都心の団地内にある人情保健室の記録
様々なお年寄りの相談やら指導に 毎日大忙し
身につまされる内容で 自分のこととして受け止められた
昨夜のNHKスペシャル 明日は我が身のことが多い
がんで余命を告げられた方 最後の時間は自宅で迎えたいと病院から帰って来た
それでも家族は複雑な感情で どう迎え入れるか保健室に相談する
無口になりがちなその方に明るく語りかける
残された時間に 感謝と希望のときを刻ませたい
本人も願っているのに 言葉には表せない
周囲がめげずに努めていると ようやく感謝の言葉が出てきた
ついには 見たい映画の試写会に行きたいと言う
特殊な移動ベッドで主催者側の協力も経て 2時間の映画を観終えた
言葉を交わしたり 映画も観たのに その3日後に息を引き取った
思えば幸せな人生の最期でもある 家族にも看取られての76歳であった
いのちの長さではなく どう人生の終わり方を迎えるのかが意義がある
認知症で忘れ物が多くなる これは私たちの忘れる以上のものである
忘れたことを忘れるに至って 認知症であることを自覚したショック
介護保険を効果的に使うことを勧める ディケアの利用もある
ディケアには こうして様々な方が利用している
中には自宅に居たいと言ったり もどかしさから暴力を振るう人もいる
施設のスタッフは それでも根気よく 愛情をもってあたってくれるのだ
今日はディケアの施設に音楽訪問に行く
時には入所の認知症の方たちも この時間に来ることもある
様々な人生を歩んで来られた方に 少しでも笑顔と癒しの時となれれば嬉しい
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m