旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

暮れなずむ上州で一杯 高崎線を完乗!

2019-10-26 | 呑み鉄放浪記

 雨が止んだから、午後からぶらり高崎線を往く。
荒天で「秋の乗り放題パス」を使い切れていないので、出掛けないと勿体ない。 

1日平均乗降人員は25万人を超える大宮駅、狭いロータリーに人と車が溢れている。 

高崎線は中山道に沿って北西に延びる、旧くからの駅はほとんど宿場と一致する。
12:51の特別快速は小田原発の堂々15両編成、200キロを駆け抜ける長距離ランナーだ。 

 ひな人形の町・鴻巣で途中下車、息子と中山道を歩いて訪れたのは8年前になる。 

 

遅めのランチに「手打うどん長木屋」を訪ねる。先ずはお約束の生ビールを呷る。
鴻巣のご当地B級グルメは "川幅うどん"、市内を流れる荒川の川幅2,537mが日本一、
国土交通省から認定された2008年以降に誕生した比較的新しいご当地グルメなのだ。 

 

手打のうどんと天然ダシ、たっぷり花かつおに大根おろし、香り豊かな一杯が美味しい。
麺はツルっと喉越しが良い。とは言え幅8cmだから、箸で切って出汁を絡めていただく。 
鴻巣はもともと小麦の産地でうどん文化も根付いている、実力派の味は試す価値がある。 

 それにしても秋の風が吹くようになって、瞬く間に日が短くなったこの頃。
17:15、高崎駅はすでに夜の帳が降り、暖簾を潜るのに、何の罪悪感も感じることはない。

駅近の「和だいにんぐ だんべ。」は、群馬県産の旬を中心とした手造り料理の店。
「だんべ」って上州弁を店名に戴くくらいだから期待大。地の酒肴を堪能しよう。 

一杯目の "龍神 芳醇辛口" は館林の酒、フルーティーな口あたりでやや辛って感じ。
アテは群馬産の高級ニジマス "銀光" をカルパッチョでいただく。 
オニオンスライスを巻いて、揚げにんにくを散らして美味。芳醇辛口に良く合うね。 

 

つぎなるアテは "赤城鶏のあっさりポン酢焼き"、熱々ジューシーな鶏をアッサリと美味い。
さすれば二杯目は赤城山麓の、さらに旨味と酸味がある酒が良いかな。
っで "群馬泉 山廃酛純米" を受け皿まで零してもらう。兄さんのアドバイスどんピシャ。
「群馬の旬を片手に、地酒で『クイっ』と流し込む、そんな群馬のアツイ夜」 だって、
店の看板に偽りなしの宵を愉しんで、ご機嫌な週末なのです。

高崎線 大宮~高崎 74.7km 完乗

 

贈る言葉 / 海援隊 1979



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