誕生日の時に書こうと思っていたのですが、ちょっと後になりました。
10年前にお腹に小さい筋腫が見つかり、
様子を見てよう、と、のんびりしていたら、だんだん大きくなって、
昨年には、直径が20センチ、重さも1キログラムをこえて、
とうとう手術をすすめられました
小さな切り傷ややけどでも痛がる私なので、
目がまわりそうだし
手術のあと、どのくらいで回復するかわからないだけに、
ピアノのレッスンはどうしよう・・・と、
しばらく迷いましたが、
訪れた病院は、腹腔鏡の手術でよく知られているそうで
このような大きな筋腫でも、お腹に3か所の小さな穴を開けて手術を進めてくださるということで、
思い切って、手術を受けることに。
そうして、日にちを、子どもや大人の発表会にも離れた11月に決め、
それまでは注射で、少しでも大きくなるのを止め、
家の中は、できる限り大掃除していよいよ入院です。
手術の時間がきて、ストレッチャーで運ばれていった部屋で、
名前と誕生日をたずねられ、看護士さんが、にっこり
「あら、もうすぐお誕生日なんですね」とおっしゃって、私もにっこりと、
「はい」 と、返事したところで、
・・・少し、うたたねしたのかと思ったら、・・・
約4時間半の手術が、無事に終わっていました
次に目が覚めると、家族が、
「あっ、目が覚めたよ。よかった、よかった」と喜んでくれていて、
家族や先生たちに、私も、
「ありがとう!」って言おうとしたのです。
ところが、出てきた言葉は、カの鳴くような声で
「痛~い」
2日くらいはもう痛くて痛くてこの調子で、申し訳なかったのでした
でもよかった。
痛みは、時間とともにおさまるんだし、
無事元気になれたのですね
術後、2週間くらいから始めたレッスン、
・・・これは、体力的にはだいぶ厳しかったけれど
お休みの間も、生徒さんからお手紙やお見舞いが届いたり、
退院後、初めのレッスンにみんな、心配そうな顔を浮かべながらやってきて、
「せんせい、よかったね〇〇もピアノのれんしゅう、すごくがんばっててん」
と、びっくりするくらいがんばってきて、
生徒さんの横で、お母さんも、
「先生が手術をがんばっているから、自分もちゃんとがんばる、って言って」
とにっこりされていて、
このような生徒さんやお家の方に囲まれていて、
練習してるのかな、とか、やめちゃうかな、などと心配していた自分がはずかしかったです。
手術はやはり大変でしたが、
今こうして元気でいられることのありがたさ、そして、自分が、どれだけ周りの人に支えてもらっているか、
かえりみて、感謝する機会でした。
すっかり元気になって一年経ちましたが、
私からも周りの人へ返していけますように
今月の教室は、そろそろクリスマス会の曲選びや準備に入っています。
先月から来られた生徒さんたちも、いろんなお話をしてくれたり、
「ツェルニー30番攻略ノート」を作ってきてくれたり、一緒にがんばっています
わくわくする季節に向けて、またいっそう、教室には元気や一生懸命なパワーがあふれていきます!