有名なお医者さんがテレビで こう言った 私は ガンを選ぶ 認知症だけはなりたくない
避けられない病気で ガンと 認知症ならどちらを選びますかと問われた時であった
人間性の尊厳が全く失われてしまうからだ
私が小学生の頃 母のところへ知り合いの女性が訪れて 何かの話をずっと続けていた
そばに居て聴いていると 同じ話をずっと繰り返しているのだ 母は黙って聴くだけ
3回も聴いて私は離れたが まだ続く あれが認知症の方であり 初めての体験であった
この頃は この状態が進むと精神病扱い やがて 座敷に閉じ込めるか 病棟隔離であった
私が認知症の方たちと直面するのは 60歳から20年来の音楽ボランティアである
当時は 添乗員の仕事の他に うたごえの講師 コーラスサークル そして 施設訪問7か所
殆ど 休みが取れない週もあったが 別に苦労も感じず 私のライフサイクルとして過ごした
音楽療法士と言う言葉は 何年か過ぎてから聴いた言葉であるが この効果は実感としてある
症状の重い認知症の方でも 歌が心を開くのをどこか感じるのだ
中には 奇声を発し続けたり 自傷防止で手首を車椅子に固定されているのを見た
これを非難する方も居るが 実際に自傷行為を繰り返すのに 対応を軽く責められない
誰かが私のものを盗んだ~と大声で騒ぐ女性もいた 認知症の症状では多い
施設の女性スタッフを殴りつけた男性も目撃したこともある
それでも 優しく対応するスタッフの方たち 頭が下がる思いであった
若い女性スタッフで 重い腰痛になって辞めた方も居る いかにスタッフも大変であろうか
暴力 盗難誤認 忘れ物 徘徊
全く反応も見られない方たちに 歌を歌って貰う これは声にならないものである
静かな 車いすだけの方たち 私ならこの車椅子だけの生活 到底耐えられない
そんな皆さんに 心で届けと向き合う 眼も心して多くの方に合うようにする
反応はある 怖いように私を見続ける方が どこか柔和な顔になる
終わって握手すれば 手を離さない 握りしめる 私は両手でその手を包む
ある施設では ベッドに寝たきりで起きなかった94歳の女性 私が行くと起きるようになった
歌わないけれど 聴いている 終わりにハグすれば 心から嬉しそうであった
家族の話を後日聞けば 元気になって家の周囲を散歩するようにもなった
だが どの方も やがて いつの間にか 見えなくなる 良くなることは無い
これが私が直面する認知症の方たちであるが 全てではなく 歌も楽しみにする
今は 施設訪問も3か所に絞っているが 誰もボランティアが行かない施設 ここで10数年
一般の方が訪問すると あまりの症状に カルチャーショックを受けるのが実態なのだ
昨日のてんがらもんラジオ ゲストは保健師でもある 兒嶋淳子さん
そして 認知症サポートセンターなど 数々の福祉活動を推進する 水流涼子さんの二人
当然 認知症全般にわたっての知識と サポート 社会の身守り体制に及ぶ
2025年 あと数年で 団塊世代が75歳以上に達し 高齢化のピークに達する
人生100年時代に突入するが 経済的にも 福祉体制も不安要素が多い
施設とて スタッフも足りない 家庭内介護も多くなり 独居暮らしも多く 孤独死も増える
不安や嘆いているばかりでは進歩は無い あたたかく見守る心 社会が何としても必要だ
お年寄りが どんな生活をしているか 外出で危険は無いか 街全体で取り組みも始められた
認知症サポーター 講座受験者も増えたが 小学生サポーターにも拡がる
認知症の方に こんな対応をして行こう さリげなく会話 挨拶をする 笑顔を見せる
こうして 地域の皆さんで見守ることが大切である 家族の悩みを聴くことも大切
もしかしたら 明日は 見守られるかもしれない私たちである
https://youtu.be/1tHJukAkr-U YouTube 高齢者見守りネットワーク 習志野市の取り組み
お医者さんも避けたいと言う認知症 誰でも同じ気持ちだ
願いは一つ そんな時になっても あたたかく見守ってくれる 家族 地域 社会があることだ
そして 山中教授が見出してくれたipsの細胞が 認知症治療に光明を示す日が近いと信じる
YouTube 下町のうたごえ 君恋し バンド コーヒーブレーク
https://youtu.be/DOzbG3hv3IY 私はキーボード
昨年5月のもの 新しいブロ友さんへ 再登場させます 参加の皆さん綺麗な歌声です
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