昨日 日本橋で工事現場を囲むパネルが倒壊して 歩行中の男性が下敷きになり死亡した
ある日突然襲う事故や事件と同じように 何時 起こるか分からない私たちの運命だ
事故で亡くなった方は気の毒であり 家族の悲嘆も想像出来る
なぜ 私が このニュースを取り上げるか 実は全く同じケースが私に起きた
その時の恐怖の印象と 助かった安堵感は 今でも甦ってくる
あれは 6.7年前のこと 午後のことである
添乗員のツアー打ち合わせを終えて 亀戸駅に降り立ち我が家へ向かっていた
資料その他 重いカバンを肩にかけ 京葉道路の歩道を歩いていた
工事現場がある 歩道の端まで 騒音瓦礫飛散防止のパネルが立っている
高さは4mくらい 長さは結構あって 30mくらいだろうか
さしかかって 何気なくパネルの上の方を見た
味気ないパネルなのに 何かが私を見上げさせた
中ほどまで来たら その上の方が微妙に揺れている
見ているうちに 振幅が大きくなり 私は危険を感じた
歩く方向の左側が京葉道路 車は頻繁に通っているし ガードレールがある
右側が今にも倒れかかって来る長く高いパネルだ
この間 何秒も無い 2.3秒のこと パネルの向こうで大きな悲鳴か絶叫が聴こえた
たぶん 失敗して 大変なことになる悲鳴だろう
私は走った カバンが重い およそ3秒くらいで端を抜けた
そのとたん パネルが一斉に倒れ 歩道をふさいだ
1秒遅かったら 私は下敷きになっていたかも知れない
息を切らしながら ああ 助かったと安堵した
ついで なんてことをするのか 工事現場に腹が立った
それでも私は無事 幸いにも 昼間に拘わらず他の通行者はいない
文句を言っても 被害があるわけではないし すみませんと謝るだけだろう
そのまま 家に帰ったのである
運命と言うものはある 巻き込まれた人と 助かる人と 一瞬がそれを分ける
若い時 岡山の海水浴場で 潮に流され 絶望しかかったことがある
たまたま 近くに居たカップルのボートに助けて貰った かなり流された方向だった
3年前のプールでも 両足がいっぺんに吊って 溺れかけ 気がついた係員に救われた
生かされている いのち いつも私は感じている そして感謝の日々でもある
大勢の歌の仲間があちこちに居て 皆さんを楽しませ 私も楽しむ
今日も これから 墨田のうたごえカチューシャで講師をするが楽しい仲間たちでもある
中央区日本橋人形町の工事現場でパネル倒壊事故-男性死亡
公開日:2014年8月21日15時05分