和モダンなデザインの「京とれいん 雅洛」で、桜咲く京都へと向かう。
この豪華列車は特別料金なし、京都の町家で寛ぐ雰囲気で40分、梅田から京都へと誘ってくれる。
「ご乗車されたときから京都気分」が阪急電鉄が追及したコンセプトだ。
大阪梅田駅は新阪急ホテルのビルの中。
10面9線の広々とした頭端式ホームがならぶ様は、さながらヨーロッパのターミナル駅を思わせる。
キオスクでワインとチーズとバケットを買って客車のコンパートメントへ、って感じだろうか。
09:32発の快速特急が3号線に入線してきた。(阪急では○番線とは云わない様だ)
京染の暖簾、畳調のシート、京町家風の坪庭、まさに京町家の様な空間だ。んっいいね。
窓向きのシートにはカウンターテーブルがあって、缶ビールくらい買ってくれば良かったな。
6両編成は其々、春、夏、秋、冬、早春、初秋をテーマに仕上げられている。
3号車は春、桜散らしの柄を使用して、はんなりとした京都の春を感じる車両になっている。
折しも車窓には満開の桜がスライドの様に流れて行く。
週が明けたらきっと花吹雪が舞い始めるだろう。
途中、桂で下車して嵐山線に乗り換え、桜満開の嵐山・渡月橋に遊んだ。
再び最後の「京とれいん 雅洛」に乗って、16:15、京都河原町着。
所要43分、も少し乗っていたい電車だ。
地上へ這い出ると「黄昏の河原町」、あの人の姿が懐かしい街をあてもなく彷徨う。
円山公園、祇園白川。京都に来ると立ち寄るお気に入りの店は、5時に暖簾が懸かるはずだ。
「あの人の言葉 想い出す 夕焼けの高瀬川」を、蛸薬師通り西入ルと目的の店。
3年ぶりかな、ご無沙汰です。
旬の京のおばんざいを日本酒と一緒に愉しめる小料理屋、肴はおまかせにすると良い。先ずは生ビールか。
お造りは、"シビマグロ"、"シマアジ"、"マダイ" それに "ゆば"。山葵しょうゆに付けたゆばが舌で蕩ける。
京の酒一杯目、佐々木酒造の "まるたけえびす" はやや辛口の本醸造酒、冷やして酸味を楽しめる酒だ。
二品目は待ってました "たけのこ炊いたん"、京の春の味は、甘くて柔らかくて美味しい。
三品目の "鮭幽庵焼き" を箸でつつきながら、二杯目は宮津・ハクレイ酒造の "佳風(カーフ)" をいただく。
酒蔵とタイアップしたオリジナルの酒は、爽快な香りとなめらかなのど越しの食中酒だ。
伏見の "城陽" は、五百万石100%を醸した、ふくよかな旨味と酸味が心地よい酒だ。
肴は "京野菜包み高野豆腐煮"、口に含むと旨みがジュワーっと広がって美味しい。
〆に店の名物、お揚げたっぷりの餡かけ "たぬきご飯" を味わったら、ちょっと早いけれど烏丸口へ。
実は初めての日帰り京都旅、20:00の新幹線には乗ろうと思う。緊急事態宣言が出そうな勢いだしね。
語らう恋人たちも、なんだか少なめな夕闇迫る鴨川端なのだ。
阪急電鉄・京都線 十三~京都河原町 45.3km 完乗
京都慕情 / 渚ゆう子
丸井の風景、見たことあると思ったら、今日の午前中に、京都単身赴任中の弟から送られてきた写真のひとつでした!なんだか嬉しくなりました。popra
おはようございます。
弟さんは京都ですか。
この時期の単身赴任は大変ですね。
ご家族もご心配とご不安でいっぱいでしょうしょう。
平時だったら、ちょっと羨ましい気がします。
何度訪ねても魅力の尽きない街ですから。