キューピー事変
キューピーと言えば愛らしいというイメージがあり、Meも大好きなキャラクターであるが、この前喫茶店でカフェオレを飲んでいたら、ちょっとした事態に遭遇した。小さなテーブルの端から小さなキューピーが一体這いあがってきたと思ったら、次々と這いあがってきて、あっという間に数千、数万というキューピーの集団が小さなテーブルを占拠したのである。キューピーはその愛らしい顔をしながらもクーデターを起こしたのである。キューピー事変である。キューピーは何やら群衆で訴えているんだが、一体一体が、何だが小さい声でしゃべっているもんだから、とてもじゃないけど聞き取れない。Meは何々?と言いながら、小さなテーブルに耳を傾け、目を瞑って、何とかキューピーたちの主張を聞こうと努力したのだが、何も聞こえない。不思議に思って目を開けると、きれいにキューピーの群衆は消え失せていたのである。となりに座っていた老人が怪訝そうにこちらを眺めていたものだから、Meは早々にその喫茶店を後にした。帰り際、一体キューピーは何を主張したかったのだろうと考えたが、思い当たる節もなかった。まあ、気のせいであろうということで、この一件を弾劾したのである。