感じました^^v
40年以上前の一時期関西に住んでいた当時に、さんざん聞いた「ありまひょうえの
こうようかくへ」のコマーシャルソングが、その後関東に移り住むようになって、聞くことに
なった「いとうにいくなら、○とや、は○やに決めた」のコマーシャルと重なって、団体旅行で
行く温泉地(=行きたくないところ)のイメージを作り上げてしまっていました^^;
先入観はいけませんね!反省です^^;
(続く)