旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

富士登山電車と甲斐の開運と吉田のうどん 富士急行線を完乗!

2015-06-06 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 河口湖から大月まで富士急行線に乗る。看板電車の「富士山登山電車」な水戸岡鋭治氏デザイン。
さび朱色塗装は開業時のものだそうだ。レトロモダンな展望車両で富士を眺めながら地酒を飲む。

6月の河口湖畔はラベンダーやハーブが色付き始める頃。

でも花を見る間も惜しんで湖畔近くの「甲斐の開運」井出醸造店で車中酒を仕込む。

快速・富士登山電車が始発となる河口湖駅は標高857m。キップ売場、土産物店、カフェ、レンタサイクル店、
どこもかしこも訪日外国人観光客で溢れている。なるほどゴールデンルートたる所以だ。

富士急行線はふたつめの駅でスィッチバックで進行方向を変える、その名も富士山駅なのだ。

富士山に向かって20分、メインストリートを登ると、北口本宮冨士浅間神社に辿り着く。
美しい女神・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)と、彦火瓊々杵命(ヒコホニニギノミコト)の夫婦神を
御祭神として、富士の噴火を鎮めるために建立された由緒ある神社は、吉田口登山道の起点でもある。

溶岩流や火山灰からなる痩せた土壌は稲作に適さず雑穀類を栽培してきた。今では “吉田のうどん” は名物だ。
うどん店舗マップの60店の中から「研考連」を訪ねる。択んだのは “揚げ出しうどん”、これなかなかいける。

電車に戻って旅は続く。クロスシートをバーにして、“富士の湧水仕込・吟醸” のスクリューキャップを切る。
富士急行線は26kmの延長で500mの標高差を上り下りする。電車は急勾配を抑速しながらのんびり下っていく。
適度な優しい揺れとアテンダントの観光案内が心地よい。旅を終える頃にはほろ酔いだ。

富士急行線 河口湖~大月 26.6km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
裏切りの街角 / 甲斐バンド 1975年



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