今年も北アルプス縦走の旅へ行ってきました。
スタートは立山、ゴールは上高地。もしくは蝶ヶ岳を越え、安曇野へ。
この記事は、そんな『行き当たりばったり、風の吹くまま気の向くまま』な山旅の記録です。
7月28日23時過ぎ、神奈川の実家を出発。
電車を二本乗り継ぎ、日付変わって7月29日0時40分八王子発のムーンライト信州で信濃大町を目指した。
この列車に乗るのは2年ぶり、相変わらず煌々とした灯りと車体の軋み、ドアの音で眠れず朝を迎えた。
それでも大糸線『穂高駅』辺りに至ると曇り空の下、車窓には安曇野の田園風景と常念・蝶ヶ岳の裾が・・・
気がつくと眠気なんて吹っ飛んでいた。
5時20分位だろうか?『信濃大町駅』に到着。
トイレに行ったり待合室へ入ったりウロウロしながら、扇沢行きのバスを待つ。
(この間に雨が降り出す)
6時15分発のバスに乗り込み扇沢へ。
(ここ信濃大町から立山室堂までバスとアルペンルートの総運賃は、7,030円+手回り品610円 ザックが10㌔を超える為)
扇沢からトローリーバスに乗換えて『黒部ダム』駅へ。
黒部ダム到着後、少々遠回りになるが、200段ほどの階段を上り展望台へ上がる。(せっかくだしね)
このダムの上を歩いて次なる黒部湖駅へと向かう。(名物ダムカレーを我慢して・・・)
因みに信濃大町から室堂までは ↓
『信濃大町』→バス→『扇沢』→トローリーバス→『黒部ダム』→徒歩→『黒部湖』→ケーブルカー→『黒部平』→ロープウェイ
→『大観峰』→トローリーバス→『室堂』へと乗り継いで行く。
黒部平から大観峰間はロープウェイ。
天候に恵まれれば良い眺めなのだが、この日は雨。
真っ白な雲の中で何も見えず。
何度も乗換えと、それに伴う待ち時間を過し9時29分頃、『室堂(標高2420m)』に到着。
レインウエアを着込み降りしきる雨とガスの中、この日のキャンプ地である雷鳥沢キャンプ場へ向かった。
あらためて地図を見てみると、室堂からキャンプ地まで50分の道のりと記されてある。
しかし、そんなに時間がかかった印象は無い。
そんな事より、道中の硫黄の匂いが凄かった!(因みにこの臭いを我が家では『卵っ屁』の臭いと言う 笑)
キャンプ地へ到着後、雨の中テントを設営。
キャンプ設営料500円。
このテンバ水は0円!
『天然水です』と説明されたが、塩素消毒している為に塩素臭い!意味なし!
腹は減っていなかったが、荷物を減らす為にフリーズドライの昼食を食べた。
当初の予定では、この日のうちに立山三山を登るつもりだったのだが、雨と風の為に断念。
と言うか、眼に出来るはずの立山の景色を眼に出来ず・・・気力が萎えていたのかも知れない。
そんな事もあり、持って行った小説『破軍の星』をテントの中で読みつつ夕方まで過していた。
16時前、温泉に入るべく雷鳥沢ヒュッテへ。
立山の山小屋・ホテルには温泉が多い、さすが卵っ屁臭いだけある・・・。
雷鳥沢ヒュッテの温泉は男女共に?内湯と外湯があり、内湯は無色透明、外湯は乳白色のお湯だった。
始めに内湯を頂き(貸切状態)続いて外湯へ行くと初老の男性が入っておられた。
その男性と歓談しつつ入浴。
久々に硫黄の香り漂う温泉らしい温泉に入って満足。
入浴料は500円だったかな?
湯上がりにビール350ccを『ぐびっ』と、あおりテントへ・・・。
その時眼にした山小屋の外の温度計は、12℃をさしていた。
テントに帰るとテンバは水浸しの状態・・・マズイ。
モンベルのマットが水を吸っていたので、ゴミ袋をマットの上に敷き寝袋が濡れな様に工夫。
この日の目的は、山時間への順応!
19時過ぎに無理やり就寝。
温泉で会った初老の男性曰く、『明日は今日よりも良い天気』の言葉に期待してこの山旅のプロローグと言うべき初日を終えた。
翌日は、『五色ヶ原』を目指します。
つづく