或る近所の会社の部内ネットワークの共有設定を社長から依頼されました。でも、今朝の8:30~12:00までかかっても設定はできませんでした。原因は、各端末のPC名が全部同じ名前だったからです。これで、完全に誤動作を起こしていました。ネットワーク設定では4台のPCがすべてネットワーク上につながるはずですが、いずれのPCでも自分のPCだけしか見えません。
そりゃあ、当たり前です。ドメインを持った内部サーバーが無くて、ピアツーピアのネットワークで他の端末を呼び出そうとした場合には、PC名が皆同名の場合は、自分自身しか呼び出せなくて誤動作するわけです。中心になってネットワークを管理するドメインのあるサーバーが存在しないのですから、1台ずつの同名の端末を識別できないのです。
それと、コントロールパネルの「ネットワークの状態の変更」の設定の最後の項目の説明文に騙されたというか、素直に読めば、全ての部内のPC名とパスワードが同じ設定ならば、「ホームネットワークにアクセスする」という推奨設定を選んでください・・・とmicrosoft社は説明しているので、「個別のPC名と個別のパスワードでアクセスする」・・・という選択肢を選びませんでした。--------これが、そもそも間違いの元だったのです。つまり、PC名が全部同じだから、推奨設定にすれば当然他のPCが呼び出せるはずだと勘違いしたような訳なのです。でも全然つながらないので、困り果てたのです。
それで、やむなく家に帰ってから、2台のPCをネットワークにつないで実験をしました。つまり、同じ名前のPC名にしたのです。とどのつまりは、上記のように誤作動です。ですから、まあ、社長さんも、XPなら理解しているが、ビスタやwin7のネットワーク関係のことは不理解なので私に依頼されたようなのですが、納入業者の方か親会社のPC管理者が、当然この会社にはドメインのあるサーバーPCが1台設置されているはずだと思って、親切な設定をして納入されたのか、それとも、4台のPCをそれぞれスタンドアローンで使うのだと思って、すべて同じPC名に設定してくださったのか?事情は未確認でよくわかりませんが、多分以下のような常識的な判断をされたのでしょうね。
その会社では10年ほど昔に、私がPC担当者でしたので、100万円も出してドメインのあるサーバーでネットワーク管理をしていたんですが、もう今では誰も管理していなくて、ただのPCとして使っているだけです。ですから、親会社のPC担当者が、いろんな親切な設定をしてPCを納入していただいたのですが、結局は裏目に出てしまって、はからずも「小さな親切、大きなお世話様」の状態になってしまいました。
これは、いわば偉大なゴッドファーザー(名付け親)様が、生まれ出ずる大事な子どもの将来を見据えて、素晴らしい名前をプレゼントしてくださったのですが、肝心の受け止めるべき親御さんの置かれた家庭の事情が苦しいので、名前負けしてしまって恐縮するやら、気負いしすぎるやら、プレッシャーになるやらで、・・・・さあ、大変だ!とばかりにPCネットワーク構築の大勉強を社長さんと私が開始するような千載一遇のチャンス?と相成りました。これは、喜ぶべきか、悲しむべきか、おかしいなと笑うべきか・・・やはり済んでのことながら、こんなことになるならば、何も設定しないで納入して欲しかったな・・・と正直思いました。
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