「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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大分県の津久見市長が、市民説明会での市民の強い反対を無視してガレキの焼却にすすもうとしています。

2012-05-29 00:53:26 | 福島第一原発と放射能

菅直人氏の事故調の答弁は噴飯ものでした。

総理大臣が自分の権限も理解していないと説明し、何も適切にやっていないことを弁明しただけです。

僕は彼が避難やヨウ素剤の投与など、できることをやらなかったことの政治責任どころか、

法的責任を取らさなければならないと強く確信しています。健康被害が顕在化すれば、彼の「罪」は大きいです。

前に出ていた福島第一原発からのFAXをテキストにしてみました。https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AoLtoFnyxqmVdEJVSFNMVGVDNlNldDNHWEJnRGZvLVE

https://sites.google.com/a/kinositakouta.com/tepcofax/

 

さて、北九州市についで、大分県津久見市でも、ガレキ焼却に、市長や知事が意欲を出す異常事態がおきています。

しかし、きのう津久見市の住民説明会では市民側が反対の意見で圧倒する事態に。

大分の新聞は「市民の不安続出」「責任持てるのか」という見出しの記事でした。

この問題について、地元が津久見市の女性から次のようなメールが届きました。 

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瓦礫の受け入れについて、ずっと心配していました。
国ががれきを拡散し始めてから、私の故郷である大分県津久見市ももしかしたら受け入れるのではないだろうか?と気に掛けていました。津久見は小さな町で市の財政事情も厳しい。それに先に試験焼却した埼玉県熊谷市と同じ太平洋セメント津久見工場がある。正直「条件があまりにも揃っている」と思っていると、やはりでした。
私は放射性物質や原発の専門家ではありません。ただの20代の主婦です。何もわかりません。だからこそ必死に情報を集め、自分で出来る限りのことをしようと思いました。そうすると、「汚染がれき」からいつの間にか「震災がれき」と名前を変えたものは、日本中にばらまいて、なおかつ焼却しては大変なことになると感じるようになりました。
 5月27日の津久見市民会館で行われた住民向けの説明会に、遠方に住む私は参加できませんでしたが、ネット中継で観ていました。だけど、登壇していた人たちは「安全」が前提で、少し知識があり、少し勉強した人なら誰でもおかしいと思うような説明を繰り返すばかりでした。今回の会場は津久見市民会館でしたか、津久見市民は1階席、市外の方は2階席でしかも発言権なしでした。こんな説明会があるのか?1階は太平洋セメントの関係者だけでは?サクラばかり?と不安でしたが、いざ質疑が始まるとそんなことは一切なかったです。すべての発言者が今回の発言者への不信感や現実的に瓦礫の量が減ってきていること、島田市の大津小学校のことなどをどんどん述べて、学者や県を圧倒していました。津久見市民は、ちゃんと勉強していた!そのことに感激しました。
 県や学者たちは市民の発言や指摘に対して最後の方は「ご理解ください」と答えていました。驚きました。私たちは何を理解したらいいのですか?「内部被曝」?「健康被害」?「汚染」?そう聞こえました。「津久見で燃やしてみないと分からない」ってなんですか?私たちは実験台ですか?すごく傷付きました…。燃やしてみないとわからないようなものを津久見に持ってくる必要があるのでしょうか。

 津久見は漁業、海産物加工、みかん作りで生計を立てている人が多くいます。それだけ、自然が豊かな土地なのです。きれいな海、山、空気、土地だから出来る。自然があるからおいしい魚がとれ、みかんが作れるのです。それを訴える市民の方もいました。私も全く同じ気持ちです。
 今まで、この豊かな自然と共生して津久見市民は生きてきました。夏には海で遊び、冬にはおいしいミカンを食べて。年中、季節の魚を釣って、食べて。津久見は生活そのものなのです。
がれきを受け入れて燃やすとそれが崩されるかもしれないのです。将来への影響が、いつ、どのような形で出るかなんて誰にもわからないのに…そんなものを受け入れるのは本当にやめて欲しいのです。もし将来、影響が何もなければそれはそれでいいじゃないですか。仮に影響が出ても、誰も責任は取らないでしょう。昨年の原発事故の責任さえ誰もとっていないですよね。なのに10年後、20年後、30年後に何らかの影響が出たときに誰かが何とかしてくれるわけではないと思います。26日の説明会でも「安全なモノをもってくる」と言うばかりで答えはありませんでした。
 今回の説明会には私の家族(弟)も参加していました。彼が根拠法のことを持ち出すと、やはりあたふたした対応をしていました。彼も決して専門家ではありません。だけど、自分で調べて発言をした。素人のこの指摘にあわてふためくような専門家がいるのでしょうか。法律のこと、答えられない専門家の姿、それを表に出しただけでも彼の発言の意義は十分にあったのではと思います。

 一夜明けて、今日は津久見市と大分県に電話をしました。30分以上話しましたが結局、市は「県が」、県は「国が」のたらいまわしです。でもどちらからも「まだ何も決まっていない」との回答でした。しかし、広瀬大分県知事は「説明したから燃やす」と。NHKの大分のニュースでは吉本市長が「ほとんどの人が黙って瓦礫の受け入れを認めてくれていると思う」と話す映像が流れたそうです。信じられません!津久見市民をばかにしないで!!
 説明会を開くまでは「26日の説明会での市民の反応が大切。大きな意味を持つ」と言っていたのはどうなったのでしょうか。何のための会だったのか。出来レースだったのか。
 試験焼却をしてしまったら、本焼却に流れが向いてしまうような気がしてなりません。市も、県も、全然納得のいく対応も回答もしません。こんな状況で誰が納得できるでしょうか?こんな状況のまま津久見は汚されてしまうのでしょうか?両隣の臼杵市や佐伯市も自然に恵まれた綺麗な土地です。対岸は愛媛県です。九州・四国、中国地方に影響があります
 
 悲しいです。苦しいです。悔しいです。                                                                                                                                       
 心が折れそうです。
                                                                            津久見を、大分を守ってください。
津久見の海を、山を、空気を、子どもを、人々を守ってください。
                                                                            どうか力を貸して下さい。津久見を汚さないでください。お願いします。

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 ほとんど狂気の政治家、国、政府、首長たちに、一人一人の命が追い詰められるという異常な事態に、日本は直面しています。放射性物質の影響を過剰にないと言い募る者たちとの戦いが続きます。これは、シリアスな戦いです。一歩も引く訳には参りません。 

 

 「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」

 

 「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 

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講演会は、岡山市、広島市、呉市が6/16(日)と17(土)で新たに開催決定。

今週末は、ガレキ受け入れで揺れる松阪での開催です。

6/1() 木下黄太 講演 in 松阪】

 「松阪における瓦礫と放射能のこと」放射性物質に繊細すぎる市民ですみません。

 

 (※「放射性物質に繊細すぎる市民」とは、市長がよく表現される言葉です。)

 

     『 ほんとに松阪大丈夫?日本の未来はどうなりますか? 』

          『 これから三重県はどうなるの? 』

  

日時  2012年6月1日(金) 午後6時~8時30分

 会場 松阪市産業振興センター  

 三重県松阪市本町2176 (センターの3階です)

  (0598-26-5557)

     交通アクセス JR 近鉄 松阪駅より より徒歩12分

 

     ※ 駐車場が少ないので満車の際には松阪市役所(会場まで徒歩3分)

 

       又は、市民病院の駐車場(会場まで徒歩6分)へお止めください。

 

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&om=1&oe=UTF8&msa=0&msid=107407640745811109672.00043fb858c6b2bd0219f

  

参加費 事前申し込み 1000円  当日 1300円 (小学生以下無料)

 

 申し込みと問合せ先  nanadaisaki@docomo.ne.jp

 

(電話でのお問合せ)  0598-20-8778 古川

  

※ お申し込みの際は、お名前 ご連絡先 参加人数 をご記入ください。

 

※ 小さいお子様を連れの方は、お膝の上でお願いします。

  

主催;七代先の子孫ことを考えて今を生きる会 協賛:放射能防御プロジェクト三重

 

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【6/16(土)「わたしたちが岡山へ逃げてきた理由」木下黄太講演 in 岡山】

◎日時:2012年6月16日(土) 14:00~16:00 (開場13:30)

◎会場:岡山市勤労者福祉センター (体育集会室)
    岡山市北区春日町5-6 TEL086-233-8311

◎料金:前払い800円 当日1,000円(中学生以下無料)

◎託児:受付終了
 ※近隣の一時保育をご利用ください。すぐ近くの保育園などであるそうです。

 


◎お申込み
 http://kokucheese.com/event/index/37227/

◎お問い合わせ
 メール:info★rdp-okayama.net ★を半角の@に変えてください
 TEL:090-4170-0736 中山

◎主催:放射能防御プロジェクト 岡山

 

◎協賛:さよなら原発1000万人アクションin岡山実行委員会/あかいわエコメッセ

◎後援:岡山市教育委員会/赤磐市教育委員会/財団法人おかやま環境ネットワーク
/山陽新聞社/朝日新聞岡山総局/毎日新聞岡山支局/産経新聞社/RSK山陽放送/
TSCテレビせとうち/OHK岡山放送/FM岡山

 


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 広島にいてもひとごとではない放射能汚染
「健康にはただちに影響はない」
「基準値内だから問題ない」はほんとう?
「震災がれきを受け入れて痛みを分かち合」って大丈夫?

自らも東海村JCO臨界事故の直接取材による被爆体験があり、東日本大震災以降、独自の取材を進められ情報を発信されている木下黄太さんに現状をお聞きします。 


【6/17(日)昼 木下黄太 講演 in広島

  

     13:00~15:00 (開場12:30)広島市南区民文化センター2階 スタジオ
     広島市南区比治山本町16-27 082-251-4120

 

広島会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38422/

 

 

【6/17(日)夕 木下黄太 講演 in呉

  1830~20:30(開場1800)呉市広民センター5階広公民館大会議室

  呉市広古新開2丁目1-3 0823-71-2151JR新広駅前)

 

  呉会場申込:http://kokucheese.com/event/index/38324/

 

◎参加費両会場ともそれぞれ:前売り900円  当日1200円
 ※申込サイトでご予約の上、当日、会場にて前売料金をお支払いください。
 ※予約の方で満席の場合は、当日券の販売は行ないません。
 ※託児は応相談。

  
◎主催:木下黄太氏広島講演実行委員会(ヤマムラ・アラカワ・キムラ)

 協賛:放射能防御プロジェクト中国&放射能防御プロジェクト岡山
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首都圏の健康被害の状況を話します。大掛かりな講演になります。

「木下黄太講演 in 品川 首都圏の今!!」

6月30日(土) 品川区荏原文化センター(大ホール)

講師 木下黄太

主催 「品川区の子どもたちを守る会」

場所 品川区荏原文化センター



午前の部 開場10:00 開演10:30~12:00(木下氏講演会)


午後の部 開場13:00 開演13:30~16:00
(午後の部「チェルノブイリハート」を上映+木下氏講演会)

申し込み受付  5月23日 2012-05-23 18:20:00 から開始

申し込み締切日 6月20日 2012-06-20 18:20:00で終了 

(最終入金6月21日まで)

お申し込みなど、詳しい詳細はこちら・・・木下黄太氏 講演会のお知らせ