のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
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娘の話をしていたら涙が止まらなくなった

2014年12月20日 10時16分42秒 | うたごえ

墨田のうたごえカチューシャ 8年以上の講座であるから 皆さんとの親しさも人一倍である

狭い会場だから 距離感も一層のこと縮まる

どの方も 講座の先生と言うより仲間の感じであって 楽しく2時間を過ごす

 

 

歌の合間にする解説もトークも 特に私のことは 何も隠さずありのままに語る

語れると言うことは それだけ私の心も素直になっているのだろう

昨日は 初めはクリスマスに合わせ きよしこの夜 と もろびとこぞりて

 

 

 

私の遠い想い出は 中学生くらいにまで 遡って行く

兄が教会に行きはじめ やがては 牧師にもなり 現在もクリスチャンだ

そんな兄の影響を受けて 父も50歳代から教会に通い始めた

 

 

それまでは時には酒乱となり 母にも暴行したり 私も殴られたことがある

道行く人と喧嘩をして私が止めたり 学校へ行く前に殴られ腫れた顔で登校した

どうしたのかとみんなに聞かれたら 転んでぶつけたと答えたものである

 

 

そんな父の後半の人生は 穏やかで あんなに好きな酒もたばこも止めた

私もあまり行かないが クリスマスの夜は 教会の聖歌隊に参加した

夜もかなり更けた頃 手に持ったローソクに火を点けて 街角ごとに歌った

 

 

静かなクリスマスキャロルである 歌は きよしこの夜 ああベツレヘムよ 牧人ひつじを

寒かったけれど 素敵な想い出として残る 信者の方が窓越しに影となって聴いていた

現在も含めて 教会には行かないが その信仰は身体の中に沁みついているような気がする

 

 

 

子どもが幼い頃 娘が確か2.3歳 私が街で売られているクリスマスケーキを買ってきた

わぁーケーキだ 娘が喜んで飛んで出て ケーキを受け取った

そして 弾み過ぎて 部屋の中に転んでしまった

 

 

見事にぐちゃぐちゃになったクリスマスケーキ これを見て娘が泣き始めた

自分の失敗と 無残なケーキである あんなに喜んだのに可哀そうに・・・

大丈夫 ケーキの美味しさは変わらないからね となだめた

 

 

そして つぶれたケーキを寄せ集めてローソクを立てた

家族4人で 電気を消して歌った きよしこのよる 

忘れられない平和な 家族 僅かに残る しかし 鮮明な想い出だ

 

 

娘が結婚式の前の晩 私が布団に入って居ると 娘が恥ずかしそうにそばに来た

ちょっとだけ 一緒に居させて と布団の中に入ってきた

あとは二人とも無言である 腕枕をして涙があふれた

 

 

 

そっと出て行った 涙の跡があった

結婚式の日 それまで毎日居た娘がその日から家に帰って来ない

式では泣かなかったが その晩はサウナに行って 涙がぽろぽろ いっぱい汗と一緒に出た

 

 

娘に孫が出来る前から 私の家庭は冬のように冷えていた

離婚をすることに決めて 息子と娘も呼び 私は理由もしっかり話した

これからは 私の自由に生きさせておくれ・・・と

 

 

実は 昨日のリクエスト 娘よ があって クリスマスの想い出など語って居たら涙が溢れた

結婚式の話しまでしたら どうにも涙が止まらなくなって トークを止めて伴奏に入った

この曲を弾きながら 眼は楽譜を追っているが 頭の中は想い出に溢れどうにもダメだ

 

 

弾き終わっても皆さんに顔を向けられない 涙が止まらなくなってしまったのである

話さなかったが この続きに離婚時の娘の言葉が 今でもずっと残っているのである

お父さん お母さんとは他人になっても 私とは血がつながっているのよ 忘れないでね

 

 

この言葉は辛い選択の中にも嬉しかった

それでも 以後は普通の父母のように 孫と遊ぶとか祝いに集うとか出来ないのが申し訳ない

私の人生は充実の中にあるが これだけがいつも胸を締め付ける

 

 

ごめんね 娘よ 孫よ 普通の父になれず おじいちゃんになれず・・・・

それでも昨年 娘と孫が 一緒に墨田のうたごえカチューシャに顔を出してくれた

お父さん おじいちゃんの ピアノ伴奏をしている姿を見たいって・・・・

 

 

娘よ の歌は 次の歌詞である 次回からリクエストがあったら 絶対解説せずにすぐ伴奏だ

みっともない泣き顔を皆さんに見せてしまった 

でも 現在は笑って話せるし 幸せな毎日でもある

 

 

娘よ

嫁に行く日が来なけりゃいいと 男親なら誰でも思う

早いもんだね はたちを過ぎて 今日はお前の花嫁姿

贈る言葉は無いけれど 風邪を引かずに達者で暮らせ

 

ゆうべ娘が酌してくれた 酒の味さえ覚えていない

古い写真を 指さしながら ここが父さんそっくりなのと

ほほの辺りを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた

 

   最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

 

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