あまり話題にもなっていない映画なので、興味がある方はいないかもしれませんが
自分用に〈帰らない日曜日〉の感想を書きたいと思います。
(あらすじ)
第1次世界大戦後の1924年、イギリス。
その日はメイドたちが年に一度の里帰りを許された「母の日」だったが、ニヴン家に仕える身寄りのないジェーン(オデッサ・ヤング)に帰る家はなかった。
そんなとき、秘密の恋の相手でアプリィ家の跡継ぎであるポール(ジョシュ・オコナー)からアプリィ邸に招かれる。
婚約者のいる彼とつかの間の逢瀬を楽しんだ後、ニヴン家に戻ったジェーンを衝撃的な知らせが待ち受けていた。
やがて小説家になった彼女は、二度と戻ることができない特別な一日を回想する。
(シネマトゥデイからのコピペ)
以下感想
始まりの時からお屋敷の中に漂う悲しみに満ちた虚無的な雰囲気が気になりました。
広大なお屋敷に住む近所の3家族はピクニックに行ったりと
仲良くしているのですが
エマとポールを除いてそれぞれが子供たちを戦争で亡くしていたのです。
いくら豪華なお屋敷に住もうが
華やかな生活をしようが
戦争で子供たちを失った後の心の空洞は埋められない、、
(今のウクライナ侵攻をつい思いますね。
ウクライナでもロシアでも尊く若い命がたくさん失われています。)
でも、実はそれが主題ではありません。
孤児であるメイドのジェーンは誕生した時から全てを失っています。
もう失う物は無かったはずなのに
ポールという恋人を車の事故によって亡くしてしまったジェーンは
それがきっかけになり小説を書き始めます。
それがきっかけになり小説を書き始めます。
簡単に言うと、孤児でありメイドをしていたジェーンが
奥様からかけられた一言や
偶然にタイプライターをもらったこと
恋人を失ったこと
をきっかけに著名な作家になった
という話です。
映画が始まってからかなりの間
何について描かれているのかがよく分からないのですが
色彩や映像などすべてが一幅の絵のように美しいのと
先が読めない展開に
見続ける事が出来ます。
メイドの時代の映像と、作家になってからの映像が交互に出てきます。
ポールを失ったことですでに傷ついているのに
ラストのほうでは作家になってからの恋人も病気で亡くしてしまいます。
私的にはそれがどうにも気に入りませんでした。
それをバネにしてジェーンはますます作家としての人生が輝いていくのですが
あそこまで何もかも奪われてしまうジェーンの立場になって考えてしまって
あそこまで何もかも奪われてしまうジェーンの立場になって考えてしまって
辛くなりました。
作家になってからの恋人、素敵な人だったのに。
作家になってからの恋人、素敵な人だったのに。
なので、見た後、消化不良を起こしています。
ジェーンは芳醇な人生を生きた、と思えるには
私はまだまだ修行が足りません。
ジェーンは芳醇な人生を生きた、と思えるには
私はまだまだ修行が足りません。
お屋敷のインテリア、小物、植物などが皆美しかったです。
メイドをしていたころのジェーン(オデッサ.ヤング)
ご主人役はコリン.ファース
奥様役はオリビア.コールマン
台所風景、絵画のように美しい