昨日の介護施設 車庫に車を入れて電話を入れる
スタッフが出迎えて 私のキーボード以下 荷物を運んでくれる
現れたのは若い女性二人 よろしくお願いしますと挨拶された
あとで聞くと 介護実習で この施設に来ていると言う
昼間は現場で 利用者さんの面倒を見ながら 実体験を重ねる
作業療法士を目指すから その分野は広い
医師の指示のもと 実際の療法にあたり患者にとっては先生だ
ある意味 この先は医師より知識も体験も豊富になる
作業療法士は どのように社会復帰させていくか間接的な業務
心理学的なゲームや図工なども利用して意欲の増進を図る
理学療法士は 人の機能の直接的な回復への訓練が主だ
この二つの資格者が 医師の下に居たり介護施設で活躍する
専門学校の期間は3年~4年 大学卒 高校卒で幅がある
学校で学ぶと 一定期間 病院や介護現場に派遣される
時には解剖現場も学び 骨の仕組みなど 知らねばならない
この女性二人 介護施設に就職してくれるかは分らない
施設に来てくれれば有り難いが 病院などへ行く方が多い
いずれにしても 昼間働いて 夜が勉強は楽なことではない
私も定時制高校に通うために 4年間町工場で働いた
通学は大きな会社では不可能で 街の小さな機械工場に勤めた
納期の関係で工場から学校へ行き また工場に戻り徹夜もした
工場の土間で仮眠を取り次の日も働き そして また学校へ行く
中学を卒業してすぐ 労働基準法なんて この世界には無い
休日は月に2日 油に汚れて働き 居眠りしながら勉強する
現代 過酷な労働条件で賃金安く 社会を呪う様な方が居る
確かに同情はするが 今の年配者は そんな時代を生きてきた
実態は厳しそうだが 目指す仕事に挫折せず貫いて欲しい
歌の時間 手伝ってくれたり利用者さんの間を縫って歌を促す
音楽って大切ですね 皆さん嬉しそうでしたと私に報告する
音楽の先生をされていたのですかと聞く 全く素人だよと答える
この施設は 介護程度が重い方が多い
男性で ひたすら おぅっ と大声を上げ続けている人が居る
もう 記憶も話しも情感も 全く失われている
同じような女性も居る すぐ眠る方も居る
歌える方も居るが声は小さい
全く歌詞も見ず ひたすら私のほうを向いている人も数人
どうか聴いて歌って欲しいと ここでは心で祈りながら全体を見る
何人かは 私と眼が会うだけで嬉しそうな顔をする
だから弾きながら多くの方の顔を見る 曲の途中でも眼で挨拶する
歌っていない人でも もしかしたら 心で歌っていることも居るようだ
ここの1時間は神経を集中するだけ 終わると多少 疲れを覚える
それでも 程度の重い方を見ると私の意欲は増す
音楽療法の真似事だが スタッフも認める効果は 微妙にでもある
若い女性の こうした施設の体験は きっと人生に得るものがある
歳をとって振り返ったときに 良い道だったと きっと思えるから・・
負けるなよ 優しく強く 障害者 高齢者に光を当てる道を歩めよ・・
最後までお読みくださいまして有難うございました
ブログランキングに参加しています
ご支援に下のボタンをクリックして頂ければ励みになります
コメントは 「伝言コーナー」 ← ここをクリックして
のびたのホームページ ←
今日の誕生花 むぎわらぎく
花言葉 永久に 永遠の記憶