思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

連続浣腸と風船

2010-03-14 09:13:32 | 7.夏は恥辱の季節
 昨夜からパンツ一枚身につけることを許されていなくてずっと真っ裸なのに、たった今衣服を剥ぎ取られたかのような鮮やかな羞恥が全身を朱に染めた。襲いかかる便意に全身が震える。
 縄を解いてどうするのかとY美が問うのでトイレに行きたいのだと答えると、Y美だけでなく、女の子全員が一斉に笑った。
「馬鹿だね。トイレに行ったら、お前のお尻の中のスーパーボールも一緒に流れてしまうじゃないの」
「ほんと、頭が悪いよね」
 嘲笑する女の子たちの声が途中から聞こえなくなったのは、便意が限界に達して、僕自身が叫んでいたからだった。親指と人差し指で作る輪っかくらいの大きさのスーパーボールを入れられて、無理矢理広げられたお尻の穴がじんじんと痛い。
 仰向けに寝かされている僕の腕は、頭の先で両耳を挟むようにして手首を括りつけられていて、両足は膝を胸に近づけた屈曲の形にして足首に縛りつけたロープで吊るし上げられている。身動きの取れない体を揺すって叫ぶ。事態の緊急性を察したアキ姉さんが僕のお尻にバケツをあてがった。この今の瞬間も、おちんちんは大きくなったまま、天を仰ぐ。
 女の子たちが黄色い声を上げて騒いだ。お尻からうんちが出た瞬間をばっちり見られてしまったらしい。四肢のロープをようやく解いてもらった僕は、うんちの入ったバケツから素手でスーパーボールを取り出した。しゃくり上げる僕に向かってY美が、
「男の子のくせに、女の子にいじめられて泣かないでよ。しかも年下の女の子に」
 と言って、おちんちんを縛りつけているロープを引っ張った。
 お尻が痛いのを我慢しながらバケツの中身を川に流した。スーパーボールもついでに洗う。風紀委員が僕の背中を指して、泥で汚れていることをY美に告げた。川に何度も蹴り落とされたびしょ濡れの体のまま土に寝かされたので、泥がべったり付着するのは当り前だった。と、強い水圧がお尻の穴に直撃した。レイちゃんがホースの先を向けて意地の悪い笑顔を浮かべていた。
「いつまで泣いてんの? きれいにしてあげるから、じっとしてなよ」
 日焼けした肌、くりくりとよく動く目が特徴的なレイちゃんの体は、細くて華奢な感じがするけども、動きは敏捷で、野生動物さながらだった。彼女に見覚えがあったのは、まさにその秀でた運動能力による。
 僕が小学六年生だった昨年の運動会で、当時五年生だったレイちゃんがリレー戦で上級生をごぼう抜きした。賞状とメダルを受け取る時、レイちゃんは照れ臭そうに笑って、顔を上げなかった。その時の印象からレイちゃんは内気な女の子だと思っていたのだが、今日、とんでもなく攻撃的な性格であることが分かったのだった。
「なんか一つ上の学年に、女の子みたいな男の子がいると思ってたの。小柄で力も弱そうだから、いつかいじめてみたかったの」
 四つん這いにさせた僕の後ろからホースの水を浴びせて、レイちゃんが言った。
「こんな風にお友達になれるとは思わなかった。まさか真っ裸で庭にいるなんてね」
 ホースの水がお尻からおちんちんの袋に移った。呻き声を上げ、四つん這いの姿勢が崩れると、すぐにエー子に背中をぴしゃりと叩かれ、元の姿勢にさせられた。水の勢いでおちんちんの袋が揺れる様子を見て、幸ちゃんと雪ちゃんが大笑いしている。
 歯磨き粉、歯ブラシ、スーパーボールをお尻に出し入れされて、お尻の穴を広げられた痛みに苦しめられている僕は、ホースの水によるお尻洗浄が済んでも、泥土と化した地面に体を横たえて、動けなかった。
 嗚咽が止まらない僕に苛立ったY美が女の子たちにある提案をした。僕が女の子たちに浣腸されてみんなの見ている前でうんちさせられたことに大変なショックを覚えていつまでも泣いているから、このような死にたくなるほどの恥ずかしい体験を何度もさせて、慣れさせる必要があるのではないかというもので、みんなで順番にボール用の空気入れを使って僕のお尻に水を注入し、みんなの見ている前で排泄させようとのたまうのだった。
 この悪魔的な思いつきにレイちゃんが真っ先に賛同の意を表する。泣き叫びながら許しを乞う僕の頬をアキ姉さんが優しく撫でた。
「辛いと思うけど我慢するしかないみたいね。もう浣腸するって決まったみたいだし」
 そう言ってアキ姉さんは、励ますように僕の頬を何度も撫でた。
 駄々をこねて四つん這いの姿勢を取ろうとしない僕に腹を立てたレイちゃんがおちんちんのロープを引っ張って川岸に僕を立たせ、お尻を膝で蹴って川へ落した。水面に顔を出すと、川岸にしゃがみ込んだレイちゃんに髪の毛を掴まれ、岸に引っ張り上げられる。と、すぐに胸を押され、また川へ突き落された。レイちゃんはよっぽど僕を川へ落とすのが好きみたいだった。そんなことが三回も繰り返された。
 水面から顔を出した僕の髪の毛を掴んで、今度は川に沈める。水中の長い時間を苦しんでもがく。大人しく浣腸を受けるかと訊ね、すぐに返事をしないと川へ沈めた。レイちゃんは容赦なかった。いきなり水中に沈められ、川の水も少なくない量を飲まされた僕は、口から水を吐き出しながら、必死になって答えようとする。しかし、その声が小さかったり、言い回しが正確でなかったりすると、レイちゃんに僕の頭をぐいと川へ沈められるのだった。
 極めて短い時間のうちに大きな声で大人しく浣腸を受けることを誓った僕に、風紀委員と幸ちゃんが拍手を送った。Y美がおちんちんのロープを引いて、僕を川から引き摺り出した。
 最初はエー子だった。四つん這いの僕のお尻に空気入れが水を出しながら少しずつ奥へ入ってゆく。お腹がたぷたぷする程の水が入れられ、僕はすぐに便意を催した。一回目と違いロープで四肢を拘束されていない。
「トイレに行ってもいいよ」
 と、風紀委員が言った。
「トイレは玄関から入って廊下の突き当たり右側にあるからね」
 その言葉通りに母屋へ向かった僕は、すぐにおちんちんをぎゅっと引っ張られ、前のめりになった。便意を堪えるのに必死でおちんちんのロープを忘れていた。おちんちんを根元から縛りつけたロープの先が桜の幹に括りつけられていたのだった。ロープを引っ張ったが、ぴんと張ってほどけそうもない。女の子たちの嘲笑が耳をつんざいた。
「どうしたの? せっかく家のトイレを使う許可が下りたんだから、早く行きなさいよ」
 にやにや笑ってレイちゃんが僕に詰め寄った。おちんちんの袋の下にある結びは十以上もあって、とてもほどけるものではない。僕は泣きべそをかきながら懇願したが、レイちゃんはロープから僕を自由にすることに承知しなかった。そうしている間に便意は頂点に達し、僕は一歩も動けなくなった。
 結局、雪ちゃんに運んでもらったバケツに屈むことになった。ほとんど液体だけのうんちを女の子たちの罵声を浴びながら出すことになってしまった。
 浣腸の段取りを覚えた女の子たちは、僕にみんなの前でうんちをさせられた事実に打ちひしがれる時間を与えなかった。すぐにホースの水でお尻を洗われて、それが済むと川へ落された。川の水でもう一度念いりにお尻を指で洗うようにY美が命じた。
 続いてレイちゃんが空気入れを取った。三回目の浣腸で出たのは、ほとんど水だった。空気入れを使ってお尻の中に注入した水がそのまま出てきたようなものだった。それでも女の子たちは面白がってやめようとしなかった。こんな風にして、Y美、風紀委員が次々と僕のお尻に空気入れを挿入した。最後は小学四年生の雪ちゃんが皆のアドバイスを受けながら、空気入れ先端の口金を僕のお尻の穴に埋め込み、水を入れながら、奥へと挿入させた。どくんどくんと水が腸に入ってゆくのが感じられる。
 川の水がそのままお尻から出ると、アキ姉さんが「もうこれで終わりにしなよ」と、女の子たちに言った。いつのまにか空がピンク色に染まって、鴉の一群がねぐらに急いでいた。やっと女の子たちのいじめから解放されると思ったが、まだ早かった。緑色の箱からゴム風船を見つけたY美が何か思い付いたらしく、幸ちゃんに耳打ちした。それは幸ちゃんの知的好奇心を大層刺激した。連続浣腸にはさして関心を示さなかった幸ちゃんだったが、これには大いに乗り気になっている。
 女の子たちが集まって相談している間、僕はおちんちんのロープを頭上の枝に引っ掛けられ、両手を後ろで縛られていた。時々雪ちゃんがちらちらと僕に視線を向けた。帰路につく人たちが塀の向こうの通りを過ぎてゆく。女子高校生たちが夕暮れの中を楽しそうに歩いているのが見えた。一人が立ち止まって、じっと僕のほうを見つめた。
 心身ともに疲労したのみならず、精神的なショックから立ち直れない僕は、塀の外から女子高生たちにこの恥ずかしい格好を見られてもあまり動じなかった。素っ裸のまま吊り上げられて、おちんちんを丸出しにしている僕を認めて声を掛けた女子高生に対し、アキ姉さんがお仕置きの最中なのだから心配無用だと返した。女子高生たちは声を潜めて足早に歩き去った。
 女の子たちの話し合いが終わって、レイちゃんが僕の前に立った。ロープで根元を吊り上げられて、やや上向きになっているおちんちんを指に挟んで乱暴に揺する。皮を剥いて亀頭を露出させると、更に激しく振った。僕が不自由な体を右に左に揺すりながら許しを乞うと、レイちゃんは朗らかに、
「お尻ばかり責められて、たまにはおちんちんもいじめられたいでしょ。大きくしなよ」
 と、冷やかした。おちんちんは大きくなるどころか、恐怖で縮んでいた。
 空気入れとゴム風船を持ったY美がこれからすることを僕に説明するために、しゃがんでおちんちんをいじっているレイちゃんのすぐ後ろに立った。ゴム風船を空気入れの口金に取り付けると、輪ゴムを何重にも取り付けて空気が抜けないようにした。そして、ゴム風船の上にコンドームを被せて、同じようにゴムで縛った。
 Y美がハンドルを押してピストンを動かすと、シュッシュッと音がして、口金に取り付けたゴム風船がコンドームの中で楕円の形に膨らんでゆく。Y美は、それを僕に見せつけて、白い歯を見せて微笑む。
「どうかな? これをお前のお尻の中に入れて膨らませるの」
 恐怖に体が強張る。レイちゃんがどんなにおちんちんを扱いても、小さく丸まった形は変わりそうもなかった。後ろで縛られた手をもぞもぞと動かし、手が自由になればおちんちんを隠しながらこの場から遠ざかることを思ったが、もちろんそんなことはかなわず、拘束された裸身を小刻みに震わせて、なにとぞそのような真似はしないよう、声を絞り出しつつ、目で訴えるのだった。
 頭上の枝に通したロープが外され、四つん這いの姿勢を強いられた僕は、土に膝をつき、お尻を高く上げさせられた。せめてもの救いは両腕の拘束を解いてもらったことで、そうでなければ地面に顎を打ちつけるところだった。
 お尻が割られた。お尻の穴が素直に広がることに風紀委員が感心すると、Y美がその理由を話した。以前にY美が僕をパンツ一枚に剥いてみなみ川を泳がせた時、アクシデントからパンツを無くしてしまった。脱がした僕の服はY美が通りかかった友達に預けた後だったので、素っ裸のまま帰るより他なく、隠れながら帰路についたが、すぐに河原で遊んでいた大学生たちに見つかってしまい、面白半分にお尻の中に尻尾の付いた粘着性のゴムボールを挿入された。それが何日も取れず、その間ずっとお尻の穴が拡張していたので、このようにお尻がスムーズに開くようになったと説明するのだった。
 とは言え、幸ちゃんの実験として歯磨き粉や歯ブラシを入れられたお尻の穴が何の痛みを伴わない筈がなかった。もうこれ以上お尻をいじられたくない気持ちでいっぱいだった。そっとして、痛みが時間とともに薄れるのを待っていたかった。が、そんな淡い望みも女の子たちのいじめ地獄の中では、叶えることができないのだった。
 ぬるぬるしたお尻の中を空気入れのホースが入ってゆくと、シュッシュッとピストン運動する音がした。それに伴い、口金に取り付けた風船が膨らむのか、腸に突然大きめのうんちが出現したかのような重さを感じた。それが大きさを増しつつ腸を逆流するので、お腹が膨らむ苦しさを覚えて、喘いでしまう。その声を聞いた女の子たちは、僕が性的に感じているのだと勘違いして、冷やかしの言葉を浴びせたり、僕の悶えてうねる背中を平手打ちしたりした。
 大きくて堅めのうんちが腸の中を行ったり来たりしているようだった。排泄の気持ちよさがずっと続いて、続くほどにその気持ちよさが高まる。と同時に出したくても出せない切なさに体が痺れて、押さえつけられた肩やお尻を揺さぶった。
 お尻の中で風船を膨らまされて悶える僕の異様な姿に女の子たちは驚いているようだった。お尻の中からじんじんと伝わる刺激で頭がいっぱいでも、この姿を鑑賞されている恥ずかしさから逃れられなかった。肉体に加えられている責苦と見られている責苦の二つに揉まれて、押さえられた不自由な裸体がのたうち回る。そんな僕をアキ姉さんが少し離れたところから見ていた。
 一人が空気入れから空気を絶えず注入し、もう一人が空気入れのホースを持って、出したり入れたり、ピストン運動をしているらしい。シュッシュッという恐ろしい音がこういう恥辱の目に遭う僕の運命を嘲笑う悪魔の声に聞こえる。
「同性愛の男の人は、こうやって性行為をするんだよ」
 幸ちゃんがぼそりと呟くと、
「そうか。チャコ兄ちゃん、素質あるよ。男の人専門になったら?」
「お尻の穴におちんちんが入ってるみたいだね」
「そんなに小さいおちんちんじゃどうせ女の人からはまともに相手にされないから、せいぜいお尻の穴で男の人を喜ばせるんだね」
 と、女の子たちが次々と好き勝手なことを述べる。
「だいぶ気持ち良くなってきたみたい。みんなの前でお尻を犯されて感じてるし」
 Y美はそう言うと、幸ちゃんとレイちゃんに協力してもらって、僕の上半身を立てた。反射的におちんちんを隠したが、すぐに横の二人に両手を取られてしまった。そこへ、キク姉さんが「帰ってきたよ」と挨拶しながら、庭に顔を出した。
 バイトから戻ったばかりのキク姉さんは、僕が相変わらず丸裸のまま庭にいて、自分の妹を始めとする六人もの女の子たちにいじめられているのを見て、呆れていた。アキ姉さんにだいたいの経緯を教えてもらったキク姉さんは、僕の体がところどころ土に汚れていることが一層の哀れを誘うと言い、おちんちんを縛ったロープを引っ張られるようにして膝を立てて、お尻の穴の中で膨らませた風船をピストンされて悶えている僕に憐れみの視線を向けた。
「こんなちっちゃいおちんちんでも精液って出るの?」
 夕焼けが大きく広がっている西の空を背にして、僕の正面に立つレイちゃんがおちんちんを縛ったロープを軽く引きながら、その質問がふと思った素朴な疑問に過ぎないので格別返答を求めないことを伝えるかのように、照れ笑いを浮かべて首を横に振った。そんなレイちゃんの心遣いを無視するかのように、風紀委員がきっぱりと答えた。
「精液なら出るよ。私も何度か出るところ見たもん」
 僕が射精させられたところを幸ちゃんだけでなく、年下の雪ちゃんまでも見たことがあるという事実が、レイちゃんの気持ちを煽ったようだった。何が何でも僕の射精の瞬間を見るんだとエー子と二人で言い張って譲らない。
 髪の毛を引っ張られ立たされた僕は、お尻の中に挿入された風船の出し入れに身を震わせながら許しを乞うものの、エー子に頬を平手打ちされ、黙らされた。キク姉さんがしゃがんで、おちんちんへ手を伸ばした。
「今朝と同じように、自分で腰を振って出しなさいよ。お尻の穴で感じながら、おちんちんを大きくするんだよ」
 細長い指をおちんちんに絡ませると、キク姉さんは僕に腰を振るように命じた。今朝はパンツ一枚の裸体にされたキク姉さんの乳房やパンツなどを見ながら、アキ姉さんの固定した指の中で射精させられたのだが、今度はキク姉さんの指に中で腰を振ることになった。しかも腰を振ると、同時にお尻の中の風船も行きつ戻りつすることになる。
 腰の振りが少しでも遅くなると、女の子たちにお尻を叩かれた。とにかく精液を出さないことには、このいじめから解放されることはない。アキ姉さんと幸ちゃんが僕の両側に立って、それぞれ腕を掴んで放さなかった。一つ年下の幸ちゃんは僕が背伸びしても全然届かない背の高さ、アキ姉さんはそれ以上の高さで、二人とも必死に腰を振る僕を冷然と見下ろしていた。
「お尻を犯されながらオナニーするのはどんな気持ちかな」
 汗にまみれながら腰を振り続ける僕に、風紀委員がのんきな声で訊ねた。性的な快楽は高まりつつあったが、長い時間いじめられていた僕の肉体的な疲れが腰のスムーズな動きを妨げるようになっていた。と、キク姉さんは時々手助けするかのように、おちんちんに絡ませた指を自ら動かすのだった。そして、次第にキク姉さんの指の自発的な動きが大きく長くなってきた。
 泥土と化した地面を踏み締める足の指が泥を掴んだ。おちんちんの袋がきゅっと締まってきて、性的な快楽は頂点を迎えようとしていた。頭の中を空っぽにして腰を振り続ける僕に雪ちゃんが声援を送った。
「見て、亀頭が赤くなって大きく膨らんでいるでしょ。まもなく射精するよ」
 幸ちゃんの一声でレイちゃんとエー子がおちんちんの前に顔を近づけた。空気入れを持っているY美が後ろから、
「黙って精液を出すんじゃないよ。ちゃんと知らせないとお仕置きだからね」
 と、脅かす。僕は命じられた通り、いきそうなことを告げた。キク姉さんの指のアシストが一際大きく動いて、我慢に我慢を重ねた射精もついに限界を超えて、夕暮れの生暖かい空気の中に精液が放物線を描いた。レイちゃんとエー子が目を丸くして大きな息を吐いた。レイちゃんは土に落ちた精液を手ですくい取ると、両腕を取られたままがっくりと首を落とす僕の乳首やお腹になすり付けた。
「女の子に射精の瞬間を観察されたのは、初めてじゃないでしょうに」
 いつまでも羞恥と屈辱の悔しさから立ち直れず、しゃくり上げている僕をY美がいぶかしがった。お尻の穴が風船を抜かれた今もずきずきと痛み続けていた。射精させられた後、僕はまた川に落とされ、体を洗わされた。さすがに女の子たちは僕の体を弄ぶことはやめたが、布きれ一枚も与えられぬ素っ裸の状態は変わらなかったし、おちんちんを縛ったロープもそのままだった。
 女の子たちは立ち話に興じていた。桜の幹にもたれて休む僕の目に夕闇が濃く迫りつつあった。アキ姉さんが女の子たちに「もう七時を回ったよ」と告げた。突然、おちんちんの根元が引っ張られた。おちんちんを縛ったロープをY美が引っ張ったのだった。
「さ、帰るよ」
 ぐいぐいとロープを引いて、Y美が門扉に向かう。僕は慌ててY美に停止を呼びかけた。
「うるさいな。なんだよ」
「このままでは帰れません。服を着させてください」
「馬鹿だね。お前の服なんか、ここにはないよ」
「せめてはパンツくらい穿かせてください。海水パンツでもいいです」
「男の子の下着も水着も、ここにはないんだよ。いいじゃん、もう暗いんだし、真っ裸のまま帰りなよ。幸ちゃんたちも一緒に帰ってくれるって言うし」
 薄闇の広がる往来は、まだまだ人も少なくない。おちんちんにロープを括りつけられた真っ裸の格好でY美の家まで歩くのは、とんでもないことに思われた。おちんちんを両手で隠して腰を引く僕を無視して、Y美が歩き始めた。あっという間に門のところまで連れて行かれた。
「また明日ね。ナオス君、あんまりたくさんの人に裸んぼを見られないといいね」
 風紀委員が手を振る中、通りに出された僕は、そのままY美に引きずられるようにして歩き始めた。幸ちゃん、雪ちゃん、レイちゃん、エー子が僕の後ろを付いて来る。
「信じられない。チャコ兄ちゃん、裸んぼのまま歩かされてるよ」
「仕方ないよ。服がないんだから」
「でもさ、Y美さんの家までは二キロぐらいあると思うけどな」
 ひそひそ話す女の子たちの声を聞いて、Y美が振り返った。
「おとといの晩、お母さんの車で計ったら二キロ半あったよ。問題になると面倒だから、人がいたら適当に隠してあげてね」
 元気な声で女の子たちが返事をしたので、Y美は満足したように微笑んだ。と、後ろと前から車が続けて何台も通った。僕は女の子たちの間に隠れた。が、女の子たちは歩みを止めなかった。車が過ぎると、女の子たちはてんでばらばらに歩き始めた。彼女たちはお喋りに夢中になり、車が通っても僕を隠すことを忘れた。スモールランプを点灯した車が何台も僕の横で速度を落とした。
 これ以上晒し者にされるのは勘弁してほしかったが、レイちゃんは、そんな僕の気持ちを嘲笑うかのように、意地悪な命令をした。おちんちんを隠して歩くことを厳禁にすると言うのだった。
 おちんちんを手で隠して、いかにも恥ずかしそうに歩いていると、人が見た時、女の子たちにいじめられて、強制的に裸で歩かされているように感じる。それではY美や自分たちに迷惑を掛けるから、自ら進んで裸で歩いているんだと、周りの人が納得するように、おちんちんを隠すことなく堂々と歩くべき、というのがその理由だった。
 ロープでおちんちんを引っ張られている以上、自分から裸で歩いているような印象を見る人に与えるのは相当に難しいと思い、そのように口答えすると、レイちゃんはおちんちんの皮をつまんで、右に左に回した。千切れるような痛みに悲鳴を上げ、許してもらう代わりに歩行中はおちんちんを隠さないことを約束させられた。
 時々Y美が振り返って、僕がおちんちんから手を放して無理に平静を装って歩いているのを見た。そして、隣りを歩くレイちゃんに、
「おちんちん丸出しにして歩かせるのは、いい考えだね。チャコは中学一年でもあの通り幼い体だから、真っ裸で通りを歩いていても、子どものことだからって笑って許されるよね。しかも、恥ずかしがらず、おちんちん丸出しにしておけば、私たちに非があるとは思われないし」
 と、話し掛けた。レイちゃんは嬉しそうに頷いた。
 両手を振って普通に歩かなければならないのだが、どうしても前屈みになって腰の辺りで手が止まってしまう。自分が素っ裸であることを意識してしまう。それでも無理して歩行を続けていると、足にぐにゃりとした感触があった。土踏まずから足の指にかけて犬の糞がべたりとくっ付いた。
 女の子たちが「いやあ」と黄色い声を上げて僕から離れる。ぬるりとした足の裏が気持ち悪い。その合間もY美はロープを引いてすたすたと前を行くので、僕はアスファルトに足の裏に付着した犬の糞をなすり付けながら歩き続けなければならなかった。
 十字路を右に曲った。ここからは、人も車も交通量がぐっと増える。立ち話する女の人たちや帰宅するサラリーマン、学生など、次々と視線が僕の裸体に突き刺さった。学生の集団が僕を見て笑い、声を掛けてきたが、羞恥のあまり頭が働かない僕はその意味が分からず、「ああ」とか「うう」としか返答できなかった。
「かわいそうに」
 そう捨て台詞を残して、学生たちが過ぎた。立ち話のおばさんたちがあまりじろじろとおちんちんを見るので、ついに堪らずおちんちんに手を当ててしまった。と、すぐにエー子が「隠した、隠した」と騒いだ。
 約束を破った僕をこっぴどく叱ったのはY美だった。歩道の脇に水田があり、苗の植わっていない部分が歩道側に広がっていた。Y美は、おちんちんを手で隠した罰として、僕にその中へ入るように命じた。
 渋々足を入れると、ぬるま湯がねっとりとしみ込んで、踝を浸した。体重を乗せた泥土がずぶずぶと沈み、向う脛にぬるま湯のさざ波が押し寄せる。両足を沼に取られ不安な面持ちで立ち尽くす僕にY美が命じたのは、体中に泥を塗れということだった。
 しゃがんで泥を掬い、腕や胸に塗る。重たい泥が体を流れた。


4 コメント

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素晴らしい〓 (Unknown)
2010-03-15 10:30:25
大変お早い更新ありがとうございます今後の更新も楽しみにしてます
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オレもう仕事やめるッ!! (鈴木師匠)
2010-03-21 23:47:07


あばばばばば!!なんじゃこりゃ!?
3日やっただけでオレの安月給を軽く越えちまった!!!!
てかもう働く意味ねぇし、オレこれで食ってくわ!!うはははははwwww
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Unknown (zxc)
2010-04-26 15:40:15
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Unknown (湘南)
2016-01-22 19:39:10
「スパルタの海」の戸塚ヨットスクールの話と一緒ですね。Y美の家が戸塚ヨットスクール同様でナオス君は、何故脱獄しないのでしょうか。実際にY美の家と戸塚ヨットスクールてどっちが恐ろしいのでしょうか。
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