lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

布で描いたアプリケ芸術・「宮脇綾子の世界展」へ

2015年05月29日 | 美術展、作品展

京都駅前の伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOで開催中の、

<布で描いたアプリケ芸術・宮脇綾子の世界展>を観てきました。

作者の宮脇さんは明治38年生まれ。厳しい時代を生きてこられたなか、

戦争が終わって、ぽっかり空いた心をうめたいと思い、

40歳を越えてから始められたのが、身近にあった布を使ったアプリケだったそうです。

身を取ったあとのカレイだとか、シイタケの裏側、野菜や台所用品、道の草花など、

ごく身近にあるものが、古布から創り出され、

その色遣いにわくわくしたり、時に笑いそうになったり、懐かしいなと思ったりしました

 

作品のどこかに一緒にある「あ」の文字は、

(大きな作品のまんなかに大きく入っているのもあって、これも楽しかった)

綾子の「あ」に、アプリケの「あ」、

あっとおどろく「あ」、そして、ありがとうの「あ」でもあるそう

作者のあたたかい思いが伝わってくる、楽しい美術展でした