2005年12月に白ブサを購入して以来、殆ど長距離ばかり走っていたが遠いハンドルがネックとなり体のあちこちが痛かった。次は丸太に乗ってるようなバイクにしようとの考えが最も強く、どうやら一番近いのがV-Stromっぽい。
V-Stromのプラスチッキーな車体には所有感なんて微塵も感じないが、セミカムギアの音と、鼓動を感じる振動は薄いものの低いドコドコした排気音、よく動くサスペンション、F19インチのどっしりしたハンドリング、アップライトなポジション、ツインの中回転域のアクセルへの反応の良さなど足つき以外は実に名古屋-川崎移動に向いてる。と思う。
しかし、隼に比べて絶対的な加速力はかなり低い。高速道路じゃ話にならないほど差が出るだろうが楽チンとのトレードオフと考えれば妥協も出来る。
で、色々細かいところを見てみる。
タンクバッグの取り付けはマグネットは絶望的だしベルト固定は使い勝手悪そう。
GIVIのタンクロックシリーズが良さそうかな?
タンクバッグはどうするんだろ?
トップケースは今GIVIのE370を持っている。モノロックのアタッチメントは見つけられなかったが、まぁプレート切り出せばなんとかなるだろう。
結構強度ありそう。VFR400Zは20キロほどの積載繰り返したらアームにクラックが・・・
白ブサと比べると全然性格の違うバイクだから感覚をリセットしないと違和感ばかり感じそう。
V-Strom1000と650に試乗した。
650は以前にも試乗したが今回は1000との比較で2回目の試乗。
[足つき]
シート高は数値上は1000は850mmで650は835mmと、若干1000の方が高いがちょっとだけシートサイドを絞ってある。ノーマルシート同士だと1000も650も平坦な駐車場でただ跨るだけならあまり足つきに差はないが、バイクに跨ったまま起こしてスタンド外すアクションの際に1000の方が若干だが重く感じた。足つきギリギリだとバイクを起こす際に力を入れにくいのでこの微妙な差が気になる。
実際の交差点ではこの差は拡大する。明らかに1000の方が短足に負担がかかる。シフト操作での足の左右着け替えなんかの場面で足に入る力が全然違うのだ。これは足つきギリギリの人しか解らないかもしれない。
1000をローシートに交換して再度乗ってみた。劇的には変わらす、交差点では650のノーマルシート並の感覚。どちらにせよ足どっしり着かないものは着かないんだから多少の差は関係ないと思った。
[乗り心地]
どちらも立ちが強く直進に関して気持ちよく安定してる。ただ、650の方がサスの動きが滑らかでなく若干コツコツきた。1000の方が前後サスの動きが感じやすく、小さなギャップのいなし方も穏やかだった。
[操縦性]
1000も650も共通して旋回、制動、加速ともに非常に穏やかな印象。ハンドルも変に切れ込まず低速旋回で車体が急に傾いたりもしない。ブレーキも初期制動の立ち上がりや握りこんだときのフィーリングも意図した範囲内で効く。ガッツリ減速で感動するようなことはないが充分だ。
クラッチについては650は半クラの範囲が広く操作しやすい。1000はミートポイントが遠く、指の短い自分には微妙なタッチは厳しかった。握り込みは1000の方が油圧だけあって握りこんだままの状態を維持するのは若干楽、ハンドルの切り加減の影響も受けないし。
[エンジン]
パワーは常識的な市街地走行ではどちらも全開不要で余裕がある。その意味では差はない。
全開加速では1000の方がトルクが太いのだが、スピードの乗りはそれほど差は無いように感じた。もっと高速域でないと明確な差がでないかもしれない。アクセルへの反応は中回転域ではどちらも気持ちいい反応をし、1000の方がパンチは強いが効く回転域は狭いかもしれない。
音は文句無に1000の方が良かった。セミカムギアトレインの音とドンドンドンという太い排気音の組み合わせは絶妙。ただ、回すとつまらない音になるがツインでは仕方がない。低回転でドコドコ加速するのが気持ちいい。
どっちも長時間巡航には向いてそう。
以前から気になっていたV-Strom650に試乗できた。
今回は現行モデル、前回は旧型に乗ったので所々比較しながらインプレ書いてみる。
【足つき】
足つきは微妙に新型の方が厳しい。
"身長165cmの自分の場合は"という前提だけど、新型は路面の凹み具合や停車の仕方で両足が同時に着くか付かないかという具合に対して、旧型は大体の場面で両足が着く。
どちらも片足はしっかり着くし、車体が軽く感じることもあって実用上問題ない。
しかし足でバックするのは絶対無理。(´・ω・`)
【エンジン】
意外だったのは、エンジンは新旧どちらもレスポンス、力感、回転上昇フィーリング、パルス感、サウンドの全てに何の感動も無いこと。低回転域では鼓動感というよりノッキングや振動といった粗雑なフィーリングで、この回転域はあまり使いたくない。
低~中回転域にかけての瞬発力は新型の方が若干上だが、NC700Xのようなパルス感と共に気持ちよくはじける感覚は無い。
新型は3000rpmあたりから排気量相応のトルクを感じ、そのままスムーズに回転が上昇する様子からフラットな印象を受ける。しかし、少々エンジン回転を引っ張りながらポンポンポンとシフトアップしてゆくが、あれ?まだこの速度?って感じ。立ち姿勢だから体感加速と実速度の関係はスポーツ系とは結構違うからかもしれない。
全開加速なら微妙にVFR400の方が速いかもしれないが、VFR400だとパワーバンドに入るまでは緩慢という感覚に対してV-STROMは3000rpmも回っていればどこからでもVFR400パワーバンド並みのトルク感は得られる。これならリッタークラスのストップ&ゴーと同等のペースで走れそう。
旧型は似たような傾向だが若干トルクが薄い。
【ハンドリング】
ハンドリングはどっしり落ち着きがあって新旧どちらも良い。( ・∀・)ノ
F19インチのお陰かイナーシャが大きく直進を強力に保持しようとする。
車体は軽く寝るがハンドリングがどっしりしてるのでイメージした旋回力をドンピシャで得やすいしその状態をキープしやすい。平たく言えばフラフラしない。
【サスペンション】
新型のサスの動きは期待よりも若干固い印象で、荒れた路面の細かな突き上げのいなしが十分でない気がした。個体差かどうかわからないが、旧型の方が若干マイルドなような気がする。
市街地走行レベルの速度域ではサスに全て吸収させるには車重が軽いのかもしれない。試乗ではサスストロークを十分に使っていないものの、腰高感というか潜在的な余裕あるストロークの存在は何となく感じる。
勝手な希望だけど、セローのようにもう少し路面との隔離間というか浮遊感があって欲しい。
【快適性】
試乗は市街地走行だったのでエンジンの熱は結構感じたし、クラッチは油圧じゃないので戻りが強いため握ったままの状態を維持しないといけない場面はかなりキツイ。中途半端なタイミングの信号待ちや渋滞路はかなり苦痛。
巡航時は間違いなく楽だが加減速などに面白味は無く、感性性能は低い気がする。
【総括】
長距離走るのに「楽であること」「楽しいこと」の2要素は重要だが「楽しいこと」が大きく欠けてそう。隼やVFRやセローなどでは長距離・長時間ライディングは苦痛だが、そのストレスを吹っ飛ばすことが可能な場面がツーリング道中にいくつかある。
トータルで考えると、長距離走ることに対して楽ではあるけどそれだけでありV-Stromに決定的なアドバンテージは無いかもしれない。(´・ω・`)