川岸の岩陰で真っ裸のままおば様の体を舐める。渓流の激しい瀬の音に人の気配が紛れるので、不安を感じたのはおば様も同じだったと思う。衣類を全て脱ぎ捨てて仰向けになったおば様が濃い青空の一点に視点を定めて、切ない喘ぎ声を漏らした。
教えられた通りに舌や手が動かないと、おば様は半身を起して僕の頬を平手打ちするのだった。絶えず性的な刺激を受けながら、僕自身の快楽は忘れて奉仕に努めなくてはならない。おば様の命じる通りに愛撫ができないのは、僕が自分の快楽を優先させるからだとおば様は考え、奉仕する手や舌の動きが疎かになるのを許さない。
直接に日を受けてなくても、夏の蒸した空気が幾層にも重なって体を包むので疲れを感じやすい。そんな状況でおば様の細かい指示通りに舌や手を動かすのは、なかなかの重労働だった。爪先から少しずつ舐めていきながら、手で股間の周囲を撫で回すのだが、最初は腕をいっぱいに伸ばしても股間に届かない。おば様はそうとは知らず股間に手が届いていないと言って、僕のお尻を激しく連続して打った。
股間を手で撫でる方を優先させてもおば様は満足してくれず、怒って足を上げた。その足がおちんちんの袋を打って、激痛のあまり体を海老のように曲げて横たわる。泣きながら二つ同時に愛撫するのは無理だと訴えると、おば様は優しく僕の背中を撫でた。
うつ伏せになったおば様が重ねた両手に顎を乗せて、僕に事細かく命令をする。最初に首を舐め、肩甲骨の辺りから背骨に沿って少しずつ下がる。その間、両手でお尻から腰を擦るように撫で続けていなくてはならない。
舌がかさかさに乾いて唾が出なくなると、おば様が朝に用意してくれた瓶の水で喉を潤す。「私にも飲ませて」とおば様が僕から瓶を取って、僕が飲んだ時と同じように口を付けた。おば様の起伏のない喉が動く。息を吐いてからもう一度瓶を口に含む。頬が水で膨らんだ。と、いきなり僕に覆いかぶさって口に口を押し付けてきた。おば様の口中の水がどっと僕の押し広げられた口に入った。吐き出しそうになったがおば様に鼻をつままれ、口は相変わらずおば様の口で塞がれていたので、飲み込むしかなかった。
無理矢理飲まされて咳き込む僕を横目で見ながら、おば様がもう一度瓶を取り上げた。水を口に含み、青空を仰いでうがいを始める。いやな予感がして退く僕のおちんちんのロープをおば様が引き寄せた。岩を掴んでいた僕の手が離れると、おば様が再び覆いかぶさった。汗に砂の付着した乳房が僕の裸の胸にぺったりとくっ付く。
うがいした口中の水が僕の口へ移された。おば様の体重で押さえ付けられた体は動かず、足だけがむなしく地を蹴った。おば様の唾液の混じった生温い水だった。強い力で鼻をつままれ、なんとか飲み込んだ僕は、「もう許して」と涙ながらに訴えたが、おば様は静かに微笑するだけだった。
うつ伏せに寝るおば様のお尻を舐めさせられている時も、両手は休むことを許されず、背中を擦り続ける。お尻の奥のすぼんだ穴に舌を差し入れて唾液で濡らす。細くて長い息を官能的な声とともに吐き出すおば様は、じわじわと涌き出る汗に全身を濡らしながら奉仕に励む僕の肉体的な疲労をあまり考えてくれなかった。動きが疎かになると叱咤し、おちんちんの袋を握った。乳首を抓ることもあった。苦痛の呻き声を上げてもなかなか放してくれなかった。
いつも以上に念入りに舐めることを要求された。足の裏をくまなく舐めると、足の指を一本ずつ咥えた。舐め過ぎてざらざらする舌を脹脛から太腿にかけて這わせる。おば様の長い脚が恨めしかった。
体の向きを変えたおば様が股で僕の頭を挟んだ。仰向けになったおば様の腿やお腹に砂の粒がいっぱい付いていた。おば様は僕に砂もろとも舐めることを要求したので口の中に入った砂を吐き出しながら、ぬるぬるした体に舌を這わせ続けた。おば様の股間の茂みの中も舐めさせられた。口の中に縮れた毛が入っても中断は許されない。気付かれないように素早く陰毛を取り出す。
おば様の開いた股の間に膝を付いて舌を差し入れる。奥まで舌を入れると前後左右にゆっくりと動かす。これも全ておば様の指示に基づいた行為だった。分厚い肉の襞を掻きわけて舌を動かすのは大変な労力を要したが、もちろん絶えず舌を動かしていないと、おば様にこめかみを股で締められる。
喜悦の声を張り上げるおば様が僕の髪の毛を掴んで仰け反った。舌がおば様のぴちゃぴちゃと音を立てる割れ目の奥へ奥へと吸い込まれる。体の動きが次第に獣じみてきたおば様の浮かせた腰が右に左に揺すられて、僕の体も一緒に振られた。
いつもの寝室であればおば様はもっと大きな声で喚いたことだろう。幾ら川の音が大きいとはいえ、野外ではやはり人が来るかもしれないので自制しなくてはならなくなる。声を抑えた分、体の動きがいつにも増して激しかった。両側の太腿に頭をぐいぐいと締め付けられて、痺れるような痛みが足の先まで伝わってきた。
呼吸が乱れに乱れて不規則に波打つおば様の胸が大きく仰け反った。美しいブリッジの形を保って一瞬静止した。と、一気に力が抜けたかのように、浮かした腰が地面に着地した。おば様は股を半分開いたまま動かなくなった。僕は割れ目から舌を出して、下腹部からお臍、胸の下の辺りまでゆっくりと舐め回した。
舌による奉仕という労苦で小さくなっていた筈のおちんちんがいつの間にか大きくなっていた。ふと、この硬い状態のおちんちんをおば様の中に入れてみたい衝動に駆られた。おば様が息絶え絶えの今ならば造作なくおちんちんを挿入できる。そんな誘惑をおば様はすぐに察したらしい。かっと見開いた目で僕を睨み付けながら、
「まさか、あんた、変なこと考えてないでしょうね」
と、冷静な声で牽制する。
「いえ、別に」
瞬時にして陶酔から覚めたおば様に、僕は狼狽しながら答えた。何もかも見透かされたような不安があった。
「嘘をついては駄目。何よ、これは」
おば様の手がおちんちんへ伸びた。勃起しているおちんちんがおば様の手にぎゅっと握り緊められる。僕は思わず声を漏らした。
「何でもないんです。ごめんなさい」
じわじわと握力を込めるおば様に許しを乞うものの、おば様は眉根を寄せて不快感を露わにしていた。僕の耳に息を吹きかけると、
「奉仕の最中におちんちんを許可なく入れたりしたら、あなた、どうなるか分かるわよね」
と、ハスキーな声で囁く。
「おちんちんをちょん切るから。本当だよ。それから、あなたのお母さんにも性の奴隷として働いてもらう」
莫大な借金によって家まで失ったのが原因で、僕と母は離れて暮らしている。母は、おば様が株主の会社の独身寮に住み込みで休日もなく働かされているのだった。そこには若い男性ばかりが入寮しているという。
「あなたのお母さんは年齢よりもずっと若く見えるし、体つきもいやらしいから、寮の男の子たちに人気があるって聞いてるのよ。あなたが私の中に勝手におちんちんを入れた不品行のせいで、あなたのお母さんの華奢な体が若い男の子たちの精液にまみれてもいいのかな。あなたはそれでも平気なの?」
真剣な顔で脅かすおば様の声を聞いているうちに無性に悲しくなって、涙がぼろぼろこぼれた。おば様に対して憎しみの感情が湧き起こったが、社会的にも力のあるおば様には絶対に逆らえない。自分の惨めな身の上を思うと、泣く以外にどうにもならないような気がした。僕の体はそこのところがよく分かっていて、ただただ泣いて、泣き尽して、体の中に住み付いている不幸を流し出してしまおうとしているようだった。
「いつまで泣いてるのよ。ばかね。まだお母さんは性奴隷になった訳じゃないのよ」
泣きじゃくる僕は、おば様にとって意外なようだった。震える僕の肩に手を置いて、横向きの僕の体を仰向けにする。そして、濡れた頬に唇を付けた。冷たい指がおちんちんをまさぐる。おちんちんの勃起は治まり、小さくなって皮をかむっていた。
「だから私とセックスしようなんて絶対に考えないこと。そんな気を起こしただけでも、おちんちんをちょん切るかもしれない。分かったの?」
嗚咽が止まらない僕を見つめながら、おば様が念を押した。僕は「はい、分かりました」と答えるのが精一杯で、それだけ言うと、一時的に堪えていた涙がまたどっと溢れた。
「あなたは自分が奴隷の立場だってことを忘れては駄目よ。いつも裸のくせに」
膝を立てたおば様が仰向けの僕に馬乗りになった。逆光で顔が大きな洞穴のように黒く見える。と、腰を浮かせたおば様の股間の陰毛に覆われた割れ目が僕の顔に近づいてきた。足で両腕を押さえ付けられているし、おば様の体重がかかっているので、到底逃げられない。あっと思う間もなく、おば様は僕の口の上に腰を下ろした。
濡れた襞の奥へと舌を挿し込み、動かす。押し付けられた襞の中で大きく息を吸い込んだり、吐いたりすると、おば様が随喜の声とともに身悶えする。おば様の乳房が揺れ、仰け反るおば様の顎が見えた。呼吸に難儀しながら奉仕に励んでいると、おば様が体の向きを変えた。今度は、おば様のお尻から先の白くて滑らかな背中が見え。のっぺらぼうの背中が汗を撒き散らしながら、のたうち回っていた。お尻の穴に口を塞がれ、肛門を唾液で濡らす。と、腰が動いて、今度は性愛の襞が口に被さってきた。
草の茎か何かでおちんちんを叩かれた。襞に入れた舌の動きがおば様の求める動きをしないと、おちんちんを鞭打ちされるのだった。おば様の指がおちんちんの皮をつまみ、引っ張った。痛みに声を上げることもできず、必死に舌を動かした。
何度絶頂を迎えたのかは知らないけど、とにかくおば様もようやく満足を得て、僕の口に押し付けていた性器を放してくれた。長い奉仕で疲れ切った僕は岩陰の土に体を曲げて横たわった。おば様が隣りで全裸のまま息を弾ませていた。太陽が一番高いところを通りかかっていて、岩をも溶かすような強い日差しを川岸に注いだ。
途中までおば様が僕の背中や腰の辺りを擦ってくれたのを覚えている。奉仕に対するねぎらいは優しく、子守唄のように僕を癒してくれた。うとうとして、やがてぐっすりと眠ってしまった。がさがさと音がして気が付くと、おば様がすっかり服を身に付けて、乱れた髪を整えていた。今からまた仕事へ行かなければならない旨を気だるそうに述べてから腰を上げた。きりりと引き締まった表情には、僕のような子どもを寄せ付けない気難しさが感じられた。相変わらず素っ裸でおちんちんをロープで縛られて拘束されている僕は、ここから立ち去ろうとするおば様に向かって、助けを求めた。しかし、おば様はそれに答えず、代わりに夕方までにおちんちんのロープを外せたら奴隷の身から解放して、学校以外でも普通に服を着ることができる生活に戻してくれるという約束を繰り返した。
おば様が去ってからもう一度眠った僕は、小学生くらいの子どもの遊ぶ声で目を覚ました。学校が終わっていつものように川遊びに来たようだった。彼らに見つからないように、そっと川に身を沈めた僕は、おば様の約束を信じて、川底の鉄材からロープを解く作業を再開することにした。
テツ先輩たちに中断させられたが、あと少しで結び目を解くところだった。幸いまだ夕方までは時間がある。余裕がもたらす期待に胸を膨らませて川底に潜った僕は、しかし、非常なショックを受けることになった。
なんと鉄材の解けかかっていたロープは、以前よりも強く縛り付けられていた。ミヨ先輩の仕業に違いなかった。一つだけだった結び目が五つに増えていた。これでは、とても夕方までに解くことなどできない。
すっかり絶望して川から上がった僕は、この忌々しいロープを切断するのに適した道具を手に入れるべく、おちんちんの根元を縛り付けたロープが伸びる範囲で川岸を探し回った。草の生い茂る斜面に入って、丈高い草を搔き分けていると、下の方から少年たちの声が聞こえた。僕はすぐに動くのを止めて物音が立たないようにしたが、突然斜面の草が動かなくなったことは、逆に少年たちの好奇心を煽ぐ結果になった。しかも川から出ているロープが草の方に伸びていることも少年たちに不審の念を抱かせたようだった。
祈るような気持ちで息を殺していた僕の願いもむなしく、ついに少年たちはロープを引き始めた。草に掴まって、ロープがおちんちんの袋に食い込む痛みに堪えていたが、力を合わせた少年たちの力には抗えず、草は根っこごと地面から抜けて、僕はするすると斜面を引きずり降ろされた。
三人の少年は、丈高い草の中から素っ裸の僕が滑るようにして出てきたことが相当におかしかったらしく、いつまでも大笑いをした。皆僕よりも大柄だったので、僕が年上の中学一年生とは思わなかったようだった。いきなり横柄な言葉遣いで僕が真っ裸の理由やおちんちんの根元をロープで縛られている理由を訊ねた。
「悪い人たちに苛められているの。洋服は悪い人たちに取られてしまったの」
両腕を体に巻きつかせるようにしておちんちんや乳首を隠す僕の声は、かすかに震えて、少年たちの哀れを誘ったようだった。一緒に、おちんちんを縛り付けているロープを切断する鋭利な物を探してくれることになった。僕がロープのせいで行きたくても行けない河原や草の中まで足を伸ばす。少年たちは服を着ているから人に見つかる心配をしなくても済むのだった。
そんな優しい少年たちも、賑やかな声がして岩陰から女の子たちが姿を現わすと、態度が一変した。五人の女の子たちは少年たちの同級生のようで、少年たちは探すのを中断して女の子たちと話を始めた。やがて、一人の少年が草陰に身を丸めている僕の腕を取って無理矢理女の子たちの前に引き出した。
黄色い悲鳴が響いた。丸裸の身を小さく丸める僕を見て、女の子たちは顔を背けたり、顔を両手で覆ったりした。顔を赤くして恥ずかしがる女の子たちを見て、三人の少年は僕への嗜虐心をエスカレートさせた。僕を羽交い絞めにすると、女の子たちの前に突き出して、お腹にマジックで書かれた文字を読んでみろと言う。ミヨ先輩の丸っこい字で「ぼくはみなみ川におしっこを流しました」とあるそれを女の子たちは顔を近づけて読んだ。股に挟んで隠していたおちんちんを少年に足を開かされて丸出しにさせられると、女の子たちは顔を赤くして少年の心無い行為を非難した。
岩の上の少年が腹這いになって腕を伸ばしてきた。いきなり手首を掴まれ、吊り上げられる。爪先立ちする僕の足の指が砂地に沈んだ。少年は、お腹だけではなく背中にもマジックで同じことが書かれていることを女の子たちに教えると、続けて、衣服を全く身に着けていない僕の後姿をよく見るように言うのだった。
「ね、後ろから見ると、男だか女だか分からないでしょ」
「そりゃそうだよ、まだ子どもなんだから。お尻なんか丸みがあって女の子みたいだし」
爪先立ちの苦しい姿勢を強いられている僕の体をぶらぶら揺さぶりながら、岩の上の少年が問いかけると、一人の女の子が落ち着きを取り戻したかのように冷静に答えた。
「でも、こうすると、男の子でしょ」
くるりと僕の体の向きを変えて、五人の女の子たちが並び立つ前におちんちんを丸出しにさせると、少年の思惑通りに女の子たちが悲鳴を上げた。
女の子たちのあたふたする様子に満足した少年が僕の手首を放した。と、砂地に尻もちをついた僕に別の少年が襲いかかった。両足を持ち上げ、太腿を胸に密着させる。更には足を左右いっぱいに開かされ、おちんちんもお尻の穴も明るすぎる日光のもとに晒されてしまった。恥ずかしさのあまり必死になって暴れても三人の少年たちの力には、とても敵わない。
「もうやめなよ。可哀想よ」
「年下の男の子をいじめるなんて最低じゃない」
どぎまぎする女の子たちの様子が面白いらしく、少年は僕のおちんちんを指に挟んでくるくると回しながら、
「この人は年下じゃないよ。中学生だもん。おちんちんを見られるのが好きみたい」
と、女の子たちの密かな好奇心を煽り立てるようなことを言った。仰向けに寝かされた僕の腕と足を押さえ付けている少年の一人が、
「おちんちん、観察してもらいましょうね」
と、幼児を諭すように言ってからかう。
「触り放題だぞ」
凍りついたように固まった女の子たちの緊張がその一言で解けるのだとばかりに自信に満ちた調子で少年が誘うと、腰をどすんどすんと上下に揺らした。その衝撃で膝小僧が胸に当って痛い。少年は、僕の左右に広げられた足の間に腰を下ろし、太腿の裏側やおちんちんやお尻の穴の周りを撫でたり、指で突いたりして遊ぶのだった。
ためらう女の子たちに少年の一人がおちんちんを触らるよう強要した。何か脅しの文句にやり込められた女の子が渋々手を伸ばすのが股の間から見えた。と、冷たい指がおちんちんの袋をいじった。
「そこじゃないよ」
笑いながら少年が指摘する。女の子の探るような手がおちんちんに当たった。
「引っ張ってみなよ」
面白半分にそそのかす少年の言葉に、女の子の指にぐっと力が入った。痛い。すぐにやめるように訴える僕の声が何をされるか分からない恐怖で震えている。おちんちんの皮が伸ばされて、千切れるような痛みに悲鳴を上げる。
「耐えたら、ロープを切って自由にしてやる。頑張れ」
と、少年たちが励ます。おちんちんのロープから逃れられたら、おば様は僕を日常的に服を着られる生活に戻してくれると約束してくれた。それを思うと、ここは彼らの言葉を信じて耐え忍ぶのが賢明に思われた。
その後、僕は五人の女の子たちの前に立たされた。ロープを握った少年がおちんちんを扱くように命じる。
「いやだ。できません」
素っ裸で立たされているだけでも恥ずかしいのに、その上おちんちんを自分の手で大きくさせる真似なんか、到底できない。が、それで納得する少年たちではなかった。おちんちんの根元を縛り付けたロープがいきなり引かれ、おちんちんに引っ張られるようにして少年の足元に跪いた僕の髪の毛を掴んで顔を上げさせると、
「いいから、やれよ」
と、低い声で呟くのだった。
もじもじしていつまでも扱こうとしない僕に、女の子たちは同情しつつも好奇心を募らせている様子だった。手伝うように少年が呼びかけると、女の子たちは互いに顔を見合わせてから頷き、僕の前に腰を落とした。
横に立つ二人の少年に腕を封じられて、女の子たちにおちんちんをいじられるがままになっていたところ、Y美が草を搔き分けて斜面から下りてきた。ルコも一緒だった。Y美は、僕が年下の少年たちに苛められているのを見て、すぐに止めにかかった。三人の少年たちを並ばせると、強い調子で叱った。少年たちは、Y美の前では小さく見えた。
所在なく立っている僕にルコが近づいてきて、おちんちんのロープを不思議そうに眺めた。
「面白いね。おちんちん、縛られてるんだ」
「やめて。お願いだから」
前にかざした両手を払って、ルコがおちんちんを摘むと、おちんちんの袋を持ち上げて、ロープの縛りを確認した。ルコは先日、僕がY美の部屋で素っ裸のままいじめられ、射精までさせられ、その瞬間をばっちり観察された時、そのいじめに加わっていた一人だった。さも僕の体は見慣れているかのようにおちんちんを裏返す。
Y美にすごまれて、少年たちはあえなく退散した。女の子たちは、ルコにおちんちんをいじられて大きくさせてしまった僕をじろじろと眺めた。もう遠慮のない視線をねちねちと向けながら少年たちの後を渋々追った。
「お前ね、あんなガキに苛められてんじゃないよ」
呆れたような顔をしてY美が僕を詰ると、おちんちんのロープを少年から奪ったカッターナイフで切った。しかし、これで僕が自由になれた訳ではなかった。Y美が切ったのは川から出ている個所で、おちんちんを縛り付けている残りのロープをY美が自分の腕に巻き取っているが、まだ相当の長さだった。
Y美とルコが渓流沿いの小道をずんずんと歩いて、僕もおちんちんを引っ張られながら続く。どこへ行くのかと訊ねても無視された。Y美とルコは女の子どうしのお喋りに夢中だった。両端を丈高い草がしだれかかってきて、僕の裸の肩や背中や腹を擦る。地面は石ころだらけだったが、Y美は裸足の僕に配慮することなく、歩行の速度を緩めなかった。
草の小道を上りきると車道に出た。交通量は多くないが車が通るたびに僕が丸裸でおちんちんをロープで引かれながら歩く姿を見られてしまう。Y美とルコが肩を並べて前を歩く。車道の路肩は夏の日差しを受ける熱いアスファルトの塊がごろごろと転がっていて、その歩き難さは渓流沿いの小道と変わらなかった。普通に運動靴を履いて歩いているY美とルコには、足の裏の熱さとちくちくする痛みに喘ぐ僕を単にのろまな奴としか見ていないようで、時折歩みの遅さに苛立つようにおちんちんのロープを強く引くのだった。そんな惨めな僕の横を、何台かの車が通り過ぎた。
一台の白い軽トラックが路肩に停車した。運転席から小柄な中年のおじさんが出てきた。ルコの知り合いらしかった。しばらく三人が話し合いをしていたが、軽トラックの陰でおちんちんを両手で隠したまま突っ立っている僕は、これからのことで不安のあまり聞く余裕がなかった。
話し合いが済むと、Y美がロープを引いて僕を呼んだ。おじさんが裸の僕をじろじろ見てにやりと笑うと、軽々と僕をトラックの荷台に乗せた。おちんちんを縛り付けたロープを慣れた手つきで左右のフックに回して固定する。身動きできない僕は、立て膝のまま、運転席が見える窓の横に取り付けられたバーに掴まる。振り返ると、荷台のゲートが取り外されていて、お尻から汚れた足の裏までも丸見えになっていた。
「降ろして。こんなのいやです」
手でおちんちんを隠しながら訴えると、
「せっかくだから車で送ってもらうんだよ。おちんちんから手を放しなよ。しっかり掴まってないと危ないでしょ」
と、Y美が冷たく返す。隣でルコがおじさんからもらったキャラメルを口に入れながら、
「またまたいろんな人に裸見られちゃうね」
などと言って、へらへら笑っている。
だいぶ西日が傾いてきたけど、まだ昼の明るさを保っている。軽トラックが走り出した。乗員席に乗り込んだY美とルコが後ろの窓を指して笑っていた。振動でおちんちんがぷるんぷるん揺れるのを面白がっているのだった。堪らずに手で隠すと、窓を通してY美の怒声が聞こえた。よく聞き取れないが、隠すなということらしかった。僕は観念しておちんちんからバーへ手を移した。車は結構なスピードで交差点を突き抜けた。
Y美の家とは違う方角に向かって、町に近づいた。不安で心臓がどくんどくんと鳴った。交通量も人も次第に増えてきて、何人もの歩行者が荷台の僕を見て、目を丸くした。一体どこへ行こうとしているのか、皆目見当がつかなかった。
信号待ちで車が停まった時も、僕はバーから手を放さず、おちんちんを晒し続けた。バーを握る手が震えた。できるなら一秒でもおちんちんを隠したいのだけど、そんな真似をしようものなら、あとでY美にどんな仕打ちをされるか分からない。
横の歩道を高校生の集団が通り過ぎた。
「おちんちんをロープで固定されているよ」
覗き込んだ一人の男子高生がそう告げると、女子高生が悲鳴のような笑い声を立てて、男子高生に誘われたようにおちんちんを見に来た。
「ぼく、どうしちゃったの? 裸んぼで」
女子高生の問いかけに答えられず、もじもじしていると、
「スカートめくりの常習犯だから、お仕置きを受けてるんです」
助手席の窓を開けてY美が返した。適当に嘘をついていじめであることを隠蔽する。高校生たちが「スカートめくりかよ」と呆れている。ようやく信号が青に変わった。
「スカートめくりなんかしちゃ駄目よ」
女子高生の手が僕のお尻を撫でたりつねったりしている内に車が出発した。
教えられた通りに舌や手が動かないと、おば様は半身を起して僕の頬を平手打ちするのだった。絶えず性的な刺激を受けながら、僕自身の快楽は忘れて奉仕に努めなくてはならない。おば様の命じる通りに愛撫ができないのは、僕が自分の快楽を優先させるからだとおば様は考え、奉仕する手や舌の動きが疎かになるのを許さない。
直接に日を受けてなくても、夏の蒸した空気が幾層にも重なって体を包むので疲れを感じやすい。そんな状況でおば様の細かい指示通りに舌や手を動かすのは、なかなかの重労働だった。爪先から少しずつ舐めていきながら、手で股間の周囲を撫で回すのだが、最初は腕をいっぱいに伸ばしても股間に届かない。おば様はそうとは知らず股間に手が届いていないと言って、僕のお尻を激しく連続して打った。
股間を手で撫でる方を優先させてもおば様は満足してくれず、怒って足を上げた。その足がおちんちんの袋を打って、激痛のあまり体を海老のように曲げて横たわる。泣きながら二つ同時に愛撫するのは無理だと訴えると、おば様は優しく僕の背中を撫でた。
うつ伏せになったおば様が重ねた両手に顎を乗せて、僕に事細かく命令をする。最初に首を舐め、肩甲骨の辺りから背骨に沿って少しずつ下がる。その間、両手でお尻から腰を擦るように撫で続けていなくてはならない。
舌がかさかさに乾いて唾が出なくなると、おば様が朝に用意してくれた瓶の水で喉を潤す。「私にも飲ませて」とおば様が僕から瓶を取って、僕が飲んだ時と同じように口を付けた。おば様の起伏のない喉が動く。息を吐いてからもう一度瓶を口に含む。頬が水で膨らんだ。と、いきなり僕に覆いかぶさって口に口を押し付けてきた。おば様の口中の水がどっと僕の押し広げられた口に入った。吐き出しそうになったがおば様に鼻をつままれ、口は相変わらずおば様の口で塞がれていたので、飲み込むしかなかった。
無理矢理飲まされて咳き込む僕を横目で見ながら、おば様がもう一度瓶を取り上げた。水を口に含み、青空を仰いでうがいを始める。いやな予感がして退く僕のおちんちんのロープをおば様が引き寄せた。岩を掴んでいた僕の手が離れると、おば様が再び覆いかぶさった。汗に砂の付着した乳房が僕の裸の胸にぺったりとくっ付く。
うがいした口中の水が僕の口へ移された。おば様の体重で押さえ付けられた体は動かず、足だけがむなしく地を蹴った。おば様の唾液の混じった生温い水だった。強い力で鼻をつままれ、なんとか飲み込んだ僕は、「もう許して」と涙ながらに訴えたが、おば様は静かに微笑するだけだった。
うつ伏せに寝るおば様のお尻を舐めさせられている時も、両手は休むことを許されず、背中を擦り続ける。お尻の奥のすぼんだ穴に舌を差し入れて唾液で濡らす。細くて長い息を官能的な声とともに吐き出すおば様は、じわじわと涌き出る汗に全身を濡らしながら奉仕に励む僕の肉体的な疲労をあまり考えてくれなかった。動きが疎かになると叱咤し、おちんちんの袋を握った。乳首を抓ることもあった。苦痛の呻き声を上げてもなかなか放してくれなかった。
いつも以上に念入りに舐めることを要求された。足の裏をくまなく舐めると、足の指を一本ずつ咥えた。舐め過ぎてざらざらする舌を脹脛から太腿にかけて這わせる。おば様の長い脚が恨めしかった。
体の向きを変えたおば様が股で僕の頭を挟んだ。仰向けになったおば様の腿やお腹に砂の粒がいっぱい付いていた。おば様は僕に砂もろとも舐めることを要求したので口の中に入った砂を吐き出しながら、ぬるぬるした体に舌を這わせ続けた。おば様の股間の茂みの中も舐めさせられた。口の中に縮れた毛が入っても中断は許されない。気付かれないように素早く陰毛を取り出す。
おば様の開いた股の間に膝を付いて舌を差し入れる。奥まで舌を入れると前後左右にゆっくりと動かす。これも全ておば様の指示に基づいた行為だった。分厚い肉の襞を掻きわけて舌を動かすのは大変な労力を要したが、もちろん絶えず舌を動かしていないと、おば様にこめかみを股で締められる。
喜悦の声を張り上げるおば様が僕の髪の毛を掴んで仰け反った。舌がおば様のぴちゃぴちゃと音を立てる割れ目の奥へ奥へと吸い込まれる。体の動きが次第に獣じみてきたおば様の浮かせた腰が右に左に揺すられて、僕の体も一緒に振られた。
いつもの寝室であればおば様はもっと大きな声で喚いたことだろう。幾ら川の音が大きいとはいえ、野外ではやはり人が来るかもしれないので自制しなくてはならなくなる。声を抑えた分、体の動きがいつにも増して激しかった。両側の太腿に頭をぐいぐいと締め付けられて、痺れるような痛みが足の先まで伝わってきた。
呼吸が乱れに乱れて不規則に波打つおば様の胸が大きく仰け反った。美しいブリッジの形を保って一瞬静止した。と、一気に力が抜けたかのように、浮かした腰が地面に着地した。おば様は股を半分開いたまま動かなくなった。僕は割れ目から舌を出して、下腹部からお臍、胸の下の辺りまでゆっくりと舐め回した。
舌による奉仕という労苦で小さくなっていた筈のおちんちんがいつの間にか大きくなっていた。ふと、この硬い状態のおちんちんをおば様の中に入れてみたい衝動に駆られた。おば様が息絶え絶えの今ならば造作なくおちんちんを挿入できる。そんな誘惑をおば様はすぐに察したらしい。かっと見開いた目で僕を睨み付けながら、
「まさか、あんた、変なこと考えてないでしょうね」
と、冷静な声で牽制する。
「いえ、別に」
瞬時にして陶酔から覚めたおば様に、僕は狼狽しながら答えた。何もかも見透かされたような不安があった。
「嘘をついては駄目。何よ、これは」
おば様の手がおちんちんへ伸びた。勃起しているおちんちんがおば様の手にぎゅっと握り緊められる。僕は思わず声を漏らした。
「何でもないんです。ごめんなさい」
じわじわと握力を込めるおば様に許しを乞うものの、おば様は眉根を寄せて不快感を露わにしていた。僕の耳に息を吹きかけると、
「奉仕の最中におちんちんを許可なく入れたりしたら、あなた、どうなるか分かるわよね」
と、ハスキーな声で囁く。
「おちんちんをちょん切るから。本当だよ。それから、あなたのお母さんにも性の奴隷として働いてもらう」
莫大な借金によって家まで失ったのが原因で、僕と母は離れて暮らしている。母は、おば様が株主の会社の独身寮に住み込みで休日もなく働かされているのだった。そこには若い男性ばかりが入寮しているという。
「あなたのお母さんは年齢よりもずっと若く見えるし、体つきもいやらしいから、寮の男の子たちに人気があるって聞いてるのよ。あなたが私の中に勝手におちんちんを入れた不品行のせいで、あなたのお母さんの華奢な体が若い男の子たちの精液にまみれてもいいのかな。あなたはそれでも平気なの?」
真剣な顔で脅かすおば様の声を聞いているうちに無性に悲しくなって、涙がぼろぼろこぼれた。おば様に対して憎しみの感情が湧き起こったが、社会的にも力のあるおば様には絶対に逆らえない。自分の惨めな身の上を思うと、泣く以外にどうにもならないような気がした。僕の体はそこのところがよく分かっていて、ただただ泣いて、泣き尽して、体の中に住み付いている不幸を流し出してしまおうとしているようだった。
「いつまで泣いてるのよ。ばかね。まだお母さんは性奴隷になった訳じゃないのよ」
泣きじゃくる僕は、おば様にとって意外なようだった。震える僕の肩に手を置いて、横向きの僕の体を仰向けにする。そして、濡れた頬に唇を付けた。冷たい指がおちんちんをまさぐる。おちんちんの勃起は治まり、小さくなって皮をかむっていた。
「だから私とセックスしようなんて絶対に考えないこと。そんな気を起こしただけでも、おちんちんをちょん切るかもしれない。分かったの?」
嗚咽が止まらない僕を見つめながら、おば様が念を押した。僕は「はい、分かりました」と答えるのが精一杯で、それだけ言うと、一時的に堪えていた涙がまたどっと溢れた。
「あなたは自分が奴隷の立場だってことを忘れては駄目よ。いつも裸のくせに」
膝を立てたおば様が仰向けの僕に馬乗りになった。逆光で顔が大きな洞穴のように黒く見える。と、腰を浮かせたおば様の股間の陰毛に覆われた割れ目が僕の顔に近づいてきた。足で両腕を押さえ付けられているし、おば様の体重がかかっているので、到底逃げられない。あっと思う間もなく、おば様は僕の口の上に腰を下ろした。
濡れた襞の奥へと舌を挿し込み、動かす。押し付けられた襞の中で大きく息を吸い込んだり、吐いたりすると、おば様が随喜の声とともに身悶えする。おば様の乳房が揺れ、仰け反るおば様の顎が見えた。呼吸に難儀しながら奉仕に励んでいると、おば様が体の向きを変えた。今度は、おば様のお尻から先の白くて滑らかな背中が見え。のっぺらぼうの背中が汗を撒き散らしながら、のたうち回っていた。お尻の穴に口を塞がれ、肛門を唾液で濡らす。と、腰が動いて、今度は性愛の襞が口に被さってきた。
草の茎か何かでおちんちんを叩かれた。襞に入れた舌の動きがおば様の求める動きをしないと、おちんちんを鞭打ちされるのだった。おば様の指がおちんちんの皮をつまみ、引っ張った。痛みに声を上げることもできず、必死に舌を動かした。
何度絶頂を迎えたのかは知らないけど、とにかくおば様もようやく満足を得て、僕の口に押し付けていた性器を放してくれた。長い奉仕で疲れ切った僕は岩陰の土に体を曲げて横たわった。おば様が隣りで全裸のまま息を弾ませていた。太陽が一番高いところを通りかかっていて、岩をも溶かすような強い日差しを川岸に注いだ。
途中までおば様が僕の背中や腰の辺りを擦ってくれたのを覚えている。奉仕に対するねぎらいは優しく、子守唄のように僕を癒してくれた。うとうとして、やがてぐっすりと眠ってしまった。がさがさと音がして気が付くと、おば様がすっかり服を身に付けて、乱れた髪を整えていた。今からまた仕事へ行かなければならない旨を気だるそうに述べてから腰を上げた。きりりと引き締まった表情には、僕のような子どもを寄せ付けない気難しさが感じられた。相変わらず素っ裸でおちんちんをロープで縛られて拘束されている僕は、ここから立ち去ろうとするおば様に向かって、助けを求めた。しかし、おば様はそれに答えず、代わりに夕方までにおちんちんのロープを外せたら奴隷の身から解放して、学校以外でも普通に服を着ることができる生活に戻してくれるという約束を繰り返した。
おば様が去ってからもう一度眠った僕は、小学生くらいの子どもの遊ぶ声で目を覚ました。学校が終わっていつものように川遊びに来たようだった。彼らに見つからないように、そっと川に身を沈めた僕は、おば様の約束を信じて、川底の鉄材からロープを解く作業を再開することにした。
テツ先輩たちに中断させられたが、あと少しで結び目を解くところだった。幸いまだ夕方までは時間がある。余裕がもたらす期待に胸を膨らませて川底に潜った僕は、しかし、非常なショックを受けることになった。
なんと鉄材の解けかかっていたロープは、以前よりも強く縛り付けられていた。ミヨ先輩の仕業に違いなかった。一つだけだった結び目が五つに増えていた。これでは、とても夕方までに解くことなどできない。
すっかり絶望して川から上がった僕は、この忌々しいロープを切断するのに適した道具を手に入れるべく、おちんちんの根元を縛り付けたロープが伸びる範囲で川岸を探し回った。草の生い茂る斜面に入って、丈高い草を搔き分けていると、下の方から少年たちの声が聞こえた。僕はすぐに動くのを止めて物音が立たないようにしたが、突然斜面の草が動かなくなったことは、逆に少年たちの好奇心を煽ぐ結果になった。しかも川から出ているロープが草の方に伸びていることも少年たちに不審の念を抱かせたようだった。
祈るような気持ちで息を殺していた僕の願いもむなしく、ついに少年たちはロープを引き始めた。草に掴まって、ロープがおちんちんの袋に食い込む痛みに堪えていたが、力を合わせた少年たちの力には抗えず、草は根っこごと地面から抜けて、僕はするすると斜面を引きずり降ろされた。
三人の少年は、丈高い草の中から素っ裸の僕が滑るようにして出てきたことが相当におかしかったらしく、いつまでも大笑いをした。皆僕よりも大柄だったので、僕が年上の中学一年生とは思わなかったようだった。いきなり横柄な言葉遣いで僕が真っ裸の理由やおちんちんの根元をロープで縛られている理由を訊ねた。
「悪い人たちに苛められているの。洋服は悪い人たちに取られてしまったの」
両腕を体に巻きつかせるようにしておちんちんや乳首を隠す僕の声は、かすかに震えて、少年たちの哀れを誘ったようだった。一緒に、おちんちんを縛り付けているロープを切断する鋭利な物を探してくれることになった。僕がロープのせいで行きたくても行けない河原や草の中まで足を伸ばす。少年たちは服を着ているから人に見つかる心配をしなくても済むのだった。
そんな優しい少年たちも、賑やかな声がして岩陰から女の子たちが姿を現わすと、態度が一変した。五人の女の子たちは少年たちの同級生のようで、少年たちは探すのを中断して女の子たちと話を始めた。やがて、一人の少年が草陰に身を丸めている僕の腕を取って無理矢理女の子たちの前に引き出した。
黄色い悲鳴が響いた。丸裸の身を小さく丸める僕を見て、女の子たちは顔を背けたり、顔を両手で覆ったりした。顔を赤くして恥ずかしがる女の子たちを見て、三人の少年は僕への嗜虐心をエスカレートさせた。僕を羽交い絞めにすると、女の子たちの前に突き出して、お腹にマジックで書かれた文字を読んでみろと言う。ミヨ先輩の丸っこい字で「ぼくはみなみ川におしっこを流しました」とあるそれを女の子たちは顔を近づけて読んだ。股に挟んで隠していたおちんちんを少年に足を開かされて丸出しにさせられると、女の子たちは顔を赤くして少年の心無い行為を非難した。
岩の上の少年が腹這いになって腕を伸ばしてきた。いきなり手首を掴まれ、吊り上げられる。爪先立ちする僕の足の指が砂地に沈んだ。少年は、お腹だけではなく背中にもマジックで同じことが書かれていることを女の子たちに教えると、続けて、衣服を全く身に着けていない僕の後姿をよく見るように言うのだった。
「ね、後ろから見ると、男だか女だか分からないでしょ」
「そりゃそうだよ、まだ子どもなんだから。お尻なんか丸みがあって女の子みたいだし」
爪先立ちの苦しい姿勢を強いられている僕の体をぶらぶら揺さぶりながら、岩の上の少年が問いかけると、一人の女の子が落ち着きを取り戻したかのように冷静に答えた。
「でも、こうすると、男の子でしょ」
くるりと僕の体の向きを変えて、五人の女の子たちが並び立つ前におちんちんを丸出しにさせると、少年の思惑通りに女の子たちが悲鳴を上げた。
女の子たちのあたふたする様子に満足した少年が僕の手首を放した。と、砂地に尻もちをついた僕に別の少年が襲いかかった。両足を持ち上げ、太腿を胸に密着させる。更には足を左右いっぱいに開かされ、おちんちんもお尻の穴も明るすぎる日光のもとに晒されてしまった。恥ずかしさのあまり必死になって暴れても三人の少年たちの力には、とても敵わない。
「もうやめなよ。可哀想よ」
「年下の男の子をいじめるなんて最低じゃない」
どぎまぎする女の子たちの様子が面白いらしく、少年は僕のおちんちんを指に挟んでくるくると回しながら、
「この人は年下じゃないよ。中学生だもん。おちんちんを見られるのが好きみたい」
と、女の子たちの密かな好奇心を煽り立てるようなことを言った。仰向けに寝かされた僕の腕と足を押さえ付けている少年の一人が、
「おちんちん、観察してもらいましょうね」
と、幼児を諭すように言ってからかう。
「触り放題だぞ」
凍りついたように固まった女の子たちの緊張がその一言で解けるのだとばかりに自信に満ちた調子で少年が誘うと、腰をどすんどすんと上下に揺らした。その衝撃で膝小僧が胸に当って痛い。少年は、僕の左右に広げられた足の間に腰を下ろし、太腿の裏側やおちんちんやお尻の穴の周りを撫でたり、指で突いたりして遊ぶのだった。
ためらう女の子たちに少年の一人がおちんちんを触らるよう強要した。何か脅しの文句にやり込められた女の子が渋々手を伸ばすのが股の間から見えた。と、冷たい指がおちんちんの袋をいじった。
「そこじゃないよ」
笑いながら少年が指摘する。女の子の探るような手がおちんちんに当たった。
「引っ張ってみなよ」
面白半分にそそのかす少年の言葉に、女の子の指にぐっと力が入った。痛い。すぐにやめるように訴える僕の声が何をされるか分からない恐怖で震えている。おちんちんの皮が伸ばされて、千切れるような痛みに悲鳴を上げる。
「耐えたら、ロープを切って自由にしてやる。頑張れ」
と、少年たちが励ます。おちんちんのロープから逃れられたら、おば様は僕を日常的に服を着られる生活に戻してくれると約束してくれた。それを思うと、ここは彼らの言葉を信じて耐え忍ぶのが賢明に思われた。
その後、僕は五人の女の子たちの前に立たされた。ロープを握った少年がおちんちんを扱くように命じる。
「いやだ。できません」
素っ裸で立たされているだけでも恥ずかしいのに、その上おちんちんを自分の手で大きくさせる真似なんか、到底できない。が、それで納得する少年たちではなかった。おちんちんの根元を縛り付けたロープがいきなり引かれ、おちんちんに引っ張られるようにして少年の足元に跪いた僕の髪の毛を掴んで顔を上げさせると、
「いいから、やれよ」
と、低い声で呟くのだった。
もじもじしていつまでも扱こうとしない僕に、女の子たちは同情しつつも好奇心を募らせている様子だった。手伝うように少年が呼びかけると、女の子たちは互いに顔を見合わせてから頷き、僕の前に腰を落とした。
横に立つ二人の少年に腕を封じられて、女の子たちにおちんちんをいじられるがままになっていたところ、Y美が草を搔き分けて斜面から下りてきた。ルコも一緒だった。Y美は、僕が年下の少年たちに苛められているのを見て、すぐに止めにかかった。三人の少年たちを並ばせると、強い調子で叱った。少年たちは、Y美の前では小さく見えた。
所在なく立っている僕にルコが近づいてきて、おちんちんのロープを不思議そうに眺めた。
「面白いね。おちんちん、縛られてるんだ」
「やめて。お願いだから」
前にかざした両手を払って、ルコがおちんちんを摘むと、おちんちんの袋を持ち上げて、ロープの縛りを確認した。ルコは先日、僕がY美の部屋で素っ裸のままいじめられ、射精までさせられ、その瞬間をばっちり観察された時、そのいじめに加わっていた一人だった。さも僕の体は見慣れているかのようにおちんちんを裏返す。
Y美にすごまれて、少年たちはあえなく退散した。女の子たちは、ルコにおちんちんをいじられて大きくさせてしまった僕をじろじろと眺めた。もう遠慮のない視線をねちねちと向けながら少年たちの後を渋々追った。
「お前ね、あんなガキに苛められてんじゃないよ」
呆れたような顔をしてY美が僕を詰ると、おちんちんのロープを少年から奪ったカッターナイフで切った。しかし、これで僕が自由になれた訳ではなかった。Y美が切ったのは川から出ている個所で、おちんちんを縛り付けている残りのロープをY美が自分の腕に巻き取っているが、まだ相当の長さだった。
Y美とルコが渓流沿いの小道をずんずんと歩いて、僕もおちんちんを引っ張られながら続く。どこへ行くのかと訊ねても無視された。Y美とルコは女の子どうしのお喋りに夢中だった。両端を丈高い草がしだれかかってきて、僕の裸の肩や背中や腹を擦る。地面は石ころだらけだったが、Y美は裸足の僕に配慮することなく、歩行の速度を緩めなかった。
草の小道を上りきると車道に出た。交通量は多くないが車が通るたびに僕が丸裸でおちんちんをロープで引かれながら歩く姿を見られてしまう。Y美とルコが肩を並べて前を歩く。車道の路肩は夏の日差しを受ける熱いアスファルトの塊がごろごろと転がっていて、その歩き難さは渓流沿いの小道と変わらなかった。普通に運動靴を履いて歩いているY美とルコには、足の裏の熱さとちくちくする痛みに喘ぐ僕を単にのろまな奴としか見ていないようで、時折歩みの遅さに苛立つようにおちんちんのロープを強く引くのだった。そんな惨めな僕の横を、何台かの車が通り過ぎた。
一台の白い軽トラックが路肩に停車した。運転席から小柄な中年のおじさんが出てきた。ルコの知り合いらしかった。しばらく三人が話し合いをしていたが、軽トラックの陰でおちんちんを両手で隠したまま突っ立っている僕は、これからのことで不安のあまり聞く余裕がなかった。
話し合いが済むと、Y美がロープを引いて僕を呼んだ。おじさんが裸の僕をじろじろ見てにやりと笑うと、軽々と僕をトラックの荷台に乗せた。おちんちんを縛り付けたロープを慣れた手つきで左右のフックに回して固定する。身動きできない僕は、立て膝のまま、運転席が見える窓の横に取り付けられたバーに掴まる。振り返ると、荷台のゲートが取り外されていて、お尻から汚れた足の裏までも丸見えになっていた。
「降ろして。こんなのいやです」
手でおちんちんを隠しながら訴えると、
「せっかくだから車で送ってもらうんだよ。おちんちんから手を放しなよ。しっかり掴まってないと危ないでしょ」
と、Y美が冷たく返す。隣でルコがおじさんからもらったキャラメルを口に入れながら、
「またまたいろんな人に裸見られちゃうね」
などと言って、へらへら笑っている。
だいぶ西日が傾いてきたけど、まだ昼の明るさを保っている。軽トラックが走り出した。乗員席に乗り込んだY美とルコが後ろの窓を指して笑っていた。振動でおちんちんがぷるんぷるん揺れるのを面白がっているのだった。堪らずに手で隠すと、窓を通してY美の怒声が聞こえた。よく聞き取れないが、隠すなということらしかった。僕は観念しておちんちんからバーへ手を移した。車は結構なスピードで交差点を突き抜けた。
Y美の家とは違う方角に向かって、町に近づいた。不安で心臓がどくんどくんと鳴った。交通量も人も次第に増えてきて、何人もの歩行者が荷台の僕を見て、目を丸くした。一体どこへ行こうとしているのか、皆目見当がつかなかった。
信号待ちで車が停まった時も、僕はバーから手を放さず、おちんちんを晒し続けた。バーを握る手が震えた。できるなら一秒でもおちんちんを隠したいのだけど、そんな真似をしようものなら、あとでY美にどんな仕打ちをされるか分からない。
横の歩道を高校生の集団が通り過ぎた。
「おちんちんをロープで固定されているよ」
覗き込んだ一人の男子高生がそう告げると、女子高生が悲鳴のような笑い声を立てて、男子高生に誘われたようにおちんちんを見に来た。
「ぼく、どうしちゃったの? 裸んぼで」
女子高生の問いかけに答えられず、もじもじしていると、
「スカートめくりの常習犯だから、お仕置きを受けてるんです」
助手席の窓を開けてY美が返した。適当に嘘をついていじめであることを隠蔽する。高校生たちが「スカートめくりかよ」と呆れている。ようやく信号が青に変わった。
「スカートめくりなんかしちゃ駄目よ」
女子高生の手が僕のお尻を撫でたりつねったりしている内に車が出発した。
これからも無理せず頑張って下さい。
楽しみにしてます。
最近更新が無かったので心配でした。
無理はしないで下さい。
(てのも変な声援ですが)
楽しみで時々、寄らせてもらっています。
だいぶ長い掲載になっていて、大変ですね。
全裸で荷物同然に車の荷台に乗せられて
連れ出されるなんてドキドキですね
(貸し出されたり、売られちゃったり・・・とか)
妄想が膨らむ展開です
夢中で読みました
いつものことながら、どきどきしてしまいます
わたしの好きな妄想は、全裸で山の中でうろつくことです
あたたかいコメントを寄せてくださった皆様には感謝しています。
ありがとうございました。
リクエストにも答えられると思います(山の中とか)。
Gio様にはいつも励ましていただいております。
べんたろ様、妄想は止まらないですよね。
更新、のろいですが、コツコツ続けますので懲りずにお付き合いくださいませ。