思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

岩の上の昼食

2012-07-01 14:01:34 | 8.夏休み恥辱編

 衣類を含めて持ち物を全て没収された僕は、川沿いの遊歩道を一糸まとわぬ裸のまま歩かされた。Y美に手を取られて、もう片方の手でおちんちんを隠す。この先にY美の友達が待っていて川岸の涼しい所でお弁当を広げているらしい。
 足の裏に灼熱のアスファルトがじんじんと伝わり、爪先立つようにして歩く。その見っともない姿を意識しないではいられない。もしも川沿いの奥の道を選んでくれたら人に見られる確率がずっと低くなるのに、Y美はどうしてもこの整備された舗装路に拘るのだった。こちらの舗装路はジョギングやサイクリングに利用されるし、川沿いを散策する人も、ほとんどはこの舗装路を歩く。正午の時間帯だからこそ人も少ないのだけど、それでもさっきの小学生の集団のように、いつ人が現われるか知れたものではない。Y美は、そんなことはちっとも構わぬ風に、歩く。少し急ぎ足になったのは、約束の時間に遅れそうだからだった。
 後ろから自転車が来て、「馬鹿、裸で歩いてんじゃねえよ」とだみ声で怒鳴り、唾を吐いた。白い作業着のおじさんが憎悪のこもった目で僕を睨みつけた。生暖かい唾が鳩尾を流れる。僕が好きで裸でいるとでも思ったのだろうか。Y美が振り返って、「酷い。なんだあのジジイは」と、憎々しげに呟いた。僕は泣きそうになった。
 リボンの付いた帽子を被った女の人が前方から歩いてきた。サングラスをして誰だか分らないけど、手を振っている。僕はY美の後ろに隠れるようにして歩き、向こうから来る人との距離が縮まると片手でおちんちんを隠した。サングラスの女の人は僕が素っ裸で歩かされていることにさして驚いた風でもなく、
「みんな待ってるよ」
 と、平然と声を掛けた。
「遅くなった。こいつが愚図だから」
 ちらりと僕を見てY美が言い訳をした。サングラスがこちらを向き、じろじろと眺め回す。腕を交差させておちんちんと胸の辺りを隠すのだけど、自分が素っ裸で女の人の前にいることに変わりはない。思わず後退りしてしまった。
「いきなり剥いちゃったんだ?」
 サングラスのせいで表情は分からないけど、口元が緩んだから、恐らく薄笑いを浮かべたに違いない。
「うん。面倒だからいきなりこいつの着衣は全部取り上げた」
 そう言うと、Y美は僕のお尻をぴしゃりと平手打ちして、一歩前へ出させる。背の高いY美が上から僕の肩に腕を回してぐいと自分の体の横に引き寄せた。素肌に密着するY美の制服のブラウス、スカートの布地を通して、Y美の肉体の息づく様が感じられ、どきどきしてしまう。ぐっと下腹部に力を込めて、おちんちんが反応しないようにする。
 いつも当たり前のように素っ裸にされ、Y美の興味本位で体の隅々まで観察され、恥ずかしい目に遭わされているのだけど、僕はY美の裸は愚か、下着姿すら見たことがない。シャツの丸首の隙間からブラジャーを垣間見たことはある。でも、それすらも一瞬のことに過ぎない。自分だけが一方的に裸を見られ、弄ばれることから、自分でも気づかぬ内にY美の体を見たいという欲望が募るのだが、無論そんなことを口にしようものなら、どんなに罵倒されるか、また酷い罰を与えられるか、考えただけでも身震いがする。そんな訳で、Y美の体に対する、口に出してはいけない、なんとなくあこがれめいた思いが蓄積され、それがこのようにちょっと体をすり合わせただけで、官能を感じやすくさせている。
 女の人のことはよく分からないけど、男の体は性的な刺激を感じると、おちんちんが大きくなり、すぐに外からそれと分かる仕組みになっていて、僕はそのことで随分と悔しく、恥ずかしい思いをしてきた。
 覚悟していた通り、サングラスの女の人の前で気をつけの姿勢を強制された僕は、観念して体の側面に腕をつけ、指先を伸ばしたけど、この一向に慣れることのできない羞恥の行為をも、性的な快感が高まらないようにする努力を忘れさせるに至らなかった。女性的に発育しつつある肉体をY美の制服を通して、僕自身が剥き出しの肌で感じるのは、強力な性的快感を呼び起こすので、よほど気を張らないと、おちんちんが反応してしまう。何よりも肝心なおちんちんを丸出しにさせられているのだから、少しでも大きくなりかけようものなら、Y美はもちろん、サングラスの女の人も絶対に見逃さない。
「可哀想に。小さく縮んで震えてるよ」
 小さく笑い声を立てて、サングラスの女の人がおちんちんを指した。
「ほんとに、これでもおちんちんのつもりなのかな」
 横からY美が僕の肩を掴んで強く自分の体に密着させながら、僕のぷるぷると震えるおちんちんを見て、冷やかした。
「今日は、私たちの遊び道具だからね、こいつは」
 そんなことをY美が言った時、僕の前で女の人がサングラスをちょっとだけ外して見せた。僕は驚いて、再びおちんちんに手を当てたが、「何を今更」と笑われてしまった。その人は、同じクラスのN川さんだった。少し前、おばさんの命令で公民館で整体のモデルをさせられた時、服を脱がされた。たまたま公民館に来ていたN川さんにパンツ一枚の姿で対面したのも恥ずかしかったけど、それだけでは済まず、後から来たY美たちと一緒になって僕を完全な裸にすると、彼女たちの秘めやかな性的好奇心を満たすために、許しを乞う僕を無視して、恥ずかしいことをいっぱいするのだった。N川さんは、Y美とは特に親しい間柄ではなかったかと思うけど、もしかすると、例の公民館での事件以来、Y美のグループに入ったのかもしれない。
 それにしてもN川さんは、もっと地味な感じの女の子だったのに、最新の流行を取り入れた私服姿はすごく大人びて見える。学校から直接待ち合わせ場所に向かい、岩に隠れて着替えたことなどをY美に話す。左右にY美とN川さんが付き添い、僕の腕を取って、ぐんぐん歩むので、正面から来た何人かの自転車の人たちにおちんちん丸出しの素っ裸を見られた。自転車の人たちは、見て見ぬ振りをして通り過ぎた。
 川岸に向かう砂利道を経て、川により近い道を進む。ここからは川がすぐ近くに見えて、流れる音も一段と大きく聞こえる。先ほどの遊歩道と比べると道幅が狭いので、通行する人の数は少なくなるが、それでも一応、舗装されているのは有難い。少しほっとすると、脇から僕の腕を掴んでいるY美が、「もうすぐだよ」と言って、歩行に伴って小刻みに揺れるおちんちんを指で弾いた。
 男の子のおちんちんが大きくなったところを先日初めて見て、非常に感動したとN川さんが語る。サングラスで表情を隠しているものの、明らかに笑っているようだった。待ち合わせ場所に、おちんちんが勃起した状態で到着させようと考えたN川さんは、Y美の協力を得て、おちんちんを指で扱き始めた。N川さんの好奇心が先立つ荒々しい指遣いにおちんちんが痛む。Y美が僕の片腕を背中に回して曲げる。下手に動くと折れそうな程痛むので、腰を左右にくねらせることしかできない。Y美がもう片方の手で僕の乳首を撫でたり擦ったりしながら、N川さんにおちんちんのいじり方をアドバイスする。
 許しを乞う僕の声に喘ぎが混じる。おちんちんの袋からお尻の穴にかけてN川さんの細長い指が這い、更におちんちんの皮を剥き、指が巻き付くように小刻みに振動を加える。お尻を叩かれ、前へ押し出されると、その手は執拗にお尻を撫で回すのだった。
 とにかくおちんちんを大きくさせることだけに専念するN川さんは、おちんちんが性的な刺激を受けて僕の意志に反して大きくなりかけると、表情を輝かせ、「黙ってないで、いく時は知らせてね」と言う。返事をしないでいると、Y美に乳首を捻り上げられた。頭が朦朧として働かない。おちんちんの袋から気持ち良い刺激が波のように手足の先まで広がり、これ以上の刺激が欲しいようにも感じる。中途半端なところで止められるよりは、いっそのこと精液を出してしまいたくなる。どうせN川さんには射精の瞬間を見られているのだし、さっきの小学生たちの手でいかされるよりは数等ましな気がして、N川さんの柔らかで優美な指遣いに浸る。息がおのずから荒くなるのを見て取ったY美が、
「そろそろ止めないと、精液が出るよ」
 と、忠告した。と、同時に、おちんちんに絡み付いていたN川さんの指がするりと離れた。僕の前にしゃがみ込んだY美が剥き出しになった亀頭の先へいささか乱暴に指を当ててると、一筋の精液の糸が日の光を受けてきらりと輝いた。指に付いた精液を僕のお腹や乳首で拭いて立ちあがったY美は、その長身の体をぐいと伸ばすようにして僕を見下ろす。射精寸前で止められて、勃起したままのおちんちんが隠れる場所を探してひくひく揺れる。僕は、おちんちんに手を当てて、Y美の冷たい視線に耐えた。
 あわよくば射精しようとした、行きそうになった知らせろと命じられたにも関わらず、黙って精液を出そうとした、というのがY美が僕に罰を与える口実だった。必死に否定し、きちんと知らせるつもりだったと力説したけど、Y美もN川さんも、僕が快感に浸って我知らずうっとりしてしまった表情を見逃さなかったのか、僕の必死の弁を信じようとせず、いやがる僕の体を持ち上げて、川岸まで運んだ。土下座を強要し、威嚇するつもりでN川さんが蹴る真似を何度かすると、たまたま靴先が大きくなったままのおちんちんに当たってしまった。激痛に悲鳴を上げて、川岸の小石が散らばる地面にくの字で横たわる。大袈裟だと非難して、N川さんが今度はお尻の側から蹴る。それがおちんちんの袋を打ち、僕は涙を流して痛みにのたうち回った。
「おちんちん、痛いのかな」
 激痛に苦しむ僕を見下ろして、N川さんがY美に話し掛ける。
「分かんない。痛いのかもしれないけど、それにしても弱いよね」
 と、半ば呆れ顔で答えたY美は、僕の体を無理矢理起こすと、そんなに痛いのなら冷やしたらどうかと、僕の髪の毛を掴んだまま川に落とした。頭ごと川の中に沈められ、やっと顔を出せたかと思うと、また水の中に押し込められる。顔を出させてもらったわずかの時間に反省の言葉を述べさせられ、うまく言えないと沈められる。ようやく許しを得て、川岸に上げられた僕は、一糸まとわぬ体からぽたぽたと水滴を垂らしながら、Y美とN川さんの前で土下座を繰り返した。
 激痛と水責めのせいで、おちんちんはすっかり小さく縮こまった。川上に向かって歩かされる僕をN川さんが後ろから冷やかす。川の幅があるところから急に狭くなり、両岸に大きな岩がごろごろ転がる。幾つもの岩を上ったり下りたりしているうちに、大きな桜の木が緑の葉で涼しい影を作る岩場があった。Y美が桜の花の時期にここで花見をしたという話をN川さんにすると、N川さんは「さぞかしきれいでしょうね」と言い、来年は自分もその花見に参加したいようなことをほのめかすのだけど、Y美は笑って取り合わなかった。一際大きな岩の上から聞き覚えのある女子の明るい声が聞こえてくる。先にY美とN川さんが上って、みんなに合流した。
「遅かったじゃん、Y美」
「ごめん、ちょっと手間取ってさ」
「それで、彼は来てるの?」
「うん、この下で震えているよ、可哀想に」
 声の主はS子だった。背がやたらと高く、それだけの理由でバスケットボール部に所属しているけど、最近は練習をさぼりがちのため試合に出られないらしい。力だけで運動神経は今一つなのかもしれない。それにしてもS子自身には相当のストレスが蓄積しているようで、学校の廊下ですれ違うのすら避けたいのに、ましてや一糸まとわぬ素っ裸で彼女と対面するなんて、恐ろしさで足ががくがく震えてしまう。
 逃げるなら今かも、と思った。来た方向を振り返っていると、
「早く来なさいよ」
 と、Y美が岩の上から僕を睨む。この冷たい目で射られると、僕はもう逃げることの不可能性にぶち当たり、壁に頭をぶつけたようにくらくらしてしまう。それでも岩の上で談笑する女子たちのことを考えると切なくなって、
「お願いです。何か隠すものを」
 と、おちんちんを手で覆いながら、Y美を見上げて、必死に訴える。しかし、Y美は答えなかった。黙って僕へ手を伸ばす。横からN川さんも手を伸ばしてきた。自分が素っ裸であることを改めて意識してためらっていると、「早くしなさい」とY美に叱咤された。泣きそうな気持ちになって鼻をすすりながら、Y美とN川さんに両手を預ける。彼女たちの柔らかい手が僕の手を包み込むと、二人の女の人は息を合わせて、僕を岩の上へ引っ張り上げた。
 そこには、Y美のいつもの仲間がいた。S子、ミュー、ルコ、丸いレンズの眼鏡をした風紀委員の四人に、もう一人、太った女の人、やはり同じ学年でエンコと呼ばれているのが混じっていた。僕がいきなり素っ裸で、おちんちんを晒したことに、女の人たちが一斉に元気な笑い声を立てた。急いで岩の上で正座をし、おちんちんを股の下に押し込め、上体を前屈みにする。そんな僕を女の人たちは眺めて、あれこれと好き勝手なことを言い合う。桜の古木が作る涼しい木陰にピクニックシートを広げて、実に楽しそうだった。
「ずっと素っ裸で歩いてきたの?」
 ミューが信じられないという目で僕をじろじろ眺めなからY美に問うと、
「うん。こいつの衣服から持ち物、全て途中で没収したの」
 と、笑いながら答える。みんなもつられて笑った。
 弁当箱の蓋に残り物が盛られて、僕の前に差し出された。さっきN川さんに蹴られたおちんちんとおちんちんの袋が今一度鋭く痛んだ。昼食を摂っていない僕のためにY美とその友達がお裾分けしてくれた食べ物は、ほんのわずかで、一人前の三分の一にも満たない量だけど、この中で一番背丈の低い小柄な僕には、これで充分だとY美が言い、もっと分け与えようとするN川さんを制止するのだった。僕は何度もお礼の言葉とともに頭を下げさせられて、ようやく食べることが許されたけど、箸はもちろん手すらも使うことを禁じられた。木陰の、風の通り道になっている岩の上で四つん這いのまま、犬食いを強要された僕を女の人たちは、本当の犬みたいだと評した。身に糸くず一つまとっていない素っ裸なのだから余計にそう思えるのだろう。
 川沿いの道は砂利も多く、ガラスの破片などもあるから裸足では危険ではないか、靴下と靴ぐらい履かせてあげてもよいのではないか、とルコがぼんやりとした口調でY美に話し掛けると、Y美は、断固として反対して、
「考えてもみてよ。もしもこいつが靴下に靴だけ身に付けて、それ以外は全部裸だとしたら、その裸はすごく、性器を強調することになるよね。よく全裸露出とかいって女の子が裸で野外を歩くけど、みんな不思議なくらい靴を履いているよね。中にはブーツ履いてるのもある。でも、あれじゃ全裸とは言わない」
 と、まくし立てた。
「そういうもんなのかな。靴がないと、歩きにくいんじゃないのかな。町で露出する時なんか、走って逃げるためには裸足じゃまずいような気がするけど」
 ルコが意外なY美の熱弁に、たじろぎながらも返した。Y美の考えをもっと聞いてみたい好奇心が働いたようだった。
「全裸、一糸まとわぬ状態でいるってのは、全身の肌で外界、自然と接するということだよね。その時、自然、外界の状況を直接感じ取るのは、体のどの部分だと思う。足の裏なのよ、足の裏。ここが一番、自然を感じ取るところ。空気は全身の肌で感じるけど、自然、外界の物と直接触れるのは、足の裏だけでしょ。だから、履き物があるってのは、その自然との一番大きな接点をシャットアウトするってことなの。幾ら裸でも足の裏に自然との接触を妨げる物が介在すれば、それは全裸とは言わない。全裸って、全身の皮膚で外界を感じることができる状態のことを言うのよ。パンツを履いてても裸足であれば、パンツを脱いで靴を履いているよりも、全裸に近いと思う。なぜなら足の裏の方がより外界を感じることができるからね。とにかく衣類を全て取り払って、人間の皮膚感覚で外界を感じることがすごく重要だってことなの」
 いささか興奮気味のY美は、弁当箱のふたに盛られた残り物を四つん這いで犬食いする僕の足の裏を木の枝でびしっと叩いた。別に痛くなかったが、自分が素っ裸で、靴下も靴も履いていない裸足の、惨めな姿であることを思い知らされ、身を小さく縮める。女の子たちがくすくす笑っている。
「なんかY美が素っ裸になりたいみたいね。裸になりたいんじゃないの?」
 力説するY美を不思議そうに見つめていたS子が口を挟んだ。
「え、やだよ、私は。そんな訳ないじゃん。第一、恥ずかしいじゃない。チャコには自分が無一物の素っ裸で自然の中に放り出されている、惨めな存在であることをとことん感じさせたいの。靴なんかで足の裏と外界との接触を遮ってやる必要なんかまるでない。道にガラスの破片が散らばっていたら、さければいいだけの話だよね」
「そうか。Y美は、じゃあ全裸でも靴を履いてたら性的とは認めないの?」
 犬食いする僕をじろじろ見ては頬を赤く染めるルコが質問をすると、Y美は僕のお尻をぴしゃりと平手打ちして、腰を上げさせた。おちんちんが股の間からぽろりとこぼれ落ちるのを確認し、みんなにおちんちんが見えることを知らせてから、
「そんなことはないよ。靴を履いてるだけの裸もエッチだと思う。でも、それはバリエーションの一つ。靴を履かない素足の完全な裸がもっとあってもいいって話よ。欧米のエッチな物には、大抵靴を履かない完全な裸マニアのジャンルがあるけど、日本は全裸と称して、その実相当に高い確率で靴を履いてるからね。アメリカはさすがにいろんな人種がいるだけあって、バリエーションが信じられないほど豊かで深いよ」
 と、恐らくY美がずっと思っていたのであろうことをゆっくり確かめるように言葉にする。周りの女の人たちは、Y美の醸す威圧感にたじろぎ、一言も返せないようで、その緊張から逃れようとするかのように、僕の方へ視線を移すのだった。
 食事を終えた僕は、女の人たちの無遠慮な視線を全身に浴びて、岩の上に小さく体を丸めた。山の方から涼しい風が吹いてくる。この岩から飛び降りて山の中へ逃げ込むことを漠然と考えていると、Y美が背後から僕の両肩をぐっと掴み、力づくで立たせる。発作的におちんちんや胸を隠す僕をピクニックシートに座る六人もの女の人たちが注視し、僕が次に何をさせられるのか楽しみにしている。
「ね、こんな風に頭のてっぺんから足の先まで布切れ一枚身につけない完全な裸にすることが、こいつに自分の立場を分からせるのに大切なの。靴なんか履かせたら、間違いなくこいつは勘違いする」
 冷静に語るY美の胸の膨らみを裸の背中に感じてしまう。Y美の白いブラウスの生地を通して女の人独特の柔らかい体が僕の剥き出しの肌、お尻にも伝わってくる。
「はい。じゃ、改めてみんなに見られちゃおうか」
 そう言うと、Y美はおちんちんを隠す僕の手を掴み、強引に後ろへ回して肘を曲げる。下手に動くと腕をへし折られる。僕は爪先立ちして痛みとおちんちんをまじまじと見つめられる羞恥に耐えた。
「相変わらず、毛が生えていない、皮かむりのおちんちんですね」
 ミューが幼児の口真似をして冷やかすと、みんながどっと笑った。
 いやなこと、してほしくないことばかり、これからされるんだ、と僕は観念した。自分の意に反して性的に興奮させられ、女の人たちの目の前で射精を強要される。どんなに僕が恥ずかしい思いをするか、残酷な同級生たちは微塵も考慮しないし、むしろ僕の恥ずかしさに悶える姿を楽しむ。
 Y美に促され、一番最初におちんちんへ手を伸ばしたのはルコだった。ゆっくりと皮を剥かれ、剥き出しになった亀頭を指で軽く何度も突き、僕の反射的に短い声を上げて腰を引いてしまう様子を不思議そうに見つめる。続いてミューがおちんちんをつまんで、おしっこの滴を払うかのように上下に振る。その速度が次第に速くなり、おちんちんの先が下腹部に激しく当たる。亀頭がひりひりして堪らなくなって、「やめて」とお願いするのだが、背後のY美から膝でお尻をしたたか蹴られ、耳元で「黙ってなさいよ」と叱られた。
 今回、僕が初めて裸を見られたのは、エンコと呼ばれる太った女の人だった。同じクラスだけどあまり口をきいたことがなかった。大人しくて友達の少ない印象だったからY美のグループに混じっているのは意外だった。みんなから少し距離を置いた場所に座っているけど、僕が素っ裸のまま岩から引っ張り上げられた時、困ったような表情を見せながらも、目はずっとこちらに向けられていた。いかにも興味しんしんという感じで、男の子の体をじっくり観察できると聞いたので今回参加することにしたとでも言いたげな、図太い神経が段々見えてきて、気付いたら、一番前に来て、ミューから奪うようにおちんちんを取ると、珍しい生き物でも触るみたいにゆっくりと手のひらで転がしていた。男の子の裸を見るのは生まれて初めてのことだと言って、おちんちんの袋を揉みしだいては、これは何かと質問する。エンコが質問する度に、その質問があまりにも幼いこともあって、女の人たちは笑った。S子などは呆れて、彼女のために僕の体を使っていろいろ見せてあげたらどうか、とY美に提案するのだった。
 エンコは男の子の体について、いろいろと思い違いをしていた。男の子のお尻から内側にかけても女の人と何か異なる部位があると信じ、それを是非見たいとY美とS子に頼む。Y美は、「そんなものはないよ、自分の目で確かめなよ」と言って、岩の上に僕を仰向けにすると、両足を持ち上げて、左右に開いた。おちんちんからお尻の穴まで全てが明るい日の光に晒されて、女の人たちが「お尻の穴の皺も数えられるね」などと、僕の無防備な体を押えつけながら話している。
 幾つもの指が無造作にお尻の穴に伸びてきた。ほんとに皺を数えているのかもしれない。おちんちんの皮を剥かれ、過敏なところに唾を垂らされたり、触れられたりした僕は悲鳴を上げて悶えるものの、しっかりと女の人たちに体を押さえ付けられていて、ろくに抵抗ができない。Y美に大人しくするように一喝され、乳首を抓られた。
 おちんちんを引っ張られたり、「こんなちっちゃいんだったら無いも同然じゃん」と下腹部に押し込められたりして、痛みに涙を流しながら、やめるように訴える僕を、さすがに哀れに思ったのか、ミューが「そろそろ許してあげる?」と言った。
 自分の手で精液を出すところを見せたらこの場から解放してくれるということになった。エンコのたっての希望だった。男の子のオナニーというものがどんなものか、耳知識だけなので実際にしているところを是非見たいと言う。
 岩の上に素っ裸のまま立たされている僕の前に同級生の女の人たち6人、腰を下して囃した。
片手でおちんちんを持ち、もう片方の手でおちんちんを隠す。当然のように罵声が飛んできた。体じゅうを赤く染めて羞恥に悶える僕に苛立ったY美が立ち上がって、僕のお尻を何度も平手打ちした。僕は観念して、もう何も考えず、少しでも早くこの場から解放されることを願って、おちんちんを命じられた通りに扱いた。立ったまま、おちんちんを扱く僕に女の人たちの容赦のない視線が突き刺さるのを感じながら、それでもおちんちんを扱くことだけに意識を集中させる。
「私たちがいいって言ってから出すの。勝手に出したら罰ゲームだからね」
 すっかり大きくなって、もう少しで精液が出そうなおちんちんを見つめながら、Y美が冷たく言い放つ。
「わ、面白い、それ。ね、どんな罰ゲームにする?」
 S子が視線をおちんちんへ向けたまま、はしゃいだ。 
 手の動きを少し緩めた僕の耳に、ルコや風紀委員が次々と出す罰ゲームのアイデアが入ってくる。どれも残酷なものだった。ともすれば手の動きを止まりそうになるが、いつでも指示が出たらすぐに射精できるように、射精寸前の状態を保っていなければならない。僕は、羞恥と性的な気持ちよさの入り混じった刺激に頭がくらくらして、爪先に力を入れないと膝が崩れてしまいそうだった。

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12 コメント

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再開させていただきました (naosu)
2012-07-01 14:22:08
突然、中断したり、また再開したり・・・
気まぐれで申し訳ないと思っています。
皆様からたくさんコメントをいただき、それらはもちろん全て拝見しましたが、なかなかお返事できません。
「厳しいコメントに対し気分を害してやめたのでは」との声もいただきましたが、そのようなことは一切ございません。
厳しいコメントについても、感謝の気持ちで読ませていただいております。
なぜ、長いこと更新しなかったか、と申しますと、これは単純に私の怠惰ということです。
大変申し訳ございませんでした。
皆様に土下座してお詫び申し上げます。
また再開しましたが、コンスタントに続けられるように頑張ります。
返信する
Unknown (かおる)
2012-07-02 21:05:20
待ってましたよ! 
返信する
Unknown (Gio)
2012-07-02 22:30:49
復帰おめでとうございます!
返信する
ご無事が何より ()
2012-07-03 11:28:41
筆者がお元気で良かったです!それにしても今までのコメントの反響の凄さが物語ってますよね、文章内容の魅力は本当惹き付けられます、これからも期待してます
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-03 21:41:14
復帰めでたい
マイペースでがんばってください
返信する
Unknown (赤シャツ)
2012-07-03 22:34:44
待ってました。
でも、マイペースでがんばってください。
返信する
Unknown (ぺんたろ)
2012-07-04 20:01:26
復帰、おめでとうございます。
全裸で土下座して便器舐めてください。(笑
いや 良かったです。無理せずご自愛下さい。
返信する
Unknown (サイトウ)
2012-07-04 22:23:58
復帰おめでとうございます

今後の展開期待しております

ナオス君って体柔らかいから
セルフフェラなんかさせられたり

と妄想しております
返信する
Unknown (Unknown)
2012-07-10 11:56:32
更新、楽しみにしています。
返信する
なりきり (あゆむ)
2012-07-11 22:50:51
最近、なりきりスレを始めました。
管理人様も他の皆さんも、ぜひ一度お越しください。

CFNMなど、さまざまな要素がOKです。

鬼畜施設に捕まった男の子
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1341573488/1-100
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