北海道新幹線の旅はわずかに1時間、でも呑み人にとっては節目の旅になる。
2015年に江差線を乗ってから4年、この旅でJR北海道が完乗になるのだ。
本格的な寒波の影響で、新青森駅は白一面の静けさの中にある。
駅ビルのあおもり旬味館で300mlの地酒と駅弁を仕込んで13番ホームに上がる。
はやぶさ5号が今まさに滑り込んできた。東京から700kmを2時間59分の俊足ランナーだ。
E5系が滑りだしたら、早速 "桃川 吟醸純米" のスクリューキャップを開ける。
芳醇な香りの奥入瀬の酒は、International Wine Challenge 2018 でGoldを受賞している。
15に小分けされた "津軽めんこい懐石弁当" は、呑み鉄ご同輩のためのひと箱と云える。
ホタテ唐揚げ、すしこ、鶏もも塩焼き、紅鮭寿司、津軽の肴がびっしり詰まった優れ物だ。
吟醸純米酒の余韻に浸る間もなく、はやぶさ5号の車内には乗換案内が流れる。
新函館北斗駅は対面二線のホーム、ターミナルではなく、途中駅の設備になっている。
札幌開業は2030年度末の予定、新幹線の延伸は北海道にどんな未来を描くだろう。
先のことはいざ知らず、JR北海道を完乗した呑み人は北海道内全線呑み潰しに向かう。
北海道新幹線 新青森~新函館北斗 148.8km 完乗
Wake Up / 財津和夫 1979