旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

「木波屋雑穀堂」草津追分で東海道に合流、そのあとに

2016-03-02 | 日記・エッセイ・コラム

 草津宿本陣から京都に向かって100m、狭い路地を右手に入ると旧い町家の「木波屋雑穀堂」が在る。雑穀米に具だくさんの味噌汁、自然薯のとろろ、赤こんにゃくの煮付け、自然薯の磯辺+抹茶塩、豚肉と自然薯の炒め物、20km歩いた身体にヘルシーな『とろろ御膳』をいただく。

      

空腹を満たしたら、草津名物「うばがもち」を求めて国道8号線の国道大路交差点へ。うばがもちや本店は永禄12年(1569年)から続いている。

 

羽二重餅をこし餡で包み、山芋の白餡の練りきりをのせた「うばがもち」は、蕪村、近松門左衛門、広重や北斎らが、競って浄瑠璃や浮世絵に取り上げたそうだ。

      

 草津名物を仕込んだら、永源寺温泉八風の湯をめざす。近江八幡から桑名へと鈴鹿山脈を越える国道241号沿いにある。愛知川の流れを眺めながら、露天風呂やつぼ湯に浸かる至福を味わう。ってとこまでは良いのだけれど、これから復路のドライブがきつい。例え新東名が快適でも。
 昨晩から徹夜で500km、中山道を歩いて20km、これから渋滞の待つ大井松田→横浜町田を含めて500kmが待ち受けているのだ。そんなことはお構いなしに、息子はステーションワゴンの後部座席で微かな寝息をたてている。


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