国家公務員の朝型勤務「ゆう活」が31日で終了した。7月と8月の出勤、退庁時間を1〜2時間程度早めて家族と過ごす時間や余暇を増やす取り組み。働き方改革の目玉政策だったが、国会の大幅な会期延長で、安全保障関連法案を担当する防衛省などの取り組みに影響が出た。
7月1日の初日は、中央省庁勤務の6割にあたる約2万3000人がゆう活に参加し、65%が定時退庁した。不参加を含む全職員の88%が午後8時までに退庁した。同29日の調査でもこの傾向はほとんど変わらなかった。
7月29日の退庁状況をみると、翌日に安保法案の審議を控えた防衛省では、ゆう活参加者で定時退庁できたのは3割程度だった。同省職員は「野党の質問がそろうのは午後9時から10時ごろ。泊まりがけの担当者も少なくない。国会のあり方が変わらないと、現実問題としてゆう活は難しい」と語る。
安倍晋三首相は、平日午後5時15分より前に首相官邸を出たのは7月の2回だけだった。
内閣人事局は今後、全省庁の取り組みを検証する。担当者は「各省で仕事内容が異なり、さまざまな意見があると思うが、業務改革の機運は高まったのではないか
国家公務員の朝型勤務:「ゆう活」が終了
7月1日の初日は、中央省庁勤務の6割にあたる約2万3000人がゆう活に参加し、65%が定時退庁した。不参加を含む全職員の88%が午後8時までに退庁した。同29日の調査でもこの傾向はほとんど変わらなかった。
7月29日の退庁状況をみると、翌日に安保法案の審議を控えた防衛省では、ゆう活参加者で定時退庁できたのは3割程度だった。同省職員は「野党の質問がそろうのは午後9時から10時ごろ。泊まりがけの担当者も少なくない。国会のあり方が変わらないと、現実問題としてゆう活は難しい」と語る。
安倍晋三首相は、平日午後5時15分より前に首相官邸を出たのは7月の2回だけだった。
内閣人事局は今後、全省庁の取り組みを検証する。担当者は「各省で仕事内容が異なり、さまざまな意見があると思うが、業務改革の機運は高まったのではないか
国家公務員の朝型勤務:「ゆう活」が終了