もしかしたら、今に、
温州みかんや八朔は、リンゴの紅玉のように、なくなるかもしれない。
そんな想像をするほど、今、大三島では、
温州みかんや八朔、伊予柑の木がどんどん伐られつつあります。
というのは、 みかん農家の高齢化によって、
背が高く、大きくなったみかんの木の管理が重労働なこと。 そしてその割りに、みかんの価格が安くてやりがいがないこと。
それで、 「安いものを、しんどい思いをして、沢山作ってもしょうがない!」と
温州みかんや八朔の木を伐り、
価格の高い新品種のミカンに
接木という方法で、転換していくのです。
新品種には、
はるみ、はるか、あまか、せとか、きよみ,はれひめ、つきのひめ、など、
呼べば、どこからか 「ハイ」 と返事しそうな名前のみかんが、
覚えきれないほど沢山あります。
近所の人が、
「○○の穂木をやるから、みかんを切って、接木すりゃいい」
と、しきりに勧めてくれます。私達は、
現在沢山収穫できているみかんの木を伐るのはもったいないし、
また、広い面積のミカン畑でもないので、
大きな木に登り収穫したり、管理することも、
まだ若くて? それ程、大変でもないので、
まだまだ、木を伐って、品種転換する気にはなれないのですが、あまり勧めてくれるので、
「レモンが、もっと採れればいいなあ」 と
レモンを中心に、接木に挑戦しています。接木前の八朔の木
はしごに登って、実を収穫しなければならない程の大きな木レモンや新品種の穂木
接木用に穂木を細工中
ここがポイント1 密着させる形成層の面を広く鋭利に
木工家の腕の見せどころ 出来上がった穂木 乾かさないように濡れ雑巾の上に置く
八朔の木を順番に伐る
枝の形成層が、乾燥してしまうので、一度に伐らないこと
穂木の形成層とみかんの枝の形成層同士を密着させ、
丁寧に、しっかりテーピングする。 ポイント2高継ぎ完了 つまり バイバス手術終了
ビニールをかぶせて、穂木の蒸散を防ぎ、芽出しを待つ。
ビニールを突き破るほど、力強い芽だしだと大成功 レモンを接木した全景
紀香ファンらしきKさんが
「人間も、みかんみたいに、
藤原紀香のどこかを切って、ちょんと腕にくっつけると、
ポッコと、紀香のような美人ができてくると いいですけどね~」
と、冗談を言って、笑わせてくれたけれど ・・・
植物は本当に不思議です。
もちろん
みかんの木をレモンの木にするには、
つまり接木を成功させるには、
レモンの穂木に、みかんの木の根から幹を通じて、
ちゃんと栄養分を送るように、バイバス手術を成功させる、
いろいろな知識や技術が必要です。一昨年、接木をして成功したレモンの穂木
ぐんぐん伸びて、今年は実を2つばかりつけた 一部だけレモンになったみかんの木に、今年 再度接木をする
我々に穂木をくれる、接木のプロのAさんは
「形成層と形成層を、できるだけ広く密着させるんじゃ」
「接木時期は、植物の芽が動き出す、3月頃から5月まで」
「うまく活着し,芽ぶいてきたら、ビニール袋を破ってやる」 など
いろいろ教えてくれます。何でも、Aさんは、小学生の時理科の時間に
みかんの木に梨を接木して活着して、成功したのが、
嬉しくて仕方なかったそうです。
昔、みかんの島、大三島の小学校は生きた授業をしたんですね。去年は、せっかく芽が出ても、
ビニール中で蒸れて、芽が枯れてしまったり、
せっかく出た芽を虫に喰われてしまったり、
形成層が繋がってなかったのか、穂木が枯れたり
失敗例、いろいろアラカルトでした
でも、今年は
レモン、ライム、清見、はるみ、はるか などを接木しました。
採れ始めるのは、3年後かな
最新の画像[もっと見る]
-
ダブルフルート木製G管製作中 ~笛本体・ウィンドウェイキャップ・吹口ブロック~ 3週間前
-
ダブルホイッスルC管製作中~最終仕上げ拭き漆塗り~ 4週間前
-
カワセミを見れた!!@最近の散歩 1ヶ月前
-
カワセミを見れた!!@最近の散歩 1ヶ月前
-
カワセミを見れた!!@最近の散歩 1ヶ月前
-
シジュウカラ笛の製作~各部品の組み立て~ 1ヶ月前
-
ダブルホイッスルC管製作中~指穴あけ調律~ 1ヶ月前
-
ダブルホイッスルC管製作中~吹口ブロックと笛本体部分~ 1ヶ月前
-
お正月準備 ハボタンのリースそして貝殻リース 2ヶ月前
-
お正月準備 ハボタンのリースそして貝殻リース 2ヶ月前
レモンのすっぱいのなら、いいのだけれど。。
是非、見習って接木をやってみようと思いま~~す。
成果のほどは。。。また、1年後に!!