ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

ふと思い出した事

2016-05-21 20:19:34 | 思い出
5月もあっという間に過ぎていく。
本山バラ園には、カップ咲きのピンクのバラが咲き乱れていた。
ねこ吉の大好きな歌、「五月のバラ」をBGMにどうぞ。

昨日の新聞にドナルド・キーンさんのインタビューが載っていた。
「現代人は石川啄木を読むといい。」と言っておられた。
また、「20年前は電車の中で皆本を読んでいた。今は、皆ゲームをしている。」と静かに嘆いておられた。
ねこ吉も、そう思う。

石川啄木かぁ・・・。
ちょっと暗いなぁ。

歌集を持っているけど全部を読み切れてない。

さて、ドナルド・キーンさんは、啄木が書いた「ローマ字日記」について書いておられた。
妻を愛してると言いながら、売春宿に通い、克明に日記を書き、妻に読まれたくないからローマ字で書いていたらしい。
なんて奴だ!
しょせん、男なんてそんなものか!

自分が死んだら日記を焼いてくれるように知人に頼んでいたというが・・・。
ダメだよね。自分で処分しておかなくちゃ。
人に頼むってことは、何処かに読まれてもいいって気持ちがあるはず。


この話を読んで思い出したことがある。

たぶん、ねこ吉が中学生の頃だったと思う。

ねこ吉の家の向かいのおばさんが、ご主人のところに来たローマ字の手紙を読んでほしいと持ってきた。
ご主人はキャバレー通いをしていたらしく、ホステスさんから送って来たんだって。

その家にはねこ吉より一つ年下の私学に通う優秀な娘がいた。

まさか娘には読ませられないから、うちに持ってきたらしいけど、母も読めないのでねこ吉が読むことになった。
変なことが書いてあったらどうするつもりだったんだろう。ねこ吉は思春期の子供だったんだよ。

何が書いてあったか、あまり思い出せないけど大したことは書いてなかったような・・・。
まぁ、鈍いねこ吉のことだから、深い意味は判らなかったのかも知れないけど。

「桜祭りに来てください。」と書いてあったのは今でも覚えてる。
ご主人は、当時アイジョージに似ているといわれていた。

二人とも、まだ生きているかな・・・。遠い遠い昔のお話し。