七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

やっと、イカが釣れた ♪

2007年10月28日 | 
 「おっ、イカが、釣れとるやないか」
夫は、我が家の前の道路に染み付いたイカ墨を見付け、
点々と並ぶイカ墨の数を数えていた。


堤防に点々と染み付いた イカ墨の跡
 
 釣り人とも、話をしたようで、
 
 「『イカ釣れるか』と、聞くと、 『4つ』と返事しおった。
  4匹と答えへんところが、プロやねえ~」
 
  と、 悔しそうにもしていた。

 我が家の前は、潮の流れが早く、釣りのポイントである。

  休みの日には、釣船が何艘も浮かび、
  突堤には、釣り人が、釣り糸を垂れ
  家の前の道路を、他府県ナンバーの釣り人が、行き来する。


夫は、突堤に釣り人がいると、いつも気になるらしい・・・

   9月中祭り準備の為、秋の夜釣りができなかった夫は、
 
  「昼間は潮が悪いから、釣れんのよ。素人じゃのう。」

  と、憎まれ口を叩いて、ウサを晴らしていた。

  今は、10月の大潮 
  潮時表を眺めていた夫は、

 「よし、釣るぞ。刺身食べたいやろ」
 「満ちこみ3分はチヌ狙い、満潮時はイカや」
 「11時まで釣るわ。夕飯には帰るし、夜は忙しいぞ」
  
  と宣言するや、イワムシ堀りに出かけた。    


まずは、仕事が終わるや、
5時過ぎ頃の満ちこみ3分から、 チヌ狙いが始める。


満ちこみ3分頃


潮が堤防に押し寄せてくるギリギりまで粘る。


25センチと38センチのチヌが2匹


小さなアナゴが2匹
ハナの目と満月が光っている。

 
サメの仲間の ノークリ
背中に点々模様があるのは、刺身にすると美味しい、高級魚

 夕食をはさんで、満潮時は、再び、イカ釣りにでかける。




初めて釣ったイカに
夫は興奮して、写真を撮るように呼びに来た。


釣りだちのイカは、透き通っていて、キレイ
あおりイカであった。

チヌ用のエサのイワムシがなくなるまでの、3日間の夜釣りであった。



、ムッチリとしたノークリ と 甘くてねっとりとしたイカ の刺身

  チヌ飯と初めて釣ったイカの刺身を食べながら、

 「釣りは疲れるわ~。しんどいものやで」

 
 
夫の釣ったアオリイカの墨 べっとりと、沢山である!

「イカ墨が見つかると、イカ釣りのポイントがばれるから、
 明日、洗っといてくれ」

 と冗談めかしていう夫である。

 が・・・・・・・


 もしかして、本気かも・・・・
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”投網名人” 伝授 です。

2007年10月12日 | 
島暮らしには、色々なことを教えてくれる“名人”がいます。
みかん作り、野菜作り、加工品作り、海のこと、などなど・

魚釣りの好きな夫は、
 "釣り名人"を見つけては、伝授してもらおうと熱心です。

そんな中、元船乗りのAさんは、
季節毎に、なにかと声を掛けては、海遊びに夫を誘ってくれます。
「わしゃあー、船にズッーと乗っとたから、船釣りはもうええんじゃあ」 と、
 海草採り、岩場のサザエ採り、魚釣りに・・・
 地元民のみぞ知る、穴場へと 

70歳は過ぎているAさんですが、実に活動的で、寒さ知らず 
 厳冬の真夜中、「今晩はサザエが一杯とれるんじゃ」
  と夫を誘ってくれたこともありました。
  真っ暗な中、グングンと、足場の悪い岩場を歩いていくAさん、
  「あっ、危ないで」と注意する夫の方が、
   岩につまづき、よろけて危なかったとか {

そんなAさんが、春頃
「もう、脚が痛いから、投網はやらんから、網をやる」と。

そして、投網の投げ方や広げ方も伝授してくれました。
モタモタしている夫より、はるかに、手際よく、パアッ~と網を広げるので、

 「Aさん、まだまだやれるで。投網返そうか」と言っても
 「いや、要らん。持ってたら、やりとうなるから」
  と、固い決心の様子。

しかし、なぜかAさん 
夏頃、真新しい投網を持って、
「投網、一緒にやろう」と誘いにきてくれました。

なんでも、遊びに来た孫が 
「大きい目をした魚が食べたい」 と言ったらしく、
どうも、この魚はメバルらしいのですが、
可愛いお孫さんの願いを叶えようと、投網を再開した様子 

夫が、モタモタと、1回、かろうじて丸く、網を広げる間に、
次々と、5回程も、威勢よく、大きく網を広げるAさん 

夫曰く
 「本当に脚が痛いのかなあ~?」
 「『もう投網はヤラン』  まだまだやれるで」

 10月の大潮の今、
 「投網、やってくるわ。おかずは、アジフライやな」と、
  張り切って、出かけた夫です。

一緒に出かけたハナも、「魚が釣れたかな」と、時々、かごを覗く。



いくら待っても、魚がかかってこないので、諦めて、ウロウロ?


せっぇいのお~   今度こそ 


おっ  うまく、大きく広がったぞ~ 


かかったかも 


ハナも期待して、楽しみに待つ 


釣果は 


ちっぽけな ちっぽけな アジが4匹 



おかずは、超ベジタリアン風になり、



ナスビの煮浸し(一応アジ入り)  ゴーヤチャンブル   梅干し入りヒジキご飯
常備食も、ナスビの梅漬けに、ゴーヤの佃煮

 一方、Aさんは、
 
 「ありゃあ~、かかってしもうたわ。こりゃあ、いかん」 
 
 だったそうです。

初めに1回投げただけで、沢山のアジがかかってしまい、
細かい網目に頭を突っ込んだアジをはずすのに、手間どったのです。

こうなると、もう投網をする楽しみはなくなるそうです。 

オマケに、奥さんのHちゃんからは、
 「こんな沢山の魚、誰がさばくの!!」と、怒られるとか 

  Hちゃんの作った、アジの干物、絶品です。
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アナゴが6匹! ふんわり、ジューシー!

2006年10月23日 | 
家作り、最終第3回目の材木が搬入された。
今回は、いよいよ内装材で、床板にはヒノキの厚板も奮発した。
材木屋のアンちゃんが二人、いつものようにクレーン付き2tトラックを2台連ねて、
広島より納入に来てくれた。



「ウワア~~!家が立派にできとる。凄いじゃん。中見ていいっすか?」

かつて2回の材木搬入時とはうって変って、絶賛し、いろいろ聞いてきてくれる。
想像するに
1回目の柱や梁の搬入時は不思議な石垣基礎だし、
7ヶ月も経った、2回目の屋根や外壁材搬入時も、やっぱり基礎だけだったし 
「どんどん、材木ばかり沢山、買ってしまって、この人はどうするんだろう??」
と、不可思議で、心配だったのかもしれない。

出来上がった家を見て、安心したのか、見直してくれたのか、
心なしか、前回より、内装材の材木を、濡れないように、
丁寧につみ上げてくれたような気もする。



帰り際にも再度、家を見て、
「クレーンも使わず、たった一人で三又(さんまた)で棟上げするって、凄いっすね。」
「全部材木を刻むなんて、接続金具も使わないなんて、信じられないっす!」
「家が出来上がったら、テレビに出て、○○木材の材木を使ったって、
宣伝してくださいョ!」
「釣りできるッすよね?お金も遣わないすよね。」
「僕も、○○木材辞めて、大三島で暮らそうかな」
など、いろいろ話してくれて、帰っていった。

さっ、早く、綺麗な厚板のヒノキの床材を濡らさないように、
床張りをしなくては。



しかし、この土日、我家の前の海岸には、やけに釣り人が多い。
夫は、愛犬ハナの散歩の度に、海岸道路にアオリイカを釣った形跡のイカ墨を見つけては、しきりに悔しがっていた。
「旅行者に、我家のまん前で釣られるとは」

潮時表を見ると、新月の大潮であった。
「よし、今日は、4時からエサ堀りに行って、夜釣りするわ」

「ウン、ウン、アナゴ釣ってきて。アナゴ丼が食べたい」

夜、夫はハナを連れて、前の海岸で釣りをした。
ハナは、夫の傍でウロウロ、釣れた魚を見るのが好きで、
バケツから跳ねて飛び出した魚の番をして役に立つそうだ。



期待せずに、一応、アナゴ丼のご飯だけ炊いて待っていた。
7時過ぎ「アナゴが大中6匹。アナゴ丼や」と、意気揚々と帰ってきた。



「全部、焼くの?食べれるかな?」「食べれる。食べれる」
いそいそと二人で、遅い夕食準備をした。



さばいて焼くと油も抜けて適度にあっさり、肉厚なのに、ふんわり、ジューシー
二人で、6匹ぺろりと食べてしまった。
中骨も、一緒に焼いて、ぱりぱり、アナゴ味の骨せんべい。
ハナにも少し、骨せんべいを、お裾分けした。



デザートは、今年少しだけ実がつき始めた、”完熟イチジク”
ねっとり、もっちり、口の中でとろける食感は、上質のお菓子のよう。
後で、お茶がほしくなるって、かなり高糖度な果物である。



イチジクは潮にも強く、すぐに収穫でき、売れ筋商品という噂なので、
裏のハーブ園の周りに、ご近所より苗をもらって、去年十数本植えたのである。
夫の苦心の糸張りで、カラスは防げているが、ヒヨドリには食べられてしまう。



おいしいものを一杯食べて、満足満足、幸せ幸せ 

台風の大潮の海は、怖~い ”夜叉” のようだけれど、
魚をくれる大潮の海は、気前の良い ”大黒様” のようである。
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7月の魚釣り

2006年07月28日 | 
この3,4日は、7月の大潮、潮の動きが活発になり、魚の釣れ時らしい。

夫は、そわそわ、いそいそ。
「魚 食べたいやろ」と、食料調達を大儀名文に、
朝食前、夕食前に、愛犬ハナと釣りに出かける。



しかし自給自足の魚釣りには、エサの調達という、大仕事、重労働が必須である。

潮が一番引いている1時間あまり、
海岸の岩地を、汗だくになって、ツルハシで、掘り、イワムシを捕まえる。
なんでも、エサ屋で買えば、ほんの少しで、数千円の高価なものらしい。

3,4日分の釣り用のイワムシを、ワンサカ捕まえて、
「これ売る方が、儲かるかもしれんな」と言いながら、ホクホク。

秘密のイワムシ保存用の箱に、かがみこみ、
1匹1匹を、いとおしそうに、長生きしてくれるように、
きれいに並べている後ろ姿は、かなり、不気味である。

   
準備万端にも係わらず、1,2日目は、
「7月の海には、魚は、おらん」「大三島に、魚はおらん」「くそっ」

さて、なんやかんや、ぼやきながらの、今回の釣果は 

ギザミが7匹
関西ではベラと言って、下魚らしいが、瀬戸内では、高級魚。
かなり、面倒だが、刺身にして食べると、ねっとりと甘い。


かさご、あいなめ、テンコチ、などの高級魚が4匹


やっぱり、瀬戸内はタコの宝庫
小さいながらも、今夏5匹目のタコをゲット

魚は全部、簡単に煮付けにした。
魚それぞれの味が微妙に違うって、不思議

生ダコはぶつ切りにして、モチ米に掘り込み、タコ飯に。
タコがごろごろ、タコの赤みで、赤~いタコ飯に、針しょうがを混ぜて


「おとうさん、ありがとう。おいしいねえ~」
「また、釣りに行ってもいいよ」
「次は、アナゴ丼と、チヌの刺身がいいな」




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イギス豆腐

2006年07月20日 | 
あっ~~、冷蔵庫に、牛乳も、肉も、干物も、納豆も、なくなった。

おまけに お米まで なくなった。


2週間ばかり、買い物に行かなくても、我が畑の夏野菜の出来が今一でも、

なぜか、毎食、美味しいご馳走にありつけていたけれど。


モズク”や”ミル”という海草を教えてもらって、採って、食べたら、美味だった。

モズクは、”フトモズク”といって、沖縄モズクより、太くて、食べ応えがある。

大三島でも、モズクが採れるなんて! 大発見、大感激!

3~6月が旬らしいから、来年は、もっと1杯採って、食べよう。


大三島で捕れる天然”フトモズク” さっと湯がくと、きれいな緑になる。



釣り名人が、大漁だったらしく、とれとれイワシやアジを、もって来てくれた。


畑帰りのおばあちゃんが、「できとらんね」と、大きなカボチャを、二つもくれた。


カニをエサにしたタコの仕掛けに、タコが2回ばかり、かかっていた。

今夏 初捕れタコ


自給自足を目指しているが、

いつもながら、他給自足に助けられ、新鮮で豊かでおいしい食生活を凌げてきたが、

今日は、どうしょう・・・

1・玄米があったし、自家製梅干しと自家製干しヒジキで ヒジキご飯

2・えんどう豆がさや付きで干してある (実は種採り用にと、放置していた) のを、水で戻して、煮豆

3・自家製たけのこの瓶詰めと自家製干しワカメで 煮物

4・今年は、何とか豊作だった ジャガイモとたまねぎで お味噌汁

5・お向かいの平飼い鶏の産みたて卵で卵焼き(唯一の蛋白源?)

6・イギス(夏に採れる海草)でイギス豆腐を作って


ところで、

イギス豆腐は、本当に、不思議な食べ物です。

イギスという夏に採る海草と生大豆粉を煮溶かして、冷やして固める 愛媛県の郷土料理です。

ツルリとた舌触りが、寒天のようで、磯の香りのする豆腐のようで???

海老や枝豆、キクラゲ、人参などを入れて固めて、豪華にカラフルに作って、お盆やお正月、法事のご馳走になります。

我家は、シンプルに何もいれず、青紫蘇に巻いて、梅味噌やカラシしょうゆで食べるのが、気に入っていて。(というか、作るのも楽チンで)

まとめて沢山作っておくと、1、2週間位持つので、常備食にもなり、大助かりです。


お盆の頃が、イギスの最盛期。

「次の大潮には、イギス採りに行かなくては」 楽しい収穫付き海水浴もかねて。

健康食、美容食、常備食、緊急時のお助けおかずの 貴重なイギスです。




 我家の”シンプルイギス豆腐” (ごまとジャコを振りかけてある。)


 
   イギスは大潮の時、熊手でひっかけて刈り採ります。 だんだん夢中になり、首まで浸かって

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