山形鉄道に揺られて、長井あやめ公園に500種100万本の "あやめ" を観に来た。
花を愛でたら今度は一杯、ひっそりした商店街を探して「そば処 丸万」を訪ねる。
地酒の "小桜" を冷やでいただく。飾りっけのない、まさに地元のオヤジが晩酌する酒だ。
肴は "にしん甘露煮" が美味い。冷や酒によく合う。おもわず杯が重なる。
鰊ってのは、最上川を介した北前舟文化の影響だろうか。
大きな板状の木箱に入った "板そば" が運ばれてきた。山形内陸部のスタイルだそうだ。
地元山形産、香り高い十割そばをズズっと啜って、ちょっぴり幸せな旅先の午後なのだ。
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