国際通り沿いに在る「ヒカリ」は老舗のハンバーガーショップ。
少々甘めの玉子焼き、ベーコン、チーズ、トマトが入った "スペシャルバーガー" が初心者にはお奨め。
お隣の「LOG KIT」もこれまた人気店、佐世保バーガーの食べ比べも楽しいかも知れない。
長崎本線の肥前山口から分岐する佐世保線で基地の街・佐世保をめざす。
2両編成の新鋭車両は静かに肥前山口を滑り出しだ。どこかに在るはずの0キロポストはチェックし忘れた。
途中下車した武雄温泉駅は、長崎新幹線の建設を見据えて高架駅に生まれ変わっている。
いつの間にやら小雨が降り出した。駅で借りた雨傘をさして向かう先は、もちろん日本の名湯・武雄温泉だ。
竜宮城を連想させる朱塗りの武雄温泉楼門は国重要文化財、東京駅を設計した辰野金吾氏の設計になる。
武雄温泉の歴史は古く、1300年前の書物にも記され、神功皇后が入浴したと伝えられる。
歴史上の人物では、宮本武蔵、伊達正宗、シーボルト、伊能忠敬などが入浴した記録が残っているそうだ。
3つある大衆浴場に浸かるには、楼門を潜った先の券売機で入泉券を購入するシステムになっている。
択んだ「元湯」は明治9年建築のレトロ浪漫漂うお風呂だ。アルカリ性単純泉でサラッとした泉質、
無色透明、肌ざわりよい、いわゆる「美肌の湯」に浸かる。至極ご機嫌なのだ。
車窓に狭い谷あいに密集した家々と何本もの煉瓦造りの煙突が見えてくる。窯元の町・有田の風景だ。
列車は早岐駅で進行方向を変える。2両編成が後ろ向きに走り出すと、終点佐世保まではあと10分の乗車。
夕暮れの佐世保駅に降り立つと何処からともなくパティを焼く香りが漂ってくる。佐世保バーガーも食べないと。
日が暮れたら酒肴を求めて街にでる。「させぼ四ケ町アーケード」をはじめ、あちこちにアメリカを感じる。
とにかくBARが多い。ドアは開け放たれて、陽気な雰囲気やJAZZのメロディが通りまで流れてくる。
地元で人気の「ささいずみ」は、"庶民の料亭"ってのがキャッチフレーズのようだ。
テーブル席と、宴会で賑わう座敷の間を抜けて、生け簀をコの字型に囲んだカウンターに席を占める。
何はともあれ、とりあえずの生ビールを呷るのだ。
肴は季節がら "長崎県産あじの活造り" を食べておかないといけない。肉厚のある刺身がなんとも甘くて美味い。
波佐見町は今里酒造の "六十餘洲 純米酒" はすっきりとしながらも柔らかみがある酒だ。
不動の人気の "すり身揚げ" を含めた3点盛に、"特製たこわさび"、これまた冷酒に合うなぁ。
二杯目の "梅ヶ枝 純米" はハウステンボス近くの梅ヶ枝酒造の酒だ。
串揚げとたこわさを味わっている間に、あじの頭と骨が唐揚げになって登場、これもまた美味しい。
〆に長崎ハーブ鯖の "ばってら"、アジにサバに九州の旨い酒肴を愉しんでご機嫌な佐世保線の旅なのだ。
佐世保線 肥前山口~佐世保 48.8km 完乗
佐世保バーガー、店々で結構違うのでしょうかね。
自分の中では押さえておきたい一皿でした。
また訪ねたいものです。
コメントありがとうございます。
自分の防備録のブログで見ると
2014年でした。
かたちはすいぶん違っていますね
大村線にはのっていた様ですが
佐世保は今となっては
定かではありません
https://blog.goo.ne.jp/tsakaegoo/d/20140115