lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

のんちゃんに会った日

2013年03月22日 | 教室の風景

うんと前のお話です。(ごめん、長くてつまらない話だけど、この季節になると思い出して

 

学校を出て2年ほど勤めてから、新米主婦になった私でしたが、

ちょっと挫折したピアノとはいえ(そのお話はまたいつかするかもしれないし、できないかも知れません・・・)

それは自分にとっては大切な幹の部分で、

勉強は一生続けていこうと思っていました。

その日私はたまたま用事で、最寄りのバス停に行ったら、

そのベンチにランドセルを背負った小さい女の子が座っていて、笑って話しかけてきます。

「どこにいくの?

「えっと、~~だよ

(考えたら知らない人に声かけちゃいけないけど、まだ時代がのんびりだったなあ)

学校の帰り道、休憩しているらしいその子は、続けて、

「お姉ちゃん、私の名前、わかる?ヒントはこれ

と、ぴかぴかの名札の上半分を見せてくれました(だめだよ

その苗字から思い浮かぶタレントさんの名前があったので、つい、

「~~ちゃん?

と答えたら、その子はおどろいた目をして

「あたり~!なんでわかるの?のんちゃんだよ。じゃあお姉ちゃんの名前は

と言うのです。その後もお話してからバイバイってして、なんだかその日は楽しかったなあと思いました。

 

・・・数日して、玄関チャイムが鳴って、出てみると、その子とお母さんらしい人と、うちのお隣の奥さんがにこにこ立っていて、

「うちの娘が言うので探したらご近所で、ピアノを弾かれてるみたいだと伺ったんです。この子がピアノ習いたいって言うんでお願いできますか

とおっしゃってきて、今度は私のほうが・・なんでわかるの?と驚く番でした。

それから、上手でもない私は、ピアノの先生と呼ばれ今もそうなのです

あの時の小さな出会いが、

今こうしてピアノを一緒に弾くことにつながっています。

(この前のホルンのコンサートも、そういえば小さなきっかけが音のリレーになっていくんだったなあ)

長い年数が経った今も、

今目の前にいる子たちと、向き合っていくことを忘れないようにしたいなあ。

楽しいことも、時にはつらいこともあるけれど