宇治市植物公園には山野草が色々植栽されている一角があります。
その種類は年々増えているように思うのですが、なぜかその花をみることは滅多にありません。
ところが、今回「雪割草はこの下」という大きな看板を発見。
降りてみると・・・
わ~可愛い!
一角に、雪割草が点々と咲いていました。
最初に見たときは、曇っていたので、ほとんど花が閉じていました。
他の場所を回っているうちに晴れてきたので、もう一度同じ場所に行ってみると・・・
見事に花が開いていました!!
雪割草はキンポウゲ科のオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウの総称です。
一番有名なオオミスミソウは北陸以北の日本海側に自生しています。
余談ですが、以前新潟旅行に行った時、自生地があると知り、いつかは行ってみたいと思いました。
自生には珍しく色や形の変化が多いので、古くから愛でられていた雪割草。
園芸品種も多く作られ、雪割草の愛好家が全国におられるとか。
この辺で、花の作りを。
中央の緑の部分が雌蕊、周りを取り囲んでいるのが雄蕊。
花弁のように見えるのが萼片。
花の下に見えている萼のような緑の部分は、苞なんだそうです。
ややこしい~
ちなみに、雪割草と漢字で書くのには意味があります。
サクラソウ科サクラソウ属のユキワリソウという別種があるからです。
ミスミソウ(三角草)という名前は、葉が三裂していることから付けられたようです。
ただし、上の写真を見ると、三角というより、葉の先が真ん丸。
先が少し尖り気味なのがミスミソウ、丸いのがオオミスミソウなので、こちらはオオミスミソウですね。
雪の下から常緑の葉が出てくることから、雪割草という愛称で呼ばれたそうです。
あとは、並べるので眺めてくださいね。
回りを柵で囲まれていたので近づけず、イマ億な写真ばかりですみません。
雰囲気を感じていただけたでしょうか。
来年も咲いてほしいです!
【撮影:2025/3/1 宇治市植物公園】
今日はひな祭り。
今年もあの雛人形を見るため、宇治市植物公園に行ってきました。
そう、すっかり宇治市植物公園名物になったトロピカルフルーツ雛です。
お内裏様がドリアン、お雛様がマンゴスチン、一年ぶりですね!
去年と同じ、ひょうたん雛も飾られています。
お内裏様の平安風と、お雛様のアラビアンナイト風が素敵。
トロピカルフルーツ雛とひょうたん雛、「作・職員一同」の札が置かれています。
何度見てもクオリティがすごい!
そして、さらに横にはいつもの京雛の段飾りも。
やはり、並びは向かって右がお内裏様、左がお雛様です。
はんなりした京風のお顔とお衣装が素敵ですね!
そうそう、いつもはバラバラに置かれている段飾り、今年は3つ並んで飾られていました。
前回行ったのは1月末、2月には寒波が続きましたが、それでも春はやってきていました。
この後は、園内でみたビタミンカラーを中心にお届けしますね!
春のビタミンカラー代表、フクジュソウです。
まだ葉が展開する前なので、早春の風情が際立っています。ツヤツヤ花弁が素敵!
「セツブンソウ」の名札のある場所、何もないと思ったらたった一輪咲いていました。
今年は咲き始めが遅かったヒイラギナンテン、まだ咲いていてちょっと嬉しい。
残念!ギンヨウアカシアはまだ咲いていませんでした。
それでも蕾は十分膨らんでいるので、黄色のポンポンのような花が咲くのももうすぐでしょう。
そして、春の黄色い花代表のハナナが満開!
花と水のタペストリーもくっきり。
タペストリーの真ん中で作業をしている人が何人か。
大変そう、でもちょっとあの辺に立ってみたい気もします。
春のゾーンのハナナ伏見。もう満開です。
修景池の反対側から。
上から見たら上の一面しか見えませんが、対岸から見たら段々畑のようになっています。
あ、梅の木が満開!その奥にハナナ。
おかげさまで、エネルギーを沢山いただくことが出来ましたよ~
ちなみに、ハナナを見ていると急にハナナの酢味噌和えが食べたくなって買って帰りました。
品種は「伏見」でしたよ。
宇治市植物公園3月、明日も続きます。
【撮影:2025/3/1 宇治市植物公園】
今日から3月!いよいよ名実ともに春・・・
のはずなのですが、2月の寒さが長引いたので、例年より春の花の開花が遅れています。
先週、たまたまJR嵯峨野線に乗る機会があり、車窓から見た光景に目を奪われました。
京都駅にほど近い場所にある梅小路公園、その一角が紅色に染まっていたのです。
あ、咲いてる!
その翌日はいいお天気。仕事に行く前に、遠回りして梅小路公園に立ち寄りました。
車窓から見えていたのはこの光景。
そう、梅小路公園には、小さいですが梅林があるのです。
咲いていたのは紅梅と白梅。
見ての通り、三分咲き程度でしたが、十分遠目にも鮮やかでした。
この白い梅は、冬冬至という品種。
紅色の華やかな梅は、早咲きの八重寒紅です。
うれしいねえ・・・
あ、お月様!
調子に乗って、白梅でも
冬冬至は一重ですが、白い花と沢山の蕊が青空によく映えます。
八重寒紅は超有名ですが、やっぱりいいですね~
中央に小さく月が映っています。
おっと、切りがありませんね。
色々な品種の梅が咲き始めるのは、まだ少し時間がかかるようです。
この後、折角なので少しだけ公園を歩いてみました。
寒そうに羽を膨らませたカワラバト
よく鳥が水を飲みに来る池ですが
いたのは常駐のアオサギのみ。いつ行ってもいます。
可愛い電車のモニュメント。
サザンカ、今年はいつまでも咲いています。
スタバ前に置かれている京都市電の車両。
私は乗ったことがありませんが、郷愁を誘いますね・・・
ということで、簡単ですが、梅開花のご報告でした~
【撮影:2025/2下旬 京都市】
寒波に次ぐ寒波・・・例年下旬になると早春の野草が咲き始めるのに、今年は全然。
あーあ、今月の道草日記は貧弱になるな~と思いながらいつもの池のほとりを歩いていると・・・
あれは何?
わーおー!
こ、これは・・・
絹糸のような綿毛が干からびた実から噴き出してる!
なんて綺麗な綿毛なんでしょう。
ここは夏にガガイモの花が沢山咲いていた場所。
ということは、これが有名なガガイモの実!
あれだけ沢山咲いてもめったに実が生らないので、ちゃんと綿毛が入った実を見るのは初めでです。
あ、見ているうちに1つ実が外れて飛びだし、茎に引っ掛かりました。
こんな小さい実に山ほど実が入っているそうで、うっかり家の中で弾けさせると惨事になるそう。
それでも持って帰りたかったのですが、探してもこれ1個しかありません。
家を綿毛だらけにするより、ここで風に乗って飛んで行くのが幸せでしょう。
あ、あちらにもある?
あらら、ガガイモではなくてカマキリの巣でしたわ。
全体はこんな感じなので、よく見つけたな~と我ながら思いました。
ガガイモは、キョウチクトウ科ガガイモ属。
以前はガガイモ科でしたが、キョウチクトウ科になってから、毒がある草のイメージが・・・
ところが、調べてみたら、若芽は食べられるそうなんです。
8月下旬~9月上旬にかけて、モコモコの毛が生えた花が沢山咲きます。
折角なので、その様子もアーカイブで・・・
つる性植物なので、こんな感じで広がります。
集散花序に星型の花が咲きます。
色は白~赤紫色ですが、周りが白っぽく、中央が赤紫色になるのが一番多いかな。
ガガイモの古名はカガミあるいはカガミグサ。
実の内側が鏡のようにピカピカ光るからなんだそうですが、ちゃんと見たことがない~
こちらの実は宇治川畔で見た実。綿毛はすっかり飛んでしまっています。
日本神話では、少彦名の神が「天之蘿摩船(あまのかがみのふね)」に乗ってきたと言われています。
そんなに小さい神様なのですね。
つーか、そんな昔から有名な草!?
こちらが赤紫が濃い花。緑色のクモがとまっています。
これくらい咲いていたら壮観です~
白いガガイモの花。中央から柱頭が飛び出しています。
雄蕊は合着して根元に固まり、蓋があるので、どこに葯や花粉があるのか全然分かりません。
最後は、ガガイモ科に群がる虫・・・
苦手じゃない人はクリックしてくださいね。→
ガガイモ科の植物を食草にしているカメムシの仲間がいるそうです。
ということで、ガガイモの記事はここまで。
いや~、道草咲いてくれ~
【撮影:2025/2下旬 宇治市】
冬の京都府立植物園のお楽しみは何といっても鳥さん!
そうなんです。京都府立植物園はバードウォッチングの名所でもあるのです。
この日も園内のそこここで大砲レンズを持った人たちを見かけました。
私はというと、植物を見ている途中でたまたま見かけた鳥を撮るだけ。
それでもこの日はこんな鳥さんに出会えました。
最初に出てきてくれたのはこの日もジョウビタキのジョビタ君。
北山門から入ったところのワイルドガーデンが縄張りのようで、毎回見かけます。
次に植物生態園で見かけたのはジョビコちゃんです。
相変わらず逃げるでもなく、堂々と私の前でポーズをとってくれました。
カエデエリアのスギゴケの上にはカラス。
くちばしはハシブトっぽいけど、おでこはハシボソっぽい。どっちでしょう。
キジバトちゃんはあちこちで見かけました。
サクラエリアにいたツグミちゃん。
ぴょんぴょん跳びながら動くので、意外とピントが合わない。
ようやく撮れた一枚です。
落葉の下の何かを探して食べているようです。
滅多に見られないのですが、落ち葉を跳ね飛ばして何か食べていたカルガモ。
クワァと口を開けています。
この他にも、エナガやシジュウカラが高い木の枝に止まって鳴いていましたが、撮れず。
そろそろ帰ろうかな~と思ったときに、地面で動く鳥発見。
動き方がジョウビタキに似ていましたが、色が違う!?
たまたまスポットライトを浴びた姿を捉えることができました。
なんと、今年初見のルリビタキ♂のルリオくんです!
必死で望遠で追いかけまわしましたが、もうちょっとというところで失敗ばかり。
やっと撮れた一枚がこちら。
ピントが甘々ですが、可愛い表情が見られて嬉しいです!
青い鳥に出会えて、なにかいいことあるかな~
【撮影:2025/2中旬 京都府立植物園】