アルツハイマー型認知症 平均寿命が伸びるに従い 高齢者の病も増える
特に 認知症は誰でもがなりたくないが もしかしたらの怖れは忍び寄るものだ
以前 医師が言っていた がんと認知症 自分がかかるとしたら がんの方かな
何故なら 人間としての尊厳を全て失う認知症 がんは生きる可能性も高いし治る
私は老人介護施設へ パンデミック以前は数か所毎月一度 音楽訪問をしていた
主に キーボードを持参して 利用者さんに歌って貰うこと つまり 参加型の効果
専門的には 音楽療法士が居られれる施設もある 音楽が認知症 その予防にも役立つ
施設訪問ボランティアの形も様々 歌を聴かせる 踊り マジック 読み聞かせ等々
確かに 心地よく聴いたり 笑ったり 踊りでは座って手で踊ったり 楽しむ
認知症重度の方が多い施設には 誰も行かない 行かれなくなるのだ
余りにも反応が無く 拍手 笑顔が返ってこない そして利用者さんの実態を見る
少し古いが 自傷行為をする方には車いすに手を拘束・・単に拘束は法的にも規制・
奇声を発したり 暴れたり 何も知らずに訪れたらカルチャーショックにも陥いる
そんな施設こそ 音楽訪問を続ける意義がある 施設のスタッフも単に私を見ている
デイでも 家庭から送迎 ただ預かって 時間を過ごす・・好意的にとらえてね・・
毎月行くから 個人の顔もある程度覚える 睨むような眼の女性 眼を合わすと怖い
それでも続けていくと 眼が柔和になって行くのを感じた
奇声を発していた方も スタッフが後ろに避けさせたが やがて 穏やかに
こうして 小さな効果を上げるにつれ 施設も準備をするなど協力体制が出来た
特例を挙げれば ある施設 90半ばの女性 朝から夕までベッドに寝た切り
歌の訪問を続けていると ベッドは至近距離 聴こえているのか やがて興味
私が行くとベッドから出る ホラ 先生が来たわよ~
良く起きたね 逢いたかったよ~ 一緒に歌って~と私がハグする セクハラ?
うっとりとしていた ただ 歌わないが ずっと聞いていた
家族の声では 元気になり 時には散歩までしてびっくりしたと
前置きが長く2日に分けそう どうしても音楽と認知症 私の中にある信念でもある
ここで タイトルのNHKの番組 「ひとは何故歌うのか」を どうしても紹介したい
アルツハイマー型認知症になっても 音楽が脳に生き続けている学者たちの研究による
ポール(人名は全て敬称略)は 元ビジネスマン
突然 その日がやってきた それはATMで現金を降ろそうとした瞬間 頭が真っ白に
暗証番号 自分の名前すら出てこない 何が起こったのか 病院へ行った
診断は 記憶力にかなりの障害がある 若年性アルツハイマー型認知症
トニー 元電車運転士 独りで居ると認知症がどこかへ連れ去ろうとする
孤独感に襲われる 普通に会話するのが難しい 他人が言った言葉を忘れてしまうから
彼の妻曰く 1日中彼は何もしない ただ座っているだけ 目の前の物も見えていない
私は自分の部屋でテレビを見ているだけ 私たちの夫婦 かつての夫はもう居ない
私にも話しかけてこない 共感する心を失ってしまったのです
トニー 一番孤独に感じるのは 周りには人が居るのに 誰も話しかけてこない
まるで透明人間になってしまったよう
登場人物だけ あとは 明日に分けて記載します
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