山で撮影するための三脚をちょっと真面目に検討してみた。
・バスやロープウェイで邪魔にならない形状。
・ザックに入れて山を歩けるサイズと重量。
・設置と撤収が暗闇でも容易なこと。
・転倒しないようカメラは低位置で使用でき天頂/地平のどこへ向けても安定すること。
・全体の剛性が高く、振動の収束が早いこと。
・雲台や石突が交換可能なこと。
候補に上がったのは次の3つ
- Velbon トラベル三脚 ULTREK UT-43 II
- Manfrotto Elementトラベル三脚 スモール
- SLIK 三脚 エアリー S100
結果的に完全に要望に一致するものはなかなか見つからなかったが脚のロックがナット式なのが少々引っ掛かるもののManfrotto Elementトラベル三脚 スモール カーボンが自分が山で使っている場面を一番山イメージし易かった。
エアリーS100のコンパクトさとレバーロックの脚にかなり惹かれたが細いエレベータ式でもあり全体的にちょっと華奢すぎるように思えた。
ULTREK UT-43 IIは雲台は良いのだがウルトラロックが最後まで引っ掛かっていた。同社のUltra Stikをもっておりちょっと使いにくさを感じていたため。
購入したのはこれ。Manfrotto Elementスモールのカーボン仕様。
上記3つの中でこれはセンターポールがEV仕様でないので頑丈だろうと思いこんでいたが案外グラグラする。予想外だった。
横にあるのはこれまで使っていたSLIKの450G-7。
雲台がプラスチックなので剛性はかなり低い。グラグラ。
低くすれば何とかならないかとショートポールを探したが適当なものが見つからなかったのでとりあえずセンターポールを取り外して使用できるか試してみた。
まずは雲台とセンターポールをバラしていく。
このあたりは普通にネジ止め。
ポールも回せば外れる。
エンドフックも回せば外れる。
そのまま雲台の台座をはめてみた。エンドフックのベースも3/8ネジだったので取り付けることができた。
結果こうなった。
全高も低くなり手で揺すっても全くグラつかなくなった。これはイイ!
※小型三脚にしては頑丈というだけで中型に比べると比較にならない。
あまり低すぎるともちろん湿気が直接上がってくるような土の上ではダメだが場所を選ぶか、場合によっては足をもう少し伸ばせば問題ない。たいていは夜露だし。
脚のナット式ロックも初めてだったが実際に触って何度か伸び縮みさせてみたらそれほど苦にならないことがわかった。これなら星野/星景写真撮影もOKだと思う。