無言歌 作品19の1 「甘い思い出」 メンデルスゾーン
やわらかい雨ふりの春分の日となりました。
昼夜の長さが同じ日のことだと思っていたら、それは三日前だったそうですね
・・・知らないことはいっぱいです
行ったり来たりしていた季節も、ここで一つ深呼吸して、
進んでいくのでしょう。
今日は友達のお子さんが、親元から離れて、新生活をスタートされる日です
おめでとうございます!自分の夢に向かって進んでいかれますように
子供が育ち、巣立っていく日は、親にとっても新たなスタートの日
そしてその日は、いずれ私にもやってくるんだなあ・・・
メンデルスゾーン(先日書きました、ファニー・メンデルスゾーンの弟ですね)の「甘い思い出」は
「無言歌集」の一番初めに収められています。
音という言葉で綴られた歌たち。
全48曲のうち、作曲者本人が題名をつけた曲は「ヴェニスのゴンドラの歌」など5曲のみで、
この「甘い思い出」の曲名も、また後世につけられたものです。
ソプラノの部分に歌と、左手の低音部にもベースなだけではなくて、向かい合う歌を感じ、
2つの声の間には、やわらかいアルペジオの中声部が入ります。
この曲は、曲集の一番らしく、柔らかななかにも、凛として、
春浅い季節の空気のように、きゅっと引き締まる思い、
そして、未来へのあこがれや希望がつまっているかな、と感じるのです。
新しく旅立っていく人達に向けて・・・
すてきな思い出を胸に、すばらしい出会いがありますように!