京都駅前の伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOで開催中の、
<布で描いたアプリケ芸術・宮脇綾子の世界展>を観てきました。
作者の宮脇さんは明治38年生まれ。厳しい時代を生きてこられたなか、
戦争が終わって、ぽっかり空いた心をうめたいと思い、
40歳を越えてから始められたのが、身近にあった布を使ったアプリケだったそうです。
身を取ったあとのカレイだとか、シイタケの裏側、野菜や台所用品、道の草花など、
ごく身近にあるものが、古布から創り出され、
その色遣いにわくわくしたり、時に笑いそうになったり、懐かしいなと思ったりしました
作品のどこかに一緒にある「あ」の文字は、
(大きな作品のまんなかに大きく入っているのもあって、これも楽しかった)
綾子の「あ」に、アプリケの「あ」、
あっとおどろく「あ」、そして、ありがとうの「あ」でもあるそう
作者のあたたかい思いが伝わってくる、楽しい美術展でした