核物質防護規定の遵守について(厳重注意)
貴社福島第二原子力発電所において、監視業務の不徹底により、核物質防護上、重大事
案に発展するおそれのある核物質防護規定遵守義務違反が認められました。
根本的な原因として、核物質防護管理者を含む核物質防護担当者の法令遵守及び核セキ
ュリティに対する意識の不足並びに本社及び上位職者を含めた核物質防護に対する組織的
管理体制の不備が挙げられます。
核物質防護規定を遵守することは、法令で定められた事項であり、核物質防護措置を講
ずる上で、最も基本となる事項です。これを適切に行わなかったことは重大な問題であり、
当委員会としても極めて遺憾であるため、貴社に対し厳重に注意します。
今後、同様の事案が生じることのないよう、再発防止対策を確実に実施することを強く
求めます。
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上記は、原子力規制委員会が東京電力に厳重注意した内容です。
具体的には、誤作動があったから、原発敷地内に外部から侵入者が入ってきた場合に鳴るはずになっている警報装置を、なんと去年10月から止めていたそうです。
頭がおかしいとしか言いようがありません。
緩むとか緩まないとかではありません。
核テロリズムがリアリティを持ち出している時代に、侵入者が原発を襲う可能性は、以前よりも遥かに膨らんでいます。
北朝鮮であれ、イスラム国関連であれ、カルト団体であれ、こうした原発を襲う核テロリズムは現実に起きてもおかしくない状況です。
こうした時に、最低限の防御システムでしかない外部侵入の警報装置すら止めていた東京電力。
この会社が、非常識をどんどん重ねていることは皆さんもよくご存じでしょうが、その度合いがますますひどくなっていることが、今回はっきりとわかる事態になっているということです。
放射能問題、イスラムテロの問題、カルト問題などを考えている僕には全く理解不能な感覚です。
この警報装置停止判断自体、正常な範囲にあるとは到底思えません。
原発事故をおこしていて、更に近隣原発で侵入者に乗っ取られたら、いったいどうするつもりなのか、皆目理解不能です。
被曝ということを深く考える私は、放射性物質を取り込んでいる東電社員が、福島第二原発でも相当数いるだろうことは、想像に難くありません。そうした場合に放射性物質により神経を侵されるケースが多くあったことは、チェルノブイリでは常識ですから、今回の異常判断もそうしたことが背景にある可能性を捨てきれないと思います。
いずれにしても、こんな異常判断を平然と福島県内でおこなう東京電力が、停止している原発を管理維持することすら、日本滅亡に繋がるというシナリオのリスクは想定するしかないと思います。
どうやら我々の命は、更に風前の灯なのです。
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