堺町通り御池下ル、白地に「室町和久傳」のシンプルな暖簾が揺らめいて、老舗の威厳を感じさせる。
京料理と日本ワインのコラボレーション企画、今回の京都行の本来の目的だ。無論ボクの提案ではない。
セイズファームは富山湾と立山連峰を望む氷見の丘上にあるワイナリー、魚問屋さんが興したという。
前菜には “オジコシャルドネ 2016”、フレッシュでフルーティー、すぅ〜と喉を通って料理への期待が高まる。
「先附」(写真は失敗)は、茄子釜に富山湾の “甘えび” と茄子アイスを詰め、トマトのジュレをかける。絶品だ。
カウンターの中では「中皿」に供される “蛍いか” がキラキラしている。このあと出汁とポン酢でいただく。
「椀物」は “鳥貝” に、ホワイトアスパラガスと柚子の実がコラボレーション、ほのかに潮の香りがする。
蓋を開けると貝がらごと入っていた。視覚的にも楽しませてくれる。合わせるワインは “ロゼ 2020” だ。
八角形を半分にしたようなカウンターはわずかに15〜16人の席、目の前で一流の包丁さばきを眺める。
氷見で揚がった “ブリ” をはじめ大きな皿にネタが並ぶ。これから「寿司」を握ってもらう。特別なことらしい。
ワイングラスはブルゴーニュに代わって “ピノ・ノワール 2018” が注がれる。606本しかないワインの1本だ。
「焼物」は初夏を告げる琵琶湖の “若鮎”、山蕗、しいたけ、三つ葉を添えて、 旨味と苦味が美味しい。
ワインは白に戻って “ソーヴィニヨンブラン2020”、柑橘系のアロマとドライな口当たりがいい。
湯呑みのような器で供された「凌ぎ」は “氷見うどんとジュンサイ”、ここでも富山の食材にこだわって、
マリアージュを追求している。それにしてもシェフの号令一下、料理人さんの流れるような動きは美しい。
“プライベートリザーヴ・サンジョヴェーゼ2018” が注がれて、カウンターにルビーの影が揺らめく。
っと「強肴」の “牛カツ” が花山椒を散らして登場、カラッと揚がってるけど、肉はジュワッとミディアムレア、
赤酢たれを垂らして、ほんと美味しい。
一流の京懐石と洗練された日本ワインを堪能した「室町和久傳 × SAYS FARM」の企画だけれども、
やはり呑み人にはワインは難しい。
YES YES YES / オフコース 1982
室町は高台寺よりカジュアルなようですね。
シンプルな造りの部屋で、箱庭が覗いて
なかなかステキな空間でした。
機会があれば、しばしば訪ねたい京都です。
今回は企画ものだったので、ちょい贅沢しました。
日本ワインもレベルが高くなっています。
農業も醸造業もこれだけの技術があるわけですから。
いい勉強になりました。
写真からも素敵な雰囲気が伝わります。
鮎とのマリアージュ、いいなぁー💓
高台寺の方に行ったとき、個室の和室で鮎を焼いてもらってとても煙かった思い出(笑)
今夏、御池近くのホテルに泊まるのですが、京料理を楽しむ時間があるかな…。
素敵なレポありがとうございました。
葉月
夕食として食べるところはコスパ優先。
老舗料亭なので 名前はよく知っていますが、コスト的に 敷居がたかくて行けていません。
この記事で雰囲だけでも味合わせていただきました。
明日あたり、立ち飲みしようと思っています。
実際、こっちのほうがしっくりくる私です。
今宵はどちらの山の上でしょうか。
星空を見上げて缶ビールかホットワインもいいですね。
楽しい山歩きになりますように。
さすがにコーディネーターのチョイスなので
ワインと料理がよくあっていました。
それにしても、日本ワインもなかなかのものです。
いい勉強になりました。
京都いいですね~
お洒落なワインとまったりな時間ですね♡
美味しそう。
今夜は山歩きとまったりな時間を計画しています。
お天気と相談して実行出来るといいけれど。。。
趣味を楽しむのが1番ですね☆
のん
小生はまだまだ若僧で、ワインと和食のコンビネーションは難しいです~