日々、思うことをサラサラと。

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スモーク再び

2006年05月06日 | 映画
5月に入って、樹木の葉っぱの溢れんばかりの生命力に置いてきぼりを食ったような感じになるのはテンション低いのかな。
桜の木の枝先をズームアップしてみると・・・おぉ次から次へと葉っぱになりかけの芽がたくさん控えている。樹木の、草花の成長過程の循環に思いを馳せると膨大でクラクラしそうだ。サングラスをかけて初夏の強い日射しに向かって樹木の葉を仰ぎ見ると、一枚一枚の葉っぱの形がくっきり映えて見えて、生で見た感じとはまた違って面白い

昨日は「スモーク」を再び見てみた。
同じ作品を年月を空けてみるとイメージが違ってくるので、思いがけない新しい発見をすることもあり、そんなことに出くわす自分の気持ちを見るのが楽しくもある。そんなワケで過去に見て一押しの映画を時々辿ってみることにした。「スモーク」にはたくさんのファンがいると思うが、私の好きな場面の一つは4000日撮り続けている写真の話。毎日、「定刻」に「同じ場所」で長い長い年月定点観測のように撮り続けた写真はやがて静かに語りだす。暖かい日があり寒い日もあって服装の変化・季節の変化が映しだされ、人々の表情には楽しい日も落ち込んでる日も刻印されている。その4000日撮り続けた写真の中には道行き交う人々のいろんな人生が豊かにギュっと詰まっているのです。・・・そしてラストのあたりにそのカメラを手にした過程が描かれている。味わい深い「嘘」が人を救う。柔らかい思考回路は自分を救う。




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