R254を早稲田方面に向かって都電の線路を渡るとその店はある。
真っ赤な看板に「湖南料理」とある。店名は「湘遇」と漢字を当てるがなんと読むのかわからない。
っと、ボクはうっかり結構な人の出入りのあるその店に吸い込まれてしまった。
この店、食ベログやらぐるなびには掲載がない。なぜ?
暫くするとその理由は類推できる。ホールスタッフも客も恐らくは皆大陸の人なのだろう。
店内に飛び交う大きめの声は中国語(北京語ではなさそう)なのだ。
メニューは漢字だからまあ分かる。っで “豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯” を注文する。
木桶というより、炊飯器の内釜と言うかお櫃が登場。
2合はあろうかというご飯に、豚肉とピーマンの炒め物と目玉焼きがのかって、案外美味しそう。
スプーンでかき混ぜながら食べ始めると、ピリッと青唐辛子、ゴロッと大蒜が丸ごと入っている。
たちまち頭頂から汗が噴き出るのを自覚する。日本人には好き嫌いあるだろうけど、ボクには悪くない。
こぞって海外旅行に出かけた時代、ツアーで欧米(特に英連邦の国々)に出かけると、
洋食に疲れた3日目4日目に必ず案内される、そんな中華料理店なのだ。
湖南料理に特有の、唐辛子の刺激的な辛さと、爽やかな酸味を堪能して、
さて午後は仕事になるかなぁ、少なくとも歯磨きはしないと。ごちそうさまでした。
<40年前に街で流れたJ-POP>
時に愛は / 松本伊代 1983