公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

2019年度兵庫県教員採用試験小学全科2

2019-09-05 11:36:00 | 教員採用試験
図のように、合同な4つの正三角形を、三角形の辺どうしがぴったり合うように並べるとき、次の問いに答えなさい。ただし、回転したり裏返したりして、ぴったり重なる図形は1種類とする。                 (1) できる図形は何種類あるか、求めなさい。                 (2) 線対称な図形は何種類あるか、求めなさい。                 (3) 線対称な図形について、対称の軸を軸として1回転させてできる立体を考える。そのうち最も大きい体積は、何立方センチメートルか求めなさい。ただし、正三角形の1辺の長さを2cmとし、円周率はπとして計算しなさい。                                   (1) 合同な正三角形が2つあったとします。

3つあったとします。

結局、合同な正三角形が3つあって、辺どうしがぴったり合うように並べると、どうやったって、1種類しかできないのです。                 では、もう一つ増やすとどうなるの?というのが本問の趣旨です。やってみましょう。

正解は、3種類です。                 こういうのが苦手な人には、酷かもしれませんが、もしも本問が、「回転させてもよいが、裏返してはいけない」という条件であれば、①は、回転させても③にはならず、④は、回転させても裏返しても⑤になるので、正解は4種類となります。                 (2)①③型は線対称ではなく、②型と④⑤型は線対称なので、正解は2種類です。

(3) まず、②型です。

次に④⑤型です。

④⑤型の方が体積が大きく、6π立方センチメートルです。ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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2019年度兵庫県教員採用試験小学全科1

2019-09-01 18:18:00 | 教員採用試験
ある美術館では開館前に100人が並んでいる。開館後も毎分10人が行列に加わる。開館時に、何箇所かある入館口のうち2箇所を開けたとき、20分間で行列はなくなった。ただし、どの入館口も毎分入館する人数は同じである。次の問いに答えなさい。                                  (1) 次の会話文の①〜③にあてはまる数を書きなさい。                 先生「開館時に入館口を4箇所開けたとき、行列がなくなるまでの時間を、どのようにして求めることができますか。亅                  児童「入館口を2箇所開けたとき、20分間で( ① )人が入館しました。20分間で行列がなくなったので、毎分15人が入館しました。入館口を4箇所開けたときは、毎分30人が入館するので、100÷30で答えが求められます。」                先生「20分間で行列がなくなったとき毎分15人が入館することをよく求められましたね。でも、入館口を4箇所開けたとき、毎分30人が入館しますが、行列の人数は、毎分(  ②  )人しか減らないので、行列がなくなるまでの時間は、100÷(  ②  )を計算して、(  ③  )分となります。」               (2)開館時に入館口をx箇所開けたとき、行列の人数は毎分何人減るか、xを用いて表しなさい。          (3)行列の人数を毎分35人減らすには、入館口を何箇所開ければよいか、求めなさい。                                    入館口を2箇所から4箇所に、2倍にすると、2倍の人数が入館できるのだから、行列はそれだけ早くなくなる。つまり、2箇所だったら20分だから、4箇所ならば、その半分の10分、とはなりません。開館後に誰も並びに来なかったら、それでいいのですが。                                  (1)こういう問題を、ニュートン算といいます。                 20分間で行列がなくなったわけですが、この20分間に、お客さんは何人入館したのでしょうか?                  元々100人並んでいました。開館後は毎分10人ずつなので、元々の100人+あとから来た200人=300人です。                 えっ?何で200人って?1分で10人ずつ並びに来るから、20分で200人ですよ!よって、①は、300です。


20分で300人が入館したので、この児童は、毎分15人が入館しましたと発言し、そのことについては、先生に褒められています。                 しかし、そのあとがいけません。だいたい、この児童は支離滅裂です。                 20分で300人が入館しましたと発言したときには、元々並んでいた人のことも、開館後に並びに来た人のことも、きちんと考えて300人と言ったくせに、すぐそのあとでは、元々の100人のことしか考えていません。                 先生は、「君のような人を、支離滅裂というのだよ」と言いたいのをグッと我慢して、毎分15人と割り出せたことを褒めます。そして、1分で行列が何人ずつ減るのかを説明します。                 毎分10人ずつ並びに来ても、毎分30人ずつ入館するので、結局は毎分20人ずつ行列は減っていくことになります。


なので、100÷20=5分で行列はなくなります。図で、あとから来た人が先に入るというのは、道徳教育上、子供には教えることができないかも。そのときは、

とでも言ってあげればいいですねえ。結局、①300 ②20 ③5 が正解です。                                  (2)入館口2個のとき、毎分15人が入れるので、入館口が1個のときは毎分7.5人です。ゆえに、入館口がx個なら、毎分7.5x人が入館できます。                 ただし、毎分10人ずつ行列に加わるので、行列は、毎分7.5x−10人ずつ減ります。正解は、7.5x−10です。                 7.5x−10なのか、10−7.5xなのかよく分からない人は、下の図で確認して下さい。

(3)(2)より、7.5x−10=35。これを解いて、x=6。正解は6箇所です。                 ここをポチッとお願いします。☛にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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