日中は閑散としている地方ローカル線も平日の朝夕は賑わいを見せる。
女川16:25発の小牛田行きは沿線の高校生たちを乗せ、海辺から水田地帯へとひた走る。
復興の女川に降り立つ。駅から続くシーパルピア女川の先に水平線が見える。
黄色のフェンスで行く手は阻まれて海岸線までは行けない。逞しい槌音が響いている。
飲食店は昼の営業を終えたタイミング、飲める処はなさそうだ。
然らば新装なった「女川温泉ゆぽっぽ」を訪ねる。JR女川駅の2階が温泉施設なのだ。
こちらはタイミング良く貸切状態。水辺の鹿たちを眺めながらナトリウム泉に浸かる。
祖母ちゃんたちに混じって生ビールを愉しむ休憩室。肴は塩釜で買った笹かまぼこだ。
階下に降りると一面一線の石巻線ホーム。小牛田まで2両編成の気動車に揺られる。
女川を出発した列車は直ぐに長いトンネルに入る。抜けると車窓に万石浦が広がる。
穏やかな海跡湖には海苔やカキの養殖筏が浮かんでいる。
石巻では20分程の長い停車、乗客も殆どが入れ替わる様だ。
駅名案内板のイラストは仮面ライダー何って云うんだろう?。
モニュメントは藤岡弘さんが変身した仮面ライダー1号。これなら私にも分かる。
夕暮れの仙台平野。見渡すかぎりの水田、米どころを実感させる風景が広がる。
やがて右手から東北本線の複線が近づいて、2両編成の気動車は東京方面へ向きを変える。
列車が旅を終えた4番線の外れ、0キロポストが石巻線の起点であること教えてくれる。
石巻線 女川~小牛田 44.9km 完乗
Let's Go Rider Kick