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クレーを観る。

2006年02月18日 | 美術展・本
カレンダーの図案だったり、ショップでのポスターカードだったり、ふっと目に留まるのがクレーだった。

「パウル・クレー展」-東京大丸ミュージアムー~2/28まで

斬新でいわゆる「カッコイイ」のだ。見ていると指でピンと気持ちを弾いて
くれる感がある。時に、深く考えてみてくれと語ることもある。
いろんな道具をつかっての制作を試みていて、描く手法も変化に富んでいる。
好きな作品は数多くあるが、その中で強烈に印象に残ったのは
★「格子状とTのまわりにある蛇の線」(←無題・油絵))
クレーにはシンプルに口説かれます。出品点数多く見応えあり。

他に「書の至宝展」ー東京国立博物館・平成館ー~2/19まで

書はあまり関心なかったのですが「アジア芸術の最高の表現・・・」などという信頼しうる人のコメントを読み、やっぱり観ておこうといざ上野へ。
(うう、予想どおりの「混雑・整理券」という苦手な逃げ出したいパターンだった)全体をみて思ったことは、書も絵画としてみると面白いことに気づいた。
ゴツい漢字もいいが、かな文字のなんて美しいこと。
★「古今和歌集の写経」
は和紙の上でメロディを聴いているような心地良さ。
★「豹奴帖書」けいどう(←漢字変換できず)
凛々しく爽やか、硬と軟がちょうどいい頃合で混ざり合って丸くカーブする部分の
筆使いが好きだナ。
これは大きく各誌でも紹介されてるので混雑覚悟でどうぞ。書の好きな方にはたまらない企画でしょうね。

「ニューヨーク・バーク・コレクション展」ー東京都美術館ー~3/5まで
 上記で1時間待ちだというので整理券だけ頂いて、近所の東京都美術館へ高速歩行で回りました。これは予定外でMy手帳のリストから外していたけど、凄いものを観られた。
★「桜閣山水図」雪村
絹生地の上に彩色。薄いあずき色の背景が絹目の線とうまく折り合って幻想的
な雰囲気を醸し出す。そんな背景の中に繊細な線で精緻な山水図が描かれている。
なので、ジっと目を凝らさなければ見ずらい。後ろに控えている列の人にゴメンと
思いつつ根性で隅々まで堪能しました。背景の「薄いあずき色」とはなんとも工夫のない表現だけど、やっぱりコレが一番近いのです。あぁ、これ一枚もう一度観たい!!他に、というかメインで紹介されている作品は若冲・蕭白・・・などなど。もちろん力のある作品揃いばかり。

予定の時間をはるかにオーバーし、「書の至宝展」へ戻ったら整理券の時間(30分刻みで発行)が過ぎていたので、即入場できました。結局、並ばずに入れた訳です。これは嬉しい誤算でした









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