1、3、5、7、9の5つの数字から、異なる2つを選んで任意の2桁の整数を作る。できた2桁の整数の総和として、最も妥当なのはどれか。①1100②1221③1321④1360⑤1469 2桁の整数は、何個できるかというと、5×4=20個ですから、これを全部足せば答えは出ます。実は、これがとても大事なことになってきます。例えば、257+670+344を、筆算でやってみます。まず、1の位の数だけ足しまして、7+0+4=11。このとき、10の位や、100の位の数を見ましたか?見なかったですね。次に、10の位の数だけを足しまして、5+7+4=16。ただし、1の位を足したときに1繰り上がってたので、16+1=17。このとき、1の位や100の位の数は見ていません。最後に100の位の数を足しまして、2+6+3=11。ただし、10の位を足したときに、1繰り上がってたので、11+1=12と、計算しますね。つまり、ということです。100の位だけ足して、10の位だけ足して、1の位だけ足して、合わせる。本問の場合は、よって、1000+100=1100。正解は肢①です。結局、10の位の和が1000ならば、1の位の和は、1000を、一桁小さくした100になっていますね。3桁や、4桁になった類題も、1番大きな位だけ真面目に計算しておいて、後は一桁ずつ小さくしたものを足せばOKです。
正の整数xがある。147をxで割ると余りが11となり、113をxで割っても余りが11となる。またxを13で割ると余りが8となる。ではxを15で割ったときの余りはいくらか。①3②4③5④6⑤7(平成24年大卒警察官) 例えば、15÷7を計算すると、15÷7=2余り1ですね。割り算では、次のことがいえます。2つとも、非常に大事なことで、実は、小学校の3年生で学習していたのです。特に、②は、うっかり確認を怠ることがよくあります。15÷7=1余り8などとしてはいけませんね。本問の場合は、ということですから、ところで、約数とは?例えば、20の正の約数をすべてみつけましょう。□や、○に入るものが、20の約数です。よって、20の正の約数は、1、2、4、5、10、20です。ということで、xは、136と102の公約数です。では、公約数ってどうやって求めるの?公約数を、全て求めるときは、まず最大公約数を求め、その最大公約数の約数を求めればいいのです。136と102の最大公約数は、34ですから、その34の約数を求めます。1、2、17、34です。しかし、割る数は、余りよりも大きくなければいけません(割る数>余り) xは、11よりも大きくなければいけないので、17か、34です。17だつたとすると、15で割ると余りは2。これは選択肢にはありません。34だつたとすると、15で割ると余りが4。これは肢②にあります。よって、正解は肢②です。
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4で割ると1余り、7で割ると4余り、8で割ると5余る自然数のうち、最小のものを9で割ったときの余りとして、最も妥当なのはどれか。①8②7③6④5⑤4 これは、剰余その2で説明したパターンですね。N=4a+1=7b+4=8c+5(a、b、cは整数)となり、割る数と余りの差が、すべて同じ(この場合は3)なので、「足して余りを消せ!」の形です。各辺に3を足して、Nが最小となるのは、mが1のときなので、N=56×1-3=53。53÷9=5余り8。正解は、肢①です。実は、剰余の問題には、もう一つあります。~で割ると~余る。ではなく、~を割ると~余る。というやつです。それはまた、これとは似ていますが、少し違ってきますので、次回説明します。
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今回は、その③。 次の問題は、地方初級(社会人)の過去問です。 4で割ると1余り、9で割ると3余るような2桁の自然数はいくつあるか。①1個②2個③3個④4個⑤5個 この場合は、N=4a+1=9b+3と立式しても、うまくまとまりません。とにかく、根性で、1つ見つけます。 4で割ると1余る自然数を、どんどん書き出します。その次に、9で割ると3余る自然数をどんどん書き出します。共通するものはないかな?と、眺めてみると、図に書いておきましたが、上の段は、4ずつ増加。下の段は、9ずつ増加しているので、初めに出てきた21から、36(4と9の最小公倍数)進むと、また共通する数が現れます。さらに36進むと、再び共通する数が現れますね。式で表すと、21+36m(mは整数)となります。2桁という条件を満たすものは、m=0(このときは21)、m=1(このときは57)、m=2(このときは93)の3個。よって、正解は肢③です。その1に書いていますが、もう一度繰り返すと、こうなるのです。次回、東京消防庁1類の過去問を紹介します。
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今回は、②について。 次の問題は、警察官(大卒)の過去問です。 ある3桁の整数を7、8、9で割ると、余りはそれぞれ6、7、8となる。この3桁の整数のそれぞれの位の和はいくらか。①6②8③10④12⑤14 ある整数をNとします。Nは、7で割ると6余るので、N=7a+6。同様に、8で割ると7余るので、N=8b+7。9で割ると8余るので、N=9c+8。まとめると、ここで、次のことに注目します。全部差が同じ数(この場合は1)になっています。この場合は、それぞれの辺に、その同じ数(この場合は1)を足します。N+1は、7の倍数かつ8の倍数かつ9の倍数ですから、504の倍数です。よって、5+0+3=8。正解は肢②です。なぜこうなるのかというと、7で割ると6余るということは、その数が、あと1だけ大きかったら、うまく7で割り切れたのに、ちょっと残念!8で割ると7余るということは、その数が、あと1だけ大きかったら、8で割り切れたのに、ちょっと残念!……ということです。次回で、パターン③を説明します。
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