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これまで使っていた卓上ボール盤は高儀のEARTH MAN DP-200。穴あけ能力的にはさほど問題もなく小柄なことと台車を付けていたこともあり納戸から部屋や廊下への移動も容易であり割と役に立っていた。
しかし動作時はガラガラとノイジーな音を発して不快なことと、テーブルに昇降ハンドルがないこと、各部の操作に滑らかさや剛性感が無いことと、細い錐ではエキセントリックシャフトが入っているのでは?と思うような若干芯ブレの影響を感じるなどといった不満点もあった。身内の工場でちょくちょく日立やKIRAのボール盤を使っていたこともあり本物とオモチャの差を感じていたところで家のリフォームを機に1部屋作業部屋を設けることとなり前から思っていたボール盤の入れ替えをすることにした。
いざ新しいボール盤を探し始めると殆ど中国製のよくわからない製品ばかりな状況になっていることがわかった。
日本メーカーだと以前から注目していた日立や東芝のちょうどよいサイズのボール盤はもう売っておらず、京セラとマキタくらいだ。それでも生産は中国なのでもうどこの製品を買っても大差なしの状況だ。
Made in Japanを探しても日立のB13はもう販売しておらず、KIRAや遠州はどう見ても家庭用ではない。
そこで昇降ハンドルが着いていることは必須として大きさや使い勝手に保守性など、それぞれの面で気になる製品をいくつか選んで検討してみた。
・京セラ TB-2131
・stax tools 303 UNCLE SAM
・SK11 ラジアルボール盤 SDP-600RD
・イリイ TR-307ED
これならOKと思える機種は無い。結局決め手になったのは現実的なサイズと保守性。問題があった際に営業所へ持っていけるとか部品を入手しやすそうという目線から京セラ TB-2131を購入した。ネットのレビューを見るとコスパは悪く、性能のバラつきも目立ち、京セラが中国からベトナムへ電動工具生産をシフトするタイミングで廃盤の不安もあるしテーブルは回転式の丸型ではないがまぁいいだろう。
まだ部屋の中には何もない。数日間はボール盤だけデーンと置いていた。
てっきり組み立てが必要かと思っていたらほぼ完成状態。
重量も34キロあり発泡スチロールの梱包材にガッチリハマっていてなかなか取り出せない。無理やり引っ張っても発泡スチロールが曲がりながらいっしょに着いてくる。予想外にてこずりながら取り出した。
まずは芯ブレチェック。
予想外に精度が良かった。
道具箱からすぐ取り出せた面取りカッターを装着して振れ幅を測定したところ、5/100mmと予想外に良いのでチャックを交換するのが逆にリスクに感じる。しかしチャックハンドルはたくさん持っててよく間違えるのでキーレスを使いたいから交換必須。ユキワのゴールドの方買わないともったいないかな。
一方で直角精度などは未チェックだがこちらはあまり気にしていない。自分のバイスの咥え方の方がはるかに問題なのでだいたい合っていれば良い。これ以外に気付いたことには全体的な作りの雑さがある。鋳型から出してそのままのようなベースやテーブルにネジ穴のミゾもガタガタのままな手抜き感。テーブルの表面の平面加工の表面粗さとかいう以前にレコード盤みたいだ。しかし作動音は回転時と停止時はガサガサするが回っている最中は滑らかな音質でかなり静なので気に入った。(DP-200比)
購入前はこの機器選定に少々不安があったがこの芯ブレ精度と音もあって総じて買ってよかったという気分にはなれた。
新しいシャープペンシルを購入した。ファーバーカステル TK-FINE バリオL。色はメルローレッド。
シャープはペン先がグラグラするのは嫌いなので製図用のもを多く使用してきた。一番良く使うのがぺんてるのGRAPHLET PG503 (0.3mm)でたぶん20年くらい使ってるから耐久性は超優れている。
なので今回も製図用から選んだが芯が折れないようにクッション機構が付いていてON/OFFすることで一般筆記用/製図用と切り替えられる。ペンの後部の消しゴムは回転させて繰り出すことができる。使わないけど。
軸はプラスチックだがメタリック塗装されていてとても綺麗でテンション上がる。
消しゴムは繰り出し式。
ちなみにドイツのメーカーだがMade in Japan。
実はこれの従来カラーの緑色は持っていて結構気に入っていた。今回はこれの新色が出ていたので買ってみたが値段の割に上品で高級感がありとても満足感が高い。丁寧に書こうという気になる。
緑色の0.3mmはドラパスのコンパスケースの中に入れている。
Rotring600のように重量感のあるものもが好きだが、実際問題このツルッとしたグリップでは字を書くならこの重量が使いやすい。いつもはメモは万年筆で書いているがシャープペンシルはアイデア出しの文字入りスケッチ用に使ったり材木や金属材料へのケガキ、電気製品のリセットボタン押し、ピックツール代わりに使ったりするから実に重宝する。
結構使い方はデタラメだと思うがZEBRAのシャーボなんてたしか高校時代から使ってるがよく壊れないな。
手前がZEBRAのシャーボ。
手前から2つ目がぺんてるのGRAPHLET PG503。いずれも長寿だ。
いつ壊れてもいいようにスペアは確保している。 PilotのS20のダークブラウンとマホガニー。2つとも0.5mm。
鉛筆やセーラーの長刀 万年筆も予備をストック。
なかなか壊れないからたぶんこれら予備は予備としての出番は無いかもしれない。