「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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永井淳さんと永井保さんと永井均さん

2009-06-07 01:26:44 | その他
きょうは「ながいさん」と言っても
長井さんのことでなく
いろんな「永井さん」のことを書きます。
ただの三題話みたいなものです。
ご容赦ください。

朝刊に
翻訳者として
著名な永井淳さんの死去の報がのっていました。

18年位前に一度、勉強会でお会いしたことがある。
ジェイムズ・ジョイスの作品で、
『フィネガンズ・ウェイク』の翻訳者である
柳瀬尚紀さんがスピーカーで
かなり独特の柳瀬さんの独演。
このとき、永井淳さんが
柳瀬さんの友人として同席されていて
柳瀬さんの独演にうまくかみこみながら
むしろ現実感のある博識を披露され
とても僕は驚嘆し、
永井淳さんに関心を持った記憶があります。

機会があればどこかでもう一度お話したいと
思っていましたが、
訃報を見てかなわぬことになりました。

アーサー・ヘイリー、スティーヴン・キング、
ジェフリー・アーチャーの翻訳が
真骨頂かと。

ご冥福をお祈りいたします。

永井淳氏(翻訳家)が死去(読売新聞) - goo ニュース


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 永井淳氏(ながい・じゅん、本名・須藤隆=すどう・たかし=翻訳家)
4日、特発性肺炎で死去。74歳。告別式は10日午前10時半、
さいたま市北区大成町4の881サイカンホールプリエ宮原。
自宅は同市大宮区。喪主は妻、須藤淑子(よしこ)さん。
 アーサー・ヘイリー「自動車」、
ジェフリー・アーチャー「百万ドルをとり返せ!」など
英米小説の翻訳で知られた。
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そういえば関心があったのに
一度も会えなかった永井さんもいました。
2004年に亡くなった水彩画家で漫画家の永井保さんです。
僕は「こどものとも」の11号、
「ねずみのおいしゃさま」で 永井さんの絵にふれて
その色彩感覚にかなり関心を持っていました。
2003年にネット検索していると
立川の朝日カルチャーセンターで
絵の講座を持っていることをたまたま発見し、
とても通いたくなりました。
土曜午前中に立川まで行くかどうかを相当考え、
自分の仕事の状況と距離をかなり考えて
なくなく、断念した経緯があります。
(絵を見ることは好きですが、中学以来、
自分が描かなくなっていたので。
習うことは普通は好きではないのですが
永井先生なら習いたくなりました。)
その翌年に訃報を知り大変残念に思いました。
なかなか手に入りづらいのですが(復刻セットか古本しかない)
こどものとも11号「ねずみのおいしゃさま」を
お読みください。
(同名の絵本は今も出ていますが、
画家は永井先生ではない版になっています)
以下は2004年の訃報の引用です。
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永井保氏死去 漫画家、水彩連盟理事
 永井保氏(ながい・たもつ=漫画家、水彩連盟理事)
22日午後8時27分、脳こうそくのため東京都渋谷区の病院で死去、88歳。
東京都出身。自宅は東京都豊島区高田。
童話や絵本の挿絵のほか風景画も手掛けた。著書にエッセー集「銀座ばやし」。
2004/09/23 09:06 【共同通信】
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あとあと、
よく愛読している哲学者の永井均さんが
ミクシィにいるのをきょうたまたま発見しました。
日本大学に移られていたのは知りませんでした。
日記を読むと、
意外にテレビ好きらしいですね。