心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

アサヒビール大山崎山荘美術館ー有馬温泉とそのついでに行く京都の旅(その9)

2015-02-09 | 美術館(国内)

       会うべくして出会った人々のお陰様の美術館(展覧会)

初弘法の見学を楽しく終え午後は大山崎山荘美術館へ向かいます。

四条烏丸から阪急京都線で行こうと思いますが、電車に乗る前にささっと

お昼ご飯です。時間に余裕があれば、昨日お休みだったお店にしたい

ところですが、美術館にたっぷり時間を割きたいし、有馬に暗くなる前に

到着したいので、駅に近いおうどん屋さんにしました。

 

 熱々の鍋焼うどんをいただいてほっこりなって、大山崎までの短い道中は

お昼寝感覚のうちに到着。大山崎駅では改札を出たら、すぐ案内板でもあるだろう

と思っていたら、案に相違して特に目立ったものは何もなく、少し戸惑いましたが

程なく駅前を少し左へ行ったところの右手に道案内の看板を見つけました(安堵)。

     美術館の道案内板(めだたないので赤いモヤモヤで囲みました)

この道へ入ってすぐ、道路沿いのお宅の塀に南天を見つけました。

昨日金閣寺の茶室の床柱に、太い南天の柱が使われているのを見て、初めて

見る南天の柱にびっくりしたばかりです。その印象が新しいうちに、やはり通常

よく見るより、ずっと太目の南天を再び見る偶然に驚き激写^^

    ↑ 変形Yの字に歪んでいるのが南天の茎

最初の案内から100mほど歩くとまた案内板があります。周辺の地図もあります

から、ここまでくればもう迷わず行かれます。天王山ハイキングコースと入り口は

一緒のようです。

(天王山:天下不武を目前にしていた織田信長が、志半ばにして本能寺に倒れるの報を聞き

中国攻めから急きょ引き返した秀吉が、明智光秀と対決したのがこの天王山だそうです。

木津川、宇治川、桂川の三川が淀川へと合流する、古くから水陸交通の要地となっていて

先にここを占領した秀吉が光秀を打ち破ったことから、勝負を決める分岐点を「天王山」、そのような

戦いを「天王山の戦い」というようになったといわれています。)

 

               天王山入り口の記念碑

入り口を少し登ると分かれ道があり、山荘は右へ進みます。

少し行くと大きな看板があり、左へ進むと山荘の入り口になっているトンネルがあります。

トンネルをくぐってお邪魔するのって・・・確か鎌倉の文学館もこんなだったような・・・

 美術館へは長いアプローチの途中に休憩所があり、手荷物を預けられるロッカーが

設置されています。旅行鞄を預けて身軽になって見学です。敷地内は広く素敵な

お庭が拡がっています。

                  山荘本館

          美術館玄関の石像(朝鮮王朝時代のものかも)

 

元は関西の実業家加賀正太郎の山荘だったというこの美術館、建物や室内の調度も

落ち着いた雰囲気で素敵です。若い日にイギリス遊学の経験をもとに自ら設計にあたり

イギリスチューダ様式で造られたものだそうです。

 

氏の没後は遺族の手を離れ、紆余曲折の末一帯を更地としマンションを建てる開発

計画がおき、天王山の横腹に大きなマンション群が林立し、景観が一変してしまうことに

反対した地元の人々が、山荘の価値を見直し、山荘と周囲の森林の保全を訴えたところ

それに呼応した大山崎町、京都府が土地を買い上げ、山荘は所縁の深かった

アサヒビールの創業者山本為三郎のコレクションの美術館となりました。

 

建物は山荘本館と新たに別に隣接して地下に作られた安藤忠雄設計の地中館

(「地中の宝石箱」)、同じく安藤忠雄設計の山手館(「夢の箱」、2012年開館)があります。

 

山本コレクションは、山本氏が大正から昭和初期に柳宗悦らが提唱した「民芸運動」に賛同し

その活動を支援し交流する中で収集された作品や、彼らにインスピレーションを与えた

鮮王朝時代の古陶磁、イギリスの古陶磁といった日常、氏が愛用したもののほか

クロード・モネの絵画『睡蓮』連作等がある。

 

 

訪問した1月21日は、「志村ふくみー源泉をたどる」が開催されていました。

志村ふくみがこの道へ進む契機となったその母小野豊の師が、柳宗悦らの

民芸運動に深く関わった青田五良だといいますから、この展示会もまた山荘と

大いに因縁あるものだったようです。

 

古き良き時代のセンスが活かされた中に、日本の伝統的な染めと織の布や着物

の展示、いつまでも味わっていたい作品達でした。

この展示会は2月15日までと17日から3月15日までの2期に分けて作品が展示

されます。ご興味のある方は是非おでかけくださいませ。

 

美術館内部は、作品をはじめ建物すら撮影禁止でしたので写真はありません。

展示作品のイメージはホームページから借用した写真でどうぞ

志村ふくみ―源泉をたどる

 

見学の途中、展示室内にはソファなど休憩できる椅子が置かれていて、時間を掛けて

見たい人に親切でした。本格的に休憩したい時は本館2階にカフェがあります。併設の

テラスからの眺望は抜群でした。私が訪れたのは冬枯れの季節ですが、花の春は無論

新緑や錦秋の時期も素晴らしいと思われます。

    テラス(人を避けて写したら全然素敵っぽくなくなってしまいました^^;)

  テラスからの眺望(ボーっとして分かりにくいですが眼下には川が・・・)

帰りはシャトルバスの時間に合わせて、阪急の駅まで送っていただきました。

見学している間の気付かぬうちに雨が降り始めて、しっとりした木立の中を

駐車場まで歩くのも良かったです。

 

やっと今回の旅の最終目的地有馬温泉に向かいます。(続く)


有馬温泉とそのついでに行く京都の旅(その8)

2015-02-07 | ショッピング

           東寺の初弘法

ゆっくり書いていたらNO8だというのに、やっと2日目の朝です。

旅を終えて既に2週間、どんどん記憶が曖昧になりつつあります。

頼りの写真は、この後はあまり写していないので、無事最後までご報告できるか

不安ですが・・・、今しばらくお付き合いください^^

 

2日目の朝は楽しみにしていた東寺の初弘法です。

弘法大師空海の命日に合わせて毎月21日には境内に縁日がたちます。

骨董を始め食品、古着、手作り小物、植木等様々なお店が出店されます。

その数は1200とも1400とも・・・。開始は朝の5時とありますが・・・

7時くらいに起きて、9時前に現地に着けばいいかなという感じで準備しました。

 

朝ご飯は昨夜近鉄の都道で購入しておいた、お握りとお惣菜詰め合わせプラス

最近ウリナムピョンお気に入りのインスタントシジミ入りワカメスープ(秋のソウル

旅にも持参)オルニチンだかが取れるのがいいそうです^^

 

ホテルから東寺までは歩いても10分程度ですが・・・・2年前に行った時は

駅から歩いて意外に長く感じたので、今日は近鉄で一駅、電車で向かいます。

どう行っても塔が見えていますから、道に迷うことはありません^^;

 

何時に出発したかは忘れましたが、予定した通りに9時前に東寺駅到着。

まだそれほど人出は多くありませんが、それなりの人数が下車しました。

みなさん東寺に行くんだろうなと、流れに従って付いて行くと、やはり駅を出ると

右へ向かわれます。真っ直ぐ進めば東寺南大門前に出ます。

門前の歩道にも露店がずらり並んでいます。

 

露天につられるように、そのまま南大門の方へ進んでしまって^^;

帰りに気付いたのですが、この日は通行規制がされていて、東門から入場するように

なっていました。ところが浮かれていたんでしょうね!

露店を覗きながらまっすぐ進んでしまいました^^;

 

入り口(出口)を入ってすぐ門のところでは、近郊の農家の人の手作りでしょうか

割り干し大根やら昔懐かしい霰が売られています。

霰はその昔、暮れの母の実家の餅つきで、祖母が私達孫の為に必ず作ってくれた

冬の定番おやつでした。昔を偲んで2種類購入。

霰も大根も飛ぶように売れていきます。無くなる前にと焦りました。

 

さらに少し行くと京都の漬物すぐきが樽ごと持ちこまれています。

細かく刻んでお醤油を回し、炊きたてご飯で食べた仄かな酸味が思い出されます^^

今日帰宅するのであれば買いたいところですが・・・

残念ですが、今回はお預けです。

 

お八つは買いましたし、いよいよ今日の本命、古い陶器類を置いているお店

中心に覗いて行きます。すると後になり先になり、何となく歩調があって

立ち寄る先々で、出会う一団の人々がいます。

 

講師然とした人の解説を聞きながら、骨董店巡りをしているらしい殆どおばさまと

稀に若干若そうな人たち。弘法 ツアーとでも云うんでしょうか?

縁日巡りは人気ツアーでもあるようです。

趣味を同じくする人同士のツアーは、当の人々は楽しそうですが、傍目には

ちょっと避けたい存在です。 

 

有田の少し古い蓋付きご飯茶わんセットや、朝鮮のものらしい姿の美しい壺の

幾つかに、ほんの若干目を惹かれましたが、手にとって見るほどの気は・・・

今回は見学だけで終わりそうだなと、出口方面へ向かおうとして、まだ寄って無かった

お店に気付き、引き寄せられるように入ると・・・何気に目を吸い寄せられた

2つの茶碗がありました。

 

2つとも井戸茶碗のようです。触っても良いか尋ねて、眺めていると

「いいでしょう!」とお店の人。抑揚に違和感があるので韓国の人のようです。

これが井戸茶碗らしき事はわかりますが、どういいか素人の私にはわかりません。

 

「오떻게 좋은데요(どういいのですか)?」と聞いてみると

「井戸茶碗ですよ!」とだけ。・・・・それは分かるんだけどな・・・

井戸茶碗として、この茶碗自体がどう良いのかを知りたかったんですが

 

こういうものを買い慣れていない私には、それ以上に会話を発展させる術がありません。

お値段を聞いてみますと、両方とも用意してきた範囲内です。

これが良い買い物になるかどうか、迷うところですが

日ごろから人は無論のこと物にも、出会いには縁があるという風に感じています。

2つのうちお安い方を購入することにしました。

 

買わなかった方の写真を撮りたいというと、どうぞと言っていただいたので・・・

                  井戸茶碗

 

無事、買い物を終えてそろそろ帰ろうと出口に向かっていた時面白いものを

見つけました。黒くて可愛いです^^

 

              棕櫚の葉のたわし

たわしというと通常、もっと明るい茶色いです。それに比べ随分黒いです。

不思議そうに眺めていると、たわしというのは本来棕櫚で作っていたのが、材料不足で

椰子の葉で作るようになったと教えてくださいました。椰子に比べ丈夫で繊維が抜ける

こともないそうです。一つ購入。

 

お休み処で小川コ―ヒ―の幟が見えたので一休みして・・・

帰る頃には人出は、来る時の比でなく境内も門前の歩道もごった返していました。

日本人ばかりか外国人にも人気のようで、国籍を問わずかなりの人たちが

楽しんダようです^^

 

 

≪初弘法で購入したものたち≫

              割り干し大根

 

                  束子と霰

                    井戸茶碗

 

 

 

(続く)

 

 

 

 

 

 


有馬温泉とそのついでに行く京都の旅(その7)

2015-02-03 | 国内旅行

          夕食はおばんざいで

京都へ来たら京野菜をたっぷり使ったお料理を食べたいと思っていました。

それにはやはりおばんざいです。

四条烏丸近所の太郎屋さん、食べログの評判も上々だったので旅行に出る

前に予約しています。

お酒は当然京伏見の地酒(名前は失念)、お酒の大好きな夫のチョイスです。

一口もらってみたらすっきりして飲みやすかったので、お相伴を2口3口・・・。

料理は、まずは青菜とお揚げの炊いたん、鯵の南蛮漬け、鮟鱇の揚げ物、大根と

カリカリジャコのサラダから・・・

            おだしが効いた青菜とお揚げの炊いたん

                  鯵の南蛮漬け

既に手をつけてしまった鮟鱇の揚げ物 口に入れるとホロっと崩れて淡白な白身と油がマッチして美味しい!

 

             シャキッシャキの大根が美味しいサラダ

 

一皿一皿の盛りが多くは無いので、旺盛な私の食欲の前にすぐ無くなります。

第2弾の注文は、食べログの口コミで殆どの人が触れていたポテトサラダ

鰊と茄子の炊いたん、小芋の炊いたん、夫が好きなお刺身も・・・ 

             甘く優しいお味のポテトサラダ、赤いのはパプリカ 

        鰊との炊き合わせが京都っぽいお茄子の揚げ煮

  

 薄い色合いなのにしっかり味がついてる、これぞ京都の煮物ー小芋の炊いたん

                      かんぱち

美味しいあてに夫はまだまだ飲む気満々のようですが、下戸の私は付き合えず

申し訳ないけどそろそろ締めのご飯へと・・・・

トウモロコシと九条ネギのかき揚げ、きんぴら、黒豆の炊き込みご飯を注文。

               トウモロコシと九条ネギのかき揚げ トウモロコシが甘くて美味しいです

                  きんぴら

               黒豆の炊き込みご飯  

黒豆ご飯、お腹は既に満たされて最後の締めで習慣的に注文しただけなのに

お豆とご・・どちらも負けることなくちゃんと存在があって、本当に美味しかった

 「太郎屋」さん、お勧めです!

 

ほろ酔い加減で四条烏丸のバス停からバスでホテルへ帰って、やっと

一日目が終了です^^;

 

(2日目に続きます)

 


有間温泉とそのついでに行く京都の旅-その6、織部美術館(太閤山荘))

2015-02-02 | 美術館(国内)

     北山の一角にひっそり立つ織部美術館(太閤山荘)

 

今年は古田織部の没後400年だそうで、去年から各地で関連展覧会が

開催されいます

実は私、好きな色が緑色で、いつしか織部焼にとても惹かれていました。

その織部がたっぷり見られるなら見ないわけにはいかないと、スケジュールを

調べて行ける日を狙っていましたが、去年は何かと忙しく行きそびれている

うちに終わってしまいました。

 

それでも京都には織部寺と呼ばれるお寺がある事、織部美術館があることは

しっかり頭に入れていました。お寺は一般公開はされていないそうなので

行くとしたら美術館の方だと、出かける前にリサーチしてきました。

 

金閣寺の見学を終えて4時近く、迷って時間を取られたくないのでタクシーで

向かいます。美術館は金閣寺のある北山をさらに奥へ山を登り始めた所に

あります。車一台がやっとの道を登って数分、スマホでアクセス図を見ながら

おおよその場所で降ります。一般の民家のような佇まいです。 

それもそのはず随所に贅は凝らされていますが、元は個人の居宅だったそうです。

    太閤山荘と名付けられたこの建物、現在は、「太閤秀吉をはじめとする戦国武将

    茶人の顕彰を目的として活用され、宮帯文庫のほか、江戸前期の茶室、戦前の

    数寄屋建築の母屋・石庭のほか、土蔵を活用した『古田織部美術館』を擁して」

    (織部美術館H.Pより)いるそうです。

織部にほれ込み、ゆかりの茶道具や関係する茶人の品を収集したコレクターが

収集品を展示すべく、昨年美術館開設に至ったのだそうです。

 

門をくぐり、敷き石を踏んで玄関を入ると正面に受け付けがあります。そこで観覧料

(700円)と呈茶代(お菓子付き500円)を支払うと後は自由観覧のようです。

 

受付のある本館建物を抜けて渡り廊下の先にある2階建て土蔵が美術館です。

現在の展示は『古田織部と小堀遠州』(3月8日まで)です。

  「焼き物の趣味においては豪放で大胆奇抜な織部と、「きれいさび」と評される

  遠州の趣味は正反対といってよく、「織部好」と「遠州好」という両者の異なる魅力は

  今回の展観の大きな見所の一つ」

 

観覧を終えて受付に戻ると、玄関わきの洋間に通され、お茶をいただきました。

フラッシュをたかず薄暗い部屋だったので写りが悪くて済みません<(_ _)>


      手前お菓子の向う側は黒織部の茶碗

 

(続く)

 

 

※ ここに掲載した写真は最後の1枚を覗いて美術館HPよりお借りしたものであることを

予めお断りします。