美味いの不味いのとWeb上では評価が真っ二つに割れているのが我孫子の「弥生軒」だ。
午後2時という時間帯もあるが、構内にある3店舗はいずれも列を成している。中には店外で啜る猛者もいる。
他の店と違うのは、客層がとにかく若い、それも暑苦しい部活帰りっぽい男子が多いことだ。
なぜって、世に轟く?この店の名物は、大きな唐揚げをのせたボリューミーなそば・うどんだからだ。
丁寧なおばさんの接客はさすがは人気店と納得する。そしてボクの手元にも“唐揚げ(1個)そば” が着丼。
茹麺なのを差し引いても、沖縄そばのような中太麺は味気なく、近くの自社工場で揚げた唐揚げは冷たい。
これは後者に一票かな。ところがだ、存在感のある唐揚げを三分の一ほど齧ると状況が一変する。
味付けが薄い肉にカツオ出汁に浸されると、和風でジューシーないい感じの唐揚げになってくる。
濃いめのつゆには衣の油がいい塩梅にしみだして、これまたいい感じ。いや美味と言っていい。
つまり、慌ててかき込めば決して美味いとは言えず、唐揚げをつゆに浸しながらじっくり味わえば、
なるほど名物になるのも納得の味、きっと遠からず再訪したくなりそうな常磐線は我孫子駅なのだ。
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I Can't Go For That / Daryl Hall & John Oates 1981
駅弁も駅そばもご当地を感じられるアイテムとして
上手に残し、また発展して欲しいですね。