名古屋北部青年ユニオン  2012/8/13~

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高3娘のバイトで生活保護を辞退?自立を阻む制度の矛盾

2015-09-18 | 労働ニュース
「このままでは1000万人の餓死者が」と予想された終戦直後に生まれた生活保護制度は、現在も生命を守り、明日へとつなぐ制度だ。今回は、母乳も出なくなるほどの飢えの中、生まれたばかりの赤ちゃんともども生活保護に生命を救われた一家を紹介する。生活保護制度は、その後の一家にとって、どのような存在となっているのだろうか? 

【詳細画像または表】

● 産休中の「派遣切り」で壊れた 夫妻と3人の子どもたちの生活

 アサコさん(38歳)一家が暮らす埼玉県南部の町を訪れたのは、台風一過、晴れ渡る秋空の一角に鰯雲の浮かぶ土曜日の午後だった。

 ここ10年ほどで急激に開発が進んだという駅周辺には、ショッピングセンターや医療ビルが立ち並ぶ。しかし駅前を離れて県道を進んでいくと、林があり、竹やぶがあり、畑があり、戦前に建てられた昔ながらの農家と思われる住宅が点在している。さらに進んでいくと、食品・自動車部品などの工場の立ち並ぶ地域がある。その先に、古ぼけた建て売り住宅の立ち並ぶ一角がある。

 最寄り駅から、ゆっくり歩けば30分ほどかかりそうなアサコさん一家の住まいは、1階・2階合わせて3部屋に浴室・トイレ・ダイニングキッチン。家賃は6万4000円。昭和44年に建てられたという木造家屋に、アサコさん・夫(37歳)と高3~4歳の5人の子どもたち、合わせて7人が暮らしている。

 ドアを開けて玄関に入ると、大小さまざまな子どもの靴が、容易に数えきれないほど並んでいる。「出しておく靴は、1人2足まで」というアサコさん手書きの張り紙がある。

 玄関に出てきた4歳ほどの男の子は、「こんにちは、ヤマザキコウヘイです」と礼儀正しく挨拶する。私も「こんにちは、お母さんの友達で、みわと言います、よろしく」と挨拶する。そのうちに、来客に気づいた子どもたちが、次から次に奥から出てきて、「こんにちは、ヤマザキアズサです」「こんにちは、ヤマザキヒトシです」と挨拶する。子どもたちは、高3女子・中1女子・小5男子・小1女子・4歳男子の5名だ。

 食卓でアサコさんと話していると、小5のヒトシ君が「お母さん、麦茶飲みたい」とコップを持ってやってきた。食卓の上のポットから麦茶を注いでもらうと、にっこり笑って、アサコさんに「ありがとう」と言う。アサコさんも笑顔で「どういたしまして」と答える。

 アサコさん一家は、現在小1のアズサちゃんが生まれて間もなかった2010年、生活保護を申請した。2007年、上の3人の子どもたちを連れて元夫と離婚し、現在の夫と再婚したアサコさんは、夫とともに、派遣社員として工場でフルタイム就労していた。しかし2009年、アズサちゃんを妊娠して産休に入った直後、「派遣切り」によって、職と手取り月額16万円程度の収入を失った。夫もできるだけ夜勤の回数を増やすなど、収入を増やす努力をしたが、ケアを必要とする3人の子どもがいる状況では限度があった。夫の手取り月額18万円程度の収入だけでは一家の生活は成り立たず、わずかな貯金もアズサちゃんの出産で使い切ることになった。

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ピザーラ、未成年の店員に深夜残業指示と暴行の疑い 警察が捜査中、店長から事情聴取

2015-09-18 | 労働ニュース
 山梨県の「ピザーラ甲府店」の男性店長(34)が、同店でアルバイトをしていた少年(16)に対して法令で禁止されている深夜労働や時間外労働を指示し、また少年に暴行を繰り返していたことがわかった。少年は山梨県警に相談、店長は任意で取り調べを受けている。若者のアルバイト先として親しまれているピザーラだが、ずさんな実態が明らかになった。

 少年は7月末頃、始業前に店長にファミリーレストランに呼び出され、腹部を殴るなどの暴行を受けたため、8月上旬に同僚数名と山梨県警甲府署に相談。その数日後、就業中に再び頭部を殴られるなどの暴行を受けた。そのため警察は、少年に店長との連絡を遮断するよう指導し、8月下旬に店長から任意で事情を聴くなど捜査をしている。

 同店の労働環境は無法状態だ。少年は店長に指示され、1日8時間以上の残業や、22時以降の深夜労働を強いられていた。給料明細も交付されていなかった。

「閉店後作業や店長の車の掃除などを指示され、深夜2時頃まで続くことはざらにありました。仕事が終わってからも、店長のダーツやボーリングといった遊びに付き合わされます。断ると『残業をしないと、仕事を減らす』と言われ、実際に週6日から週4日程度に減らされました」(少年)

 この少年は昨年9月から同店で勤務していたが、10月に父親を亡くし、母親は離婚していたため、仕事を減らすわけにはいかない事情があった。同店で上記のような違法な操業が行われるようになったのは問題の店長が赴任してきた今年5月からで、店長も少年の状況を認識していた。

 同店を経営していたのは、山梨県や神奈川県などでピザーラのフランチャイズ店を運営する株式会社クラウドプロスパー(新宿区)。同社は、「(暴行について)情報は把握しており、関係者の話を聞き事実関係を調査したうえで、厳正に対処する。(深夜労働について)過去に15分間の深夜労働を労基署に指摘されたが、さらに超過したという指摘があれば、調

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厚労省提案「長時間労働減」で議論

2015-09-18 | 労働ニュース
厚生労働省は9月15日、「平成27年版 労働経済の分析」を公表した。その一部で、深夜労働と長時間労働の問題点を指摘し、改善案を提示しているが、これを巡ってネット上で議論となっている。

「平成27年版 労働経済の分析」は通称「労働経済白書」といい、雇用や労働時間などの現状と課題を経済的に分析する報告書。同報告書によれば、1986年と2011年の平日20時以降の職業別就業者数を比べると、23 時頃までは管理職、専門・技術職、事務職で大きく増加。また、販売業、サービス業の就業者はどの時間帯でも増加しているという。

このデータを、深夜帯まで長時間働く人が増えたため、その人たち向けのサービスとして、さらに夜間就労者が増えている、と同省は分析。そのため、管理職、専門・技術職、事務職などの長時間労働を減らせば、そういった人たちのニーズに応えるための販売業、サービス業などの夜間労働者を減らすことにもつながり、「社会全体の効率化に資する可能性があると考えられる」という。

このことを朝日新聞デジタルが「小売店の深夜営業『必要?』 労働経済白書が問題提起」という記事で報じると、ツイッターには、

「個人的には、厚生労働省がこのような問題提起を行うことはよいことだと思う」
「残業禁止にすれば深夜営業禁止でもいいんじゃないですかね」

と同省の姿勢を評価する人がいるものの、

「『専門職や事務』が利用してる店舗ってコンビニ全体の内どれだけあるのやら?」
「面白い試みで、賛成する人は少なくないような気もするが、それで是正できるものなのだろうか?」
「上手く配転(配置転換の意)できるならいいけど。その時間帯働いてる人達の中には『給料がいいから』という理由の非正規労働者だって少なくないんだし」


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タクシー運転手が集団提訴、残業代約3億円の支払い求める

2015-09-18 | 労働ニュース
東京の大手タクシー会社「国際自動車」の運転手178人が、残業代が実質的に未払いになっているとして、会社に合わせておよそ3億円の支払いを求めて集団提訴しました。

 訴えを起こしたのは、東京のタクシー会社「国際自動車」のタクシー運転手178人です。

 訴状によりますと、国際自動車では売上に応じて支払われる歩合給から残業代が差し引かれる仕組みになっていて、実質的には、残業代が全く出ていなかったということです。

 原告は、これが労働基準法に違反するとして、会社側に未払い賃金あわせて2億9500万円あまりの支払いを求めて東京地裁に提訴しました。

 最も多い人では、460万円あまりが未払いになっているということです。

 同様の裁判では、今年、東京地裁と高裁でタクシー運転手側が勝訴し、会

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社長パワハラや長時間労働でうつ発症、認定 京都地裁

2015-09-18 | 労働ニュース
会社での長時間労働や社長からのパワハラが原因でうつ病を発症したとして、京都市山科区の女性(41)が労災給付を不支給とした京都下労働基準監督署の処分取り消しを求めた訴訟の判決が18日、京都地裁であった。神山�・一裁判長は処分を違法として取り消した。
 判決によると、女性は伏見区の精密機械メーカーに勤務していた2009年5月にうつ病を発症し、同年9月に退職した。神山裁判長は、社長からの暴言や、時には月100時間に及んだ時間外労働などがうつ病の複合的な原因と認定。うつ病の業務起因性を否定した労基署の判断は違法と結論

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